龍神池の小さな死体
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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梶龍雄さん初読了。母の遺した言葉「おまえの弟は殺されたんだよ」にショックを受けた主人公は弟が溺死した龍神池を訪れる。そこで不可解な事件に巻き込まれ……。物理トリック、中盤の佐川美緒によるアリバイ崩しと精緻な伏線回収、短いながらも濃厚な探偵小説でした。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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「リア王」方から読んだが、どちらもよかった。戦後の一時期ならではの状況を、巧みに織り込んだ傑作だ。龍神は、少ない登場人物をうまく配した構成と伏線が効いている。この作家は、青春の甘酸っぱさをからめると、持ち味がさらに倍化するようだが、そうした他の傑作が現時点では読めないのが残念だ。しかし、トクマの特選シリーズが、これから掘り起こしてくれるとのことなので、楽しみにしている。 | ||||
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40年以上前に読んだ本で、探していた物が見つかって感動さえしました。 | ||||
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戦争中の疎開先での弟の変死という過去の事件を、数十年後の現在の主人公が再調査する物語。過去と現在を行きつ戻りつするなかで浮かびあがる、人間模様、戦時中という特殊な時代背景、独自の因習に縛られた村社会、いずれも丹念にリアリティを持って描き込まれ、しっかりとした小説づくりがなされている。そこに大小様々なトリックを散りばめ、巧みな伏線を縦横に張りめぐらせ、ミステリとしても堅牢緻密な出来映えを示しており、読みごたえのある秀作に仕上がっている。ただ人間ドラマとしての終幕が、あまりに救われない後味の悪さを残したため、☆5つを付けるのをためらわせた。 | ||||
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梶龍雄は新本格以前、昔から青春ミステリーを中心にかなり読み込んではいたけど(20冊弱だけどね)この作品は未読でした。今、ネットで簡単に欲しい本が入手できる時代ではなく、あくまで店頭で見かけなければ購入できなかったわけで。 この度、トクマ復刊を知り嬉しくてすぐにポチりましたが、内容も期待以上でありました。昔、講談社ノベルズの新刊が出る度に 買ってた頃を思い出しながら。まあ多少、やりすぎの感は否めませんでしたが、意外性は氏の作品の中でもトップクラス。ネタバレになるかもしれないけど、犯人になぜか乱歩の大曽根竜次のイメージがだぶりました。 | ||||
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ストーリーが支離滅裂すぎる。それに、主人公が情緒不安定すぎる。そもそも、出だしから無駄な会話と描写の積み重ねで、読む気が失せる。内容も、既に「首無しの如き祟るもの」等の、似たようなアイデアの、スケールの大きな傑作の数々を読んでいる身としては、たとえ書かれたのが国内ミステリが洗練されていない時代であったとしても、あまりにもスマートさに欠ける本作は、凡作と断じるほかない。今まで歴史に埋もれていたのも、むべなるかな、といったところか。 | ||||
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