塾講師の川村孝之の友人・馬渕が用水路で死体となって発見された。

火曜日の深更、独り暮らしの娘を絞殺し屍体の一部を持ち去る。

犯罪小説家として売り出し中の私のもとへ、むかし抱いた星村美智から電話がかかってきたのは深夜だった。

「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。

珊瑚礁王国の美少女・真鶴は性を偽り、宦官になる―。前人未踏のノンストップ人生劇場。

「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。

「被害者女児死亡」――世紀の大誤報を打ち、飛ばされた3人の記者。その七年後、児童連続誘拐事件が発生。

長唄家元の安東家邸内で女弟子が殺された。芸事に生きる親子、妾、師弟の憎悪渦巻く旧家。

営々と築き上げてきた「大坂和平の道」はついに崩れ去ろうとしていた…。執念深い秀忠、愚かな淀君、抗いがたい時代の奔流。

1975年、渋谷。ロックの熱狂が鳴り響く街に16歳のノンノはいた。

中学校で起きた無差別殺傷事件。物語が二転三転していくなかで暴かれる戦慄の真相とは…。

消えた肖像画、失踪した令嬢、運び出された巨大な彫像―。

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。

恋人のメアリー・ケリイに付き添って、ケリイ家の屋敷・通称『風果つる館』を訪れたパトリック・スミスは、膨大な遺産を巡る諍いに巻き込まれる!発端は、奇怪極まる遺言状。

大学の一角を占有する謎の団体〈名探偵倶楽部〉。

片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。

築地に奇妙な西洋館が建っていた。正方形の敷地を対角線で半分に割り、建物も中央のエレベーターを境に分割されている。

山間の温泉町へ向かった列車から八人の乗客が消えた。

はじまりは孤高の女性小説家殺しーー余命半年の探偵が挑む最後の事件。

西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人が殺された。事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。

「このミステリーがすごい!2000年版」第10位!第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む処女短編集。

海峡で消息を絶ったのは、弟に船長を任せた船だった。乗組員は全て死亡したと聞く。

同級生の宮前由紀子は俺の子を身ごもったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。

東洋の寂れたバーの片隅で、過去幾たりもの歴史学者を悩ませてきた謎がいともあっさり解明されてしまうとは。

鯉ケ窪学園、秋の学園祭。探偵部員と久しぶり(?)に、お好み焼き屋台へ興じる涼のもとへ「ミスコン」への誘いが。

優等生の委員長と不良少女の淡い恋。できすぎたシチュエーションかもしれないけれど、すべてはそこから始まった。

奇矯異様な振舞いで、息苦しき世を颯爽と、たとえ関白相手でも、譲れぬ美意識に命を賭ける。生来反骨、打算は不得手なこの性分。

森の奥に囚われた盲目の王女・レイアは、父王の愛と美しいドレスや花、物語に囲まれて育てられた…はずだった。

警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。

宮澤賢治は、親友の女学校教師・藤原嘉藤治から不思議な話を聞く。教え子の父親が、電信柱が歩くのを見たというのだ。

「模倣犯」事件から9年が経った。

当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。

清流と木立にかこまれた城下組屋敷。淡い恋、友情、そして忍苦。

学生時代に一度だけ公募型アンソロジーに採用され、ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。

都内に高級クラブ等を所有する伊勢商事社長、36歳の伊勢孝昭は暴力団に会社の経営を任されていた。

撮影時点の四年前に亡くなっていた同級生が写りこんだ古い写真。

ポーランド人強制収容所囚人の日記に隠された意外な真実とは! 日本とポーランドで起きた2つの殺人事件。

ホステス殺害事件を追う合田雄一郎は、電車飛び込み事故に遭遇、轢死した女とホームで掴み合っていた男の妻・佐野美保子に一目惚れする。

資本金15億の「東和油脂」経理部に勤める朝倉哲也は、上司の信頼が厚く、控え目で真面目な男。

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。

橘佑二は、結婚の挨拶のために婚約者・乙瑠の故郷である九州山中の村を訪れていたが、そこで異様な儀式を目撃してしまう。

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。

「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」 聖書や創世記などの見立て連続殺人を主旋律に踊る、世界をゆるがす超絶のメタ探偵の魂の旅。

「己が出生の秘密を知りたくば、山口県鳴女村の灰王家を訪ねよ」という手紙をもらい鳴女村を訪ねた慶四郎は、すでに廃業した温泉旅館灰王館でもてなされる。

社交界の花形で、腕に黒いトカゲの刺青をしたその女は、実は「黒トカゲ」と呼ばれる暗黒街の女王、恐るべき女賊であった。

西暦20××年、遺伝子操作監視委員会C部門の調査官である「おれ」は、 今をときめくバイオ企業「ライフテック社」の異状を聞きつけ、調査に赴く。

ベーカー街221Bにやってきた日本の女のコとホームズが難事件に挑戦。本格パスティッシュ・ストーリー。

母親を殺害された高浜真裕子は、そのとき高校二年生。心に癒しがたい傷を負った。

不幸のどん底で喘ぐ中年主婦・明日美としのぶ。気が弱い半端なヤクザ・史郎。

二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。

幻の長編「宿命は待つことができる」を軸に、既刊2冊に収録しきれなかった短編7本、さらに書き下ろし作品「失われた秘策」を収録した、待望の第3集。

大切なものを守るために、あなたなら何をしますか。1999年5月。

あなたは、この「11の間取り」の謎が解けますか？ 前作に続き、フリーライターの筆者と設計士・栗原のコンビが 不可解な間取りの謎に挑む。

ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。

油絵画家の井口は、泥棒に転職した蓮野を連れて、数十年前に置時計を譲ってもらった、ロデウィック氏という発明家の富豪の元へ訪れる。

石に鳥の絵を描く不思議な男に河原で出会った青年は、微睡むうち鳥と男たちについての六つの夢を見る―。

３９歳になったカメラマン・横道世之介が暮らすのは、東京郊外に建つ下宿「ドーミー吉祥寺の南」。

穂村チカは、憧れの草壁先生の指導のもと、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る高校2年生。

一九八四年、台湾で四人の少年たちは友情を育んでいた。三十年後、そのうち一人が全米を震撼させる殺人鬼に。

中国に渡って十五年、破産した紅真吾は、危機から救った大手商社の支店長・沢井から、儲け話に誘われる。

「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に二人のゲームを進めていく。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

黒毛艶やかな猫として、死神クロは地上に降り立った。町に漂う地縛霊らを救うのだ。

深夜、東京の閑静な住宅街に一台のトラックが突っ込んだ。やがて起きる二つの殺人事件。

沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。

女子高生の亜李亜は、猟奇殺人鬼の一家に生まれ、郊外でひっそり暮らしていた。

十八世紀末、フランスと交戦状態にある英国海軍は常に兵士不足だった。

死んだ者たちと交信可能な特殊能力を持つミステリ作家・横江継実のもとを刑事が訪ね「加形野歩佳(33)を知っているか?」と訊く。

ヘンな大人が集まるヘンな建物には、ヘンな事件がよく似合う。

目覚めた場所は硬くて冷たい床の上だった―。“私”は自称ミステリ作家の富豪、火照陽之助の屋敷を取材する。

その物語は、人を殺す――。

「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。

ご存じだろうか。“魔が差す”という瞬間は、たぶんどんな人にも一度や二度は訪れるものなのだ。

女性に弱く、血を見るのが大嫌いな片山刑事と妹晴美、晴美に恋する猫嫌いの石津、そしてホームズが、初の海外旅行へ。

数学科助教授は、異常な興奮状態に陥ると天才科学者に変態し、これまで数々の論文をものしてきたという。

やはり、このお邸は普通じゃない――。 大日本帝国憲法発布前夜の伊藤博文邸。

密室殺人の犯人を「7つの選択肢」からセレクトする、まさに「マルチエンディング・ミステリー」 『最後のトリック』『ミステリー・アリーナ』の著者による新たな挑戦。

明治12年。鉄道局技手見習の小野寺乙松は、局長・井上勝の命を受け、元・八丁堀同心の草壁賢吾を訪れる。

昆虫好きの、おとなしい少年による殺人。その少年は、なぜか動機だけは黙して語らない。

12ヵ月連続刊行4冊目は、累計127万部突破の大人気「音楽ミステリー」シリーズ最新刊です! 天才ピアニスト・岬洋介が旧友の危機を救うため、地球の裏側から急遽駆けつける。

貧乏学生鏑木明の借金返済の肩代わりに一度だけ体を売ってお金を稼いだ恋人土岐容子。

男が真夜中の駐車場を全力疾走し、そのままビルの壁に激突して重傷を負った。

敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。

石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。

「皆さん、お静かに。動かないでください」。

第9回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞準優秀作。

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。

死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が、次々に殺される事件が起きた―。

突如としてネット上に現れた、謎の「誘拐サイト」。

脳移植手術を受けた青年にしのびよる灰色の恐怖。君を愛したいのに、愛する気持が消えてゆく…。

警視庁公安部に属していた奥野侑也は、妻を殺人事件で亡くし、退職を決めた。

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。

1988年、西ベルリンで起きた謎の連続殺人。

春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの“古典部”に新入生・大日向友子が仮入部する。

犯罪という名の、人生の好機　　　　　　　大金入りのバッグの忘れ物を預かった男。暴力団への借金に苦しむ刑事。

大戦の傷跡をまだ深く残しつつも、人々が希望を胸に復興をとげてゆく時代―一九五〇年の十二月。

AVでレイプされ、失踪した一色リナの捜索依頼を受けた村野ミロは、行方を追ううちに業界の暗部に足を踏み入れた。

天久鷹央。天医会総合病院、 統括診断部の部長を務める彼女は、 明晰な頭脳と圧倒的な知識で、あらゆる疾患を看破する。