リア王密室に死す
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リア王密室に死すの総合評価:
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龍神池>>清里高原とがっかりパターンだったのだが、旧制高校ものを読んで嬉しい再評価。現代物(と言っても内容は古い)よりも、過去ものの方が断然面白い。 現代物は、その後の新本格ものに見られる薄っぺらさがあるが、旧制高校ものはトリック云々だけでなく、人物も、風情も書き込まれて、小説としての面白さが上。 旧制三校(京大生)の青春は、森見さんの四畳半シリーズを彷彿とさせる。 | ||||
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「トクマの特選!」シリーズの表紙に嫌悪感を禁じえません。 電子書籍だけどこんなものライブラリに表示したくない。リバイバルといいながら作品へのリスペクトを欠いた軽いノリが不愉快です。 まあ、他の作者の「○○選 必読!」などというフレーズが表紙に入っていて消せないのに比べれば、なんぼかマシですが。 | ||||
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梶龍雄コレクションの2冊目。といっても、このコレクションは「驚愕ミステリ大発掘」と「青春迷路ミステリ」の2本立てのようで、本書は「青春迷路ミステリコレクション」の1冊目。 梶龍雄の本は、コレクションが始まる前は『透明な季節』1冊しか読んでいなかったが、コレクションで『龍神池の小さな死体』を読んでから、アンリミテッドで、『海を見ないで陸を見よう』(原書1978年)、『ぼくの好色天使たち』(原書1979年)を読み、昔買った『殺人リハーサル』(原書1981年)文庫本を読んだ。本書で6冊目。 6冊しか読んでいないのに生意気なことを書いてしまうが、梶ミステリの魅力は、手品文学とノスタルジアと激しい情念の絡み合うところにあると思う。 本書について、個別に検討して見ると 手品文学としては、『龍神池の小さな死体』同様、「力業」「強引」「不自然」と感じられる箇所もあるが、伏線は充分敷かれている。密室と☓☓☓☓という二大トリックを組み合わせた「傑作」「力作」であると思う。 ノスタルジアとしては、昭和23年入学の実質的最後の三高生という設定は興味深いが、どうしても、物語が手品文学に奉仕させられている面が強い。いや、これは当然のことで、だから傑作と言えないこともない。ただ、今のところ、梶龍雄の描く旧制高校(ナンバースクール)の高校生活にあまり親しみが持てない。これは、たぶん、まだ梶龍雄の作品を読み慣れていないからからだろう。 激しい情念については、『ぼくの好色天使たち』、『海を見ないで陸を見よう』の2作品のほうが好きである。 もっと梶龍雄の作品を読みたいが、古書価格がめちゃくちゃな高値になっていて、うっかり手を出すと火傷しそう。コレクションの続刊を待つしかないか。 蛇足 ○外付けハードディスクの中身を整理していたら、1982年の2時間テレビドラマ『透明な季節』の再放送録画が出てきた。主演は実年齢32歳の中野良子だが、冒頭のキャストスタッフ紹介で、ポケゴリ役の泉谷しげるに続いて、梶龍雄の執筆シーンが出てくる。約4秒。 | ||||
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著者の作品を手に取るのは初めて。 物語は、終戦直後を描く過去編と約30年後の現代編の2部制で、第1部は事件編、第2部は真相編となっている。 印象としては、文章は達者というよりは読みやすいというタイプ。 また、不可能犯罪を扱っているもののケレン味はあまりないが、地道で丁寧な作りが好印象。 推理部分については、ところどころ厳密性にこだわる点もあるが、基本的にはやや飛躍した推理を細かな伏線により説得力を与えているといったところか。 密室物は個人的に好みではないが、本作については、少しご都合主義の感はあるものの、意表を突いたトリックで面白かった。 第1部で強調されていた青春の純粋性が、第2部で明かされる真相によって瓦解していく様は痛切。 人は年を経ることによって若いころの純粋性を失っていくとしばしば言われるが、そもそも青春自体もそれほど純粋でも美しいものでもなかったという冷徹な作者の視線は正しいのだろう。 にもかかわらず読後感が悪くないのは、それでも純粋性を失わなかった人物がいたことがさらりと示されているから。 間違いなく実力派の作家であり、本格推理好きなら一読の価値があると思います。 | ||||
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梶龍雄は初体験ですが、ずっと気になっていました。テキストが長らく入手困難手でしたので、今般、トクマの特選シリーズで復刊されて、嬉しいかぎりです(このシリーズの意義は大きい) さて、その読後感は、・・・。最初の100頁は、よくある学園ものにレトロ感をまぶしたものかと思いかけた頃、舞台が京都から岐阜県の駒原という水郷地帯にが移り、このあたりから、ぐっと引き込まれました。岐阜県は著者の生地でもあり、昭和23年という時代設定も、昭和3年生まれの氏の青春とピッタリ重なり、その時代の雰囲気が鮮やかに甦るようです。 本当によいものは、時の試練に耐えて残り、さらに輝くことを、この作が示しています。本件の復刊を機に、この著者の全貌が明らかになり、さらなる評価がすすむことを祈ってやみません。 | ||||
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