屍の命題



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初公開日(参考)2010年02月
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長編小説

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屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)

2010年02月19日 屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)

とある湖畔の別荘に集められた6人は、やがて全員が死体となって発見された。なぜか死亡時刻も死因もバラバラだった。「犯人」は何を意図していたのか。究極の「雪の山荘」ミステリついに刊行。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

屍の命題の総合評価:6.92/10点レビュー 12件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

兜虫


 山奥の別荘に招待された6人。 雪に閉ざされ脱出不可能の中、一人また一人と殺されていく。 残されたのは殺害方法の異なる6人の死体とある人物の手記。 プロローグに現れる「兜虫の亡霊」の正体とは・・・。

 前々から読みたかった作品、ついに手に入りました。
もう舞台、トリック、設定、全てがはちゃめちゃなミステリを演出するために存在している。 作中の人物が言っているように一年後の記憶に残るのは上手な推理小説より奇想天外な推理小説というのを体現している。 奇想天外がすぎて、もはや読者全員を納得させるような気もない作品。 
 僕もあの道具を見たら、兜虫の亡霊を思い出すことにします。

りーり
9EDFH0HC
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

コテコテの雪の山荘もの

本を開いた最初のページに『読者への挑戦』があります。
目次や本のタイトルよりもまず『読者への挑戦』がある挑発的な構成に驚きました。

そして、『雪の山荘』の定番要素、
吹雪による、クローズド・サークル。連続殺人、雪の足跡問題、手口の違う殺人
などが豊富に盛り込まれているのも好みです。

新しさは見えないかもしれない。
でもそんな定番とも言えるコテコテな本格が好きな自分は中々楽しめました。

が、探偵の魅力や説明具合からなのか、
納得できて楽しめた真相に魅力が残らず、
ラスト失速してしまった印象でした。

とはいえ、やはり真相は凄いの一言。

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egut
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No.10:
(3pt)

タイミングが悪かった?

1990年代半ば(?)に執筆された作品を改稿しているせいか、用語や価値観の違いに戸惑います。
また、ヒントの出し方が強引で「突然出てきた建築関連の蘊蓄」「あまり正確でない薬学知識」が
重要な手掛かりとなるので驚けません。

終盤は怒涛の展開で圧倒されますが、かなり無理のある論理なので好き嫌いが分かれる作品だと思います。
屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)より
456204554X
No.9:
(4pt)

これをバカミスと言わずして何という。

どこぞの雑誌が祭り上げた2015年1位の海外作品が非常にダメダメだったので口直しに読んでみました。
非常にバカ素晴らしい。最高です。ただし初心者向けではない。

構図の展開は過去の作品に類似例があります。
それを差し引いても雪密室の殺害方法とカブトムシの真相に気が付く人はいるのでしょうか。
人によって壁に本書を投げつけ、これがミステリーというのであれば二度と読まないと
いう人もいるでしょう。

私は一読ポカンとしてその後大笑いしました。
しかし考えてみてください。ミステリーというものは始祖の作品(モル●街)からバカミスではなかったか。
作者が何とかしてアンフェアにならないよう、如何にして読者を欺き、トリックにおいて感心させるかを
腐心してきたか。
その綿々と続くこの1点の原理思想において、この作品は突出しているのです。ブラヴォー!
(この1点が逆に「アレ●クス」では欠落しているのです)
現実的にカブトムシはありえねーよ!と言われる方もおられるでしょう。
ただ、ミステリーとはフィクション、再現実験して立証するわけにもいきますまい。

文体がやや読みにくい点、話の前半が冗長である点からこの評価と致しました。
著者の若さゆえの過ちと情熱が込められており、私は楽しめました。
ただしミステリー初心者向けではないのでご注意を。
屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)より
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No.8:
(5pt)

空前の論理が炸裂するクローズドサークルもの異型の傑作

鮎川賞に応募され、鮎川氏に絶賛されながら受賞に至らなかった著者の最初の作品のリニューアル版である。
その後鮎川賞を受賞した「建築屍材」より遥かに面白いのは間違いない。
読者の挑戦付きクローズドサークルもので順番に死んでいき、そして誰もいなくなったところで探偵が手記を元に真相を究明するという、定番の展開をなぞりながら、最後で明かされる連続殺人の真相はまさしくトンデモないものであり、強烈なインパクトを残すだろう。
特に巨大なカブトムシの正体は麻耶 雄嵩のデビュー作のあのトリックと同列のリアリティのなさ加減で唖然。
結果非常に意欲的な本格らしい異型の傑作となっている。
この著者の小説内のリアリティを完全に犠牲にしてまでのトリックと論理に殉じようとする潔い姿勢があっぱれな作品である。
屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)より
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No.7:
(2pt)

「幻の処女作」として

作者の門前氏は、「建築屍材」で鮎川哲也賞を受賞された人だ。氏がかつてデビュー前に自費出版したのがこの作品。但し、その時は「死の命題」というタイトルだったらしい。その某自費出版系の会社が倒産したためになかなか入手できず、一時期、古書に大変な高値が付いていた。しばらく復刊できなかったのはその会社との版権の問題などがあったからだろうか。
 とにかく、そうして待望されて復刊された一冊だ。いわゆる「館もの」「閉ざされた雪の山荘」という、本格推理では王道とも言える題材を扱った作品。ここアマゾンのレビューも評価が高く、私も期待して読み始めた。だが……。
 感想を一言で言うと、「読んで損した」。
 復刊したのだから、過去の作品にあった瑕疵や誤謬は修正を受けているはずなのだが、アカマツが広葉樹とか、冒頭からいきなりミスがあって意気消沈した。
 また、最初の殺人が起きるまでに紙数の約半分を使い切るなど、前半が退屈で仕方がない。新人賞に応募したら間違いなく一次選考で落とされる典型的な書き方だ。事件が起きてからの展開もこれと言ったものがない。本格ものでは最も大事と言えるトリックも、極めてまれにしか起きない偶然性に頼っている。切断後の死体の挙動なども過去に例があると言うが、この作品で書いているようなことは先ずあり得ない。その他、事象の起きたタイミングも整理されてなくてわかりにくいし、それを後で論理的に説明されても、「うん、なるほど、そうだったのか」とうなずけるものがない。
 鮎川賞の受賞で人気が出たための復刊なのだろうが、読んでしまった今としは、「幻の処女作」として復刊せずにいたほうが良かったのではないかと思う。
屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)より
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No.6:
(2pt)

ありがちじゃないカブトムシ。

吹雪の山荘というありがちなシチュエーションが、ミステリファンとして嬉しい限り。第一の殺人が起きるまでがちょっと長いのが瑕といえば瑕。だが、動機はともかく、『深く考えれば、ある程度真相を見抜くことが可能』という点はとても好印象。カブトムシを巡る現象はかなりの奇想で、息を呑んだ。真相もいい感じ。ただ、探偵役がちょっと好きになれない人物像なのが気になった。あと、全部読み終わってからプロローグを読み返すと、すげえ、面白い!と思えた。これから読む人は、解決編の前に、一度立ち止まって、プロローグを読み返すことをお勧めします。
屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)より
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