白色の残像
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坂本氏の江戸川乱歩賞受賞のデビュー作。 高校野球をモチーフにした異色の題材で、とってつけたような密室殺人と高校野球の現状に対する批判が盛り込まれた作品である。 密室殺人のトリックのリアリティのなさ加減はおいておいて、高校野球の賭博や勝敗至上主義による非人間性をサスペンスフルに描き出しており、なかなか面白く最後まで興味を引きつける。 しかし犯人はかなり高校野球を改革したかった英雄のように同情的に描かれているが、やっている事は全く共感できずメチャクチャな気が・・・・。 この年は最終候補に折原一の倒錯のロンドが残っていたようである。 審査委員はあまり評価してないが、今となっては落選した折原一氏の方がその後活躍しているのは皮肉である。 | ||||
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「白色の残像」……高校野球界を舞台に、部活動のあり方(のびのびと野球をすることと、セミプロ化してしまうことの相違)や野球賭博・八百長・それに関わる関係者の殺人事件などが、交錯して行き、最終的には予選大会の進行もインサートされ、ミステリー&スポーツ・青春小説両方が楽しめる作品となっています。基本的に悪い人は「第1の被害者」くらいしか出て来ないので、物悲しいラストなのに爽やかという不思議なテイストのお話でした。残念なのは、密室トリックの意味不明さ(苦笑)本当に訳が分からない。 「浅草エノケン一座の嵐」……昭和10年代前後の喜劇界を文字通り「舞台」にした、異色のミステリー。主人公エノケンは、芸以外に関してはダメ男(笑)。本当の榎本健一さんがこういう人物であったのかどうかはともかく、主役が推理しない(周りの人々が探偵役)。重要な関係者はお話の終盤あたりではみんな死んでしまっていて、事件を推理しても、本当にそうだったのかどうかも不明というラスト。大掛かりなはずのピンホールカメラセット内のトリックがややチャチな印象を与えるものの、ほのぼの系ミステリーの代表作でしょう。 作者は、後にホラーゲーム&小説「弟切草」シリーズを生み出し、忘れていた頃に大ブレイクする人です。 | ||||
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野球を題材にしたミステリ ほぼ特定の高校しか勝ち残らない高校野球のセミプロ化を憂いた作品とでもいうだろうか 野球部分は面白い だが密室トリックが読者には予想不可能なほどかなり無茶なレベル ああいうトリックは違う作品でやるべきだろう 野球好きならそれなりに楽しめるかもしれない作品 | ||||
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確かに、熱き高校野球を巡るミステリーで,好感は持てる快作です。しかし、登場人物の行動に不自然さが否めません。また、推理がご都合過ぎて理にかないません。お話はそれなりに楽しめますが、私には頷けません。 | ||||
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本書は第34回江戸川乱歩賞受賞作である。秀逸な作品なのであらすじを記す必要はないだろう。 発行されたのが18年前の1988年。この年の甲子園は、春は宇和島東が、夏は広島商が優勝。ドラフトでは夏の準優勝投手、福岡第一の前田幸長(現 巨人)がロッテに1位指名され、野手では江の川の谷繁(現 中日)が大洋(現 横浜)に1位指名され、それぞれ入団した年。その3年前にはPL学園の桑田・清原KKコンビが甲子園を巣立ち、そして10年後の1998年には怪物・松坂率いる横浜が春夏連覇を成し遂げている。 高校野球のあるべき姿を問う本作品が20年近く前に刊行されている。これを読んだ読者は、それぞれ何を感じるのだろうか。名書とは、内容が面白いのは当然で加えて考えさせられる作品のことだと思う。本書がまさにそうである。 | ||||
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