首なし男と踊る生首
- 首なし (61)
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次々と謎が提示される展開は見事だし、殺人の計画書もうまく物語に絡んでいる。しかし、今回は(今回も?)謎を散りばめ過ぎた為に回収に結構無理がある。もう少し整理したほうが謎解きもスッキリして良かったのでは? 竹に刺された頭蓋骨や密室殺人はちょっと… それでも読みやすい文章に、提示される謎とその解釈が繰り広げられる展開でラストまで楽しめた。 | ||||
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設定は良いと思いました。生首だし、しかも踊るし。読み進まない、進まない。蜘蛛さんにゃ馴染めないし、説明下手だし。ヤンキーあがりの二人の過去話も首関係だから上手く絡めていけばいいのに唐突だし、そっちかいって感じだし。もうトリックじゃなくて偶然と大技で笑っちゃいました、呆れて。本のオビにひと言。ちゃんとバカミスって書いて。ウソつき。 | ||||
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本格ミステリであると同時に、人を殺したい男が綴る生々しい「殺人計画書」を随所に挿入した 犯罪小説あるいは悪意小説で、乱歩的なグロ感も漂う。 ただのグロではなく、ミステリの骨格がしっかりしており、ちょっとバカミス気味だが密室トリックは、 突拍子もないものであった。 おかしな恰好で遺棄された古井戸の三屍体と三度出現する生首の謎には、わくわくさせられたし、 その解明はじゅうぶん納得のいくものだった。 不測の事態というものは、推理小説としてあまり好きではないのだが、門前さんはこれをみごとに回収し、 探偵・蜘蛛手に決着をつけさせている。 | ||||
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※ 真相に触れているレビューです ※ 「首切り侍」の言い伝えがある雫溜り半島。その地に新しい結婚式場を建設しようとする会社の関係者が次々と殺害されていく。嵐の夜に発見される生首や首切り侍の謎に一級建築士で探偵の蜘蛛手が事件に挑むという内容。 デビュー作「屍の命題」が良かったので、この作家さんの作品はすべて読んできていますが、凄惨な事件の様相や奇怪な謎はおどろおどろしい本格嗜好で興味をそそられるが、正直回を重ねるごとに微妙な出来になっている。タイトルや表紙のインパクトに期待値が上がり過ぎたかも。 まず気になったのは、主人公たちの事件に対する関わり方が非常に第三者的で淡白。しかも動機面において直接危害が及ぶことのない立場なので、全体的に緊張感や緊迫感が感じられない。特に探偵の蜘蛛手の登場が本当にラスト付近で、しかもその態度が「事件に興味が出たから暇つぶしで謎解きに来た」くらいの感覚でしかなく、真相を看破する解決編がまるでクイズの答え合わせのような緊張感のなさ。探偵としての「変人振り」も中途半端で、相変わらずキャラに魅力が無いのも難。 本格ミステリーに人物描写は必要ないとは言われるものの、今作は人物描写どころか加害者も被害者もただ名前が出てくるだけで、計画書の独白を除けば会話シーンすらなく、死体となって登場するのみの存在(笑)。ある意味「コマ」として割り切っている扱いだけど、これではさすがに感情移入できない。 ↓ 以下、真相に触れています ↓ 全体的に無駄な描写が多く冗長。しかも状況説明が非常に分かりにくい箇所が多い。特に廃屋内で「首無し死体」と「斧」と「生首」がどういう位置関係で、どうなっているのか何度読んでもよく分からなかった。密室が出来た理由も偶然というにはあまりに強引すぎる真相で、ここまでくるともはやバカミスの領域。竹に刺さった生首の真相もまさかと思ったらその通りのオチ。 井戸のシーンにしても、「〇〇を梯子代わりに使った」という真相には感心させられたが、それ以前の問題として、まずコンクリートの混ざった大量の土砂の中で手足をギチギチに縛られた生き埋め状態から脱出したという点が甚だ疑問。さらに土砂に塗れながら狭い井戸の中で三人の死体を使ってあんな作業を施したというのも無理がありすぎる。しかも自分が脱出した後の穴には適当に死体を投げ込んだのに、それに警察が気づかなかったというのもご都合主義的。あれだけ何体もの死体が埋められていたのだから、普通は井戸全体を徹底的に掘り返すだろう。それを「狭い井戸で掘り返すのが大変だったから適当なところで切り上げた」というのはいかがなものか。 また工事現場に盗みに入る二人組みの青年も今回のメイン登場人物なのに、彼らの過去の事件と今回の事件とが完全に無関係というのもお粗末。無関係である以上、ラスト付近で井戸に放り投げた首を掘り返すシーンなども必要あったとは思えない。 最近、めっきり少なくなったゴリゴリの新本格ミステリーで雰囲気は大好きなのですが、謎解きに偏向している作りの割りに強引な力技的なトリックに突っ込み所が多いのが残念。 | ||||
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鮎川賞受賞作家で常に本格ど真ん中の作品を出してくる門前 典之 氏の蜘蛛手シリーズの長編作品。 今回は犯人の犯行計画書が挟まれて進行していくやや猟奇的趣味の濃い作品だが、この犯行計画書自体がトリックに関わってくるのは言うまでもない。 この冒頭の猟奇的趣向と後半の現実的には絶対こんなこと不可能だろという無理やり力技の物理トリックが連発される純粋本格趣向とがあまりかみ合ってない気がしないでもないが、本格推理作品としては事件の不可能性に、大胆な発想のトリックなど読み応えは満点だ。 | ||||
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