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木曜殺人クラブ 逸れた銃弾



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【この小説が収録されている参考書籍】
木曜殺人クラブ 逸れた銃弾 (ハヤカワ・ミステリ)

木曜殺人クラブ 逸れた銃弾の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

諦念と情熱、どちらも老いの真実

イギリスの高齢者施設に暮らす老人たちの謎解きを描いて評判の「木曜殺人クラブ」の第3弾。お馴染みのクラブメンバー4人が10年前に起きた女性リポーター失踪の未解決事件を解決するユーモア・ミステリーである。
地元の人気ニュース番組でリポーターを努めていたベサニーは10年前、大掛かりな詐欺の重要情報を掴んだと連絡して来たきり、姿が消えてしまった。彼女の車は崖から海に落ちて大破していたのだが中にベサニーの死体は見つかっていない。この事件に目を付けたメンバーは、ベサニーの上司で人気キャスターのマイクに接触し、情報を集め始める。すると華やかな報道番組の裏には複雑な人間関係が蠢き、さらに詐欺事件に関係して収容されていた服役囚が刑務所内で殺害され、どうやら事件はまだ生きて動いているようだった。そんな最中に、エリザベスと夫のスティーヴンは謎のスウェーデン人に拉致され、エリザベスが諜報員時代に友人になった元KGB将校のヴィクトルを殺すように脅される・・・。
未解決事件だけでなく、エリザベスたちの誘拐まで重なってクラブメンバーは右往左往するのだが、いつもの通り強力な助っ人たちが手を貸してくれて物語は収まるべきところに収まっていく。その謎解きもなかなかの出来だが、本作の読みどころは何といっても後期高齢者たちの元気の良さ。知恵や知識だけでなく、しっかりと体力も気力も使って捜査を進めていくプロセスは頼もしい。またいつ通りのちょっととぼけた言動も楽しい。
楽しく読める謎解きミステリーをお探しの方に、自信を持ってオススメしたい。

iisan
927253Y1

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