透明な季節
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基本的に私は推理小説だとかミステリーというものを好まない。謎やトリックのために殺人、いや殺人と言うリアリティまであるだろうか、あればあったで露悪的で不快だが、血のりの飛ぶ空疎な人形劇を見せられているようで。というと人形劇を譏っているようだが、要するに人間ではなくマネキンが動いているような空々しい感想しか持てないということ。数年前古書店で本書の文庫を見かけ。毒々しいというか昔の看板絵のようなカバーイラストに逆に興味を惹かれ頁を繰ってみた。トリックはあるが、私はそこには全く関心がない。人が活き活きと生息していた。そして太平洋戦争末期の時代の空気がくきやかに描かれていた。騒然とした情勢のなか、事件でさらに騒然するなかに、瑞々しく透明感のある青春が営まれてあって。ささやかな出会いと別れ。哀しみ、さりながら爽やかさ。著者は、推理小説の宿命的な壁として、謎やトリックに力をおけば人間が死んでゆくし、人間に力をいれれば謎やトリックが死んでゆく、そのどちらも生かしたものを目ざしたのこと。そしてまた、戦争に巻き込まれ知られずに亡くなっていった数多の人を思い出してもらう縁になれば、という思いもあるとか。私は謎やトリックは後から付いてくるものであって、まずは人がありきと信じて疑わない。人が生きていて、その時代が表れていて。推理小説という形をとった、痛切な青春小説の傑作です。 | ||||
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30年以上前に購入して愛読していました、舞台も比較的自宅から近く 今は当時の面影も薄くなりつつありますが、たまに根津神社に立ち寄る 度にこの小説を思い出します。 タイトル通り透明感のある後味そしてあの時代は生まれていないので 判りませんが何となく日本が終末に向かう静謐感が感じられます。 何故か作者その他の作品ともに絶版ですが電子書籍で読めるのはありがたいです。 ちなみにこの小説は昔テレビドラマ化されています。 確か2時間のサスペンス劇場枠でしたがなかなか力作でした。 主演は芦川誠・中野良子・ポケゴリは泉谷しげる(適役)など。 | ||||
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これ程、思春期の恋心が鮮明に描かれた作品は他にないでしょう「推理形式ではあるが、ある意味、戦時ー末期の 青春の真実も捉えた、日本文学でみても*かけがえのない成果と言っても過言ではないでしょうー 是非、若い世代の方々に、読んで頂きたい傑作で超お薦めの一冊だと思います」 | ||||
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Very nice | ||||
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レビューはどちらも別々に書いていますので、控えます。まず、この本の利点は、選評が詳しく書いてある点と、解説の良さとエッセイがきちんと書かれている点です。一つ難点は、文庫本なのに分厚くて読み辛いことこの上なしです。この本の製作者はたぶん自分で本は読まない方なので、この本の最大の欠点が理解できないのでしよう。これだは、傑作であつても読む気がうせます。 | ||||
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