華やかな死体
- 江戸川乱歩賞受賞 (71)
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もはや二人の作家の名前を知っている人は少なくなってしまったが、一時はお二人ともよくTVに出演していた時代があった。今回のこの作品はともに代表作なのだが、今読むとテンポが遅くて結構だるい。しかし、戸川さんの最後のどんでん返しは今でも驚かされるし、佐賀さんの胸がすくような結末で終わらない作風は逆に新しさを感じる。 なお、末尾の関口苑生による解説で戸川の中期大傑作と讃える「赤い爪痕」と佐賀の集大成的最高傑作と書く「真昼の醜聞」は今では簡単に手に入らない。これも流行作家の宿命か。 | ||||
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Very nice | ||||
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事件が解決しない・犯人が罰せられない・誰が敵で味方なのか分からないという超展開。 本物の弁護士が書いた、最高のリーガル・ミステリー。 このあと登場する乱歩賞受賞作家・和久峻三氏(「仮面法廷」)の世界観が勧善懲悪なのに対し、この作品は対照的。 好き嫌いが分かれるかも知れませんが(かなりモヤモヤする)現実的な世界を描いたサスペンス小説の傑作。 惜しむらくは、作者が数年後亡くなってしまった為、あまり活躍が出来なかったこと。 | ||||
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第八回江戸川乱歩賞受賞作品(昭和37年) 会社社長 柿田高信の撲殺事件を担当することとなった千葉地方検察庁 検事城戸明。彼は、先回の事件での名誉挽回とばかりに、容疑者 人見十郎の起訴、有罪に意欲を燃やす。捜査により証拠固めで、圧倒的な検察有利の状況であったが、公判が始まると、老獪な弁護士 山室竜平の反撃が開始される。 ・・・ 戸川昌子『大いなる幻影』と乱歩賞同時受賞。塔晶夫(中井英夫)『虚無への供物』、天藤真『陽気な容疑者たち』が選外なので、激戦だったんだろう。 自身のキャリアを生かした法廷物で、さすがに臨場感がたっぷりだ。検事四年目の城戸と、法廷戦術にたけた山室の攻防戦がみもの。城戸のコンプレックスと野心が、公判をおうごとに一喜一憂する姿とかさなっていて面白い。すっかり感情移入してしまって、不利な状況にイライラさせられるほど。 登場人物それぞれの思惑が、思わぬ方向へ事件の結果をもっていくのだが、このあたりの展開の仕方が巧緻だと思う。ラストは少なからずストレスが溜まるんだけど。 派手さはないが、法廷劇が好きなかたにはおすすめできる。 | ||||
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第八回江戸川乱歩賞受賞作品(昭和37年) 戸川昌子『大いなる幻影』と佐賀潜『華やかな死体』は、乱歩賞同時受賞。塔晶夫(中井英夫)『虚無への供物』、天藤真『陽気な容疑者たち』が選外なので、激戦だったんだろう。 ■大いなる幻影 夫の遺稿をひたすら清書しつづける老女、愛人のバイオリンの名器を盗んだ過去に苛まれる老女、ゴミに囲まれ拾ったさなかの骨を日々食す老女。 絶望のうちに妄執にとりつかれた人々の描き方がすばらしい。7年前に起こった誘拐事件の犯人探しが、このドロドロの人間関係の中でのストーリーの本筋かと思いきや、さにあらず。予見がズバスバあたる信仰宗教の教祖さまがあらわれたりして。これも謎のひとつ。 かなり強引というか、都合良すぎなところも感じてしまうけれど、どんでん返しは成功していると思う。登場人物と一緒に、読者も”大いなる幻影”に惑わされるというところか。 発表されてからほぼ半世紀。時制が前後したり、話の流れと一見無関係と思われる唐突な挿話があったりと、読みにくいところはあるんだが、それを差し引いても傑作と思う。 ■華やかな死体 作者自身のキャリアを生かした法廷物で、さすがに臨場感がたっぷりだ。検事四年目の城戸と、法廷戦術にたけた山室弁護士の攻防戦がみもの。城戸のコンプレックスと野心が、公判をおうごとに一喜一憂する姿とかさなっていて面白い。すっかり感情移入してしまって、不利な状況にイライラさせられるほど。 登場人物それぞれの思惑が、思わぬ方向へ事件の結果をもっていくのだが、このあたりの展開の仕方が巧緻だと思う。ラストは少なからずストレスが溜まるんだけど。 派手さはないが、法廷劇が好きなかたにはおすすめできる。 | ||||
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