“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)
- “文学少女”シリーズ (15)
- 人間失格 (2)
- 天野遠子 (1)
- 太宰治 (5)
- 文学少女 (1)
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【この小説が収録されている参考書籍】 |
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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文学少女×ミステリというと、ビブリア古書堂シリーズが思い浮かびましたが、それよりも古くそしてライトノベルな作品。ただし中身はシリアスで結構重い。読書前と読後でイメージが異なった作品でした。 | ||||
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美少女作家の男子高校生井上心葉は、高校で1年上の本を食べる妖怪こと文学少女天野遠子と出会ったことから平凡な日常が非日常へと変わっていく!初めて森博嗣や綾辻行人、麻耶雄嵩を読んだ時と同じような衝撃を受けました!ライトノベルだからと思って甘くみていた自分が恥ずかしく、読めば読む程世界に入り込み、キャラは勿論ですがミステリ的にもよく練ってあり、どんでん返しの結末も楽しめました!そして、主題となっている太宰治の「人間失格」とのシンクロが絶妙で実はこの作品まともに読んだことないんですが、読みたくなってきました(笑) | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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知り合いにおすすめされて今更読みましたが、遠子先輩のキャラクターがかっこよく、お茶目で、かわいく、美しくて大好きになりました。 この話を読んでから、小説を読むたびに「もしこの小説を食べたらしいどんな味がするのだろう」と考えてしまいます。 きっと本作の味はぴりっと辛みがあるけれど、噛むほどに甘さを感じる優しい味なんじゃないかなと思います。 小説を読むときの価値観がよい意味で変わる、素晴らしい話でした。 | ||||
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私は文芸作品というものがあまり好きではない。 見る小説のジャンルは、 ラノベ。 ラノベ。 ラノベ。 そう、ラノベ一択だ。 文学少女も、ラノベのひとつと言えよう。 しかし、私にとってこの作品は文芸作品と感じていた。 作中の、数々の作家が書いた作品が分からない私に、分からないというのに、そっと心を揺さぶるようなお話。 未だに、国語の時間では、抵抗があるのだ。 どんなに面白い作品であろうと、ラノベ以外は読めない。 それは私に掛けられた、一種の首輪だ。 それを易々と越えたのは、この作品だった。 難しい話は読みたくない。 そんなただの子供心を抱えていた中学生の私は、みるみるこの作品に心を奪われていった。 大好きだった。 この作品を読んで得る切なさが、ただ、全てがいいように進むわけでない、この感覚が。 今でも私はハッピーエンド至上主義だ。 なのに、何故だろう。 私は今でもこうして、この作品に囚われ続けている。 | ||||
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太宰治なんざ複数の女性と心中を図り、しかもその上、秘境にも自分一人が助かった救いようのない人殺しだ…。そんな人間(…?)の書いた文学なんか読みたくも無ければ理解したくもない…! そんなことをずっと思っていた生まれながらの文盲亡者である私が、作中の天野遠子先輩の台詞に触れるうちに走れメロスをちょっとだけ(0.3%くらい…)読んでみたくなりました。(人間合格は…やっぱり無理) まっすぐにほっそりした身体…。白い額にかかるサラサラの黒髪。まるで柳の枝か暖簾のように風に揺れる二本の長い三つ編み。そして知的に澄んだ紫色の眼差し…。 まるでヤギが紙を食べるように物語を食べてしまう妖怪…もとい!最終兵器・文学少女・天野遠子先輩はすごいです。一度食べてしまった物語は、その作品のあらすじ、登場人物、名シーンだけでなく一文字一句一文節、その作家の生い立ちから人間関係、その他よろずに至るまで、全てを頭脳に収納してしまうみたいです。 例えるなら、今まで食べたパンの数…どころか、ご飯やおにぎりの中の飯粒の数、その材料の生産地から生産者の生い立ち、その他よろずに至るまで、全てを把握してしまうくらいのレベルです。 「私はベーカー街の名探偵でもなければ、安楽椅子に座りながら事件を解決する物知りおばさんでもないわ…。ただの文学少女よ…!」 そして吸収し得た物語の知識を妄想…もとい想像に生かし、事件解決や自殺志願者の救済にまで繋げてしまう…。 マジでシビレる憧れます!! どんなに辛いことがあっても、全てを投げ出したくなる時があっても、傾いて沈んだ太陽は、必ずまた昇るのです。 刺殺未遂、投身自殺に絞殺未遂さらに加えて投身未遂…。ありとあらゆる物騒な事件が多発する、この物語の中心である学校の校舎の屋上での当エピソード中最大の爆笑…もとい戦慄のクライマックスシーンでの”文学少女„天野遠子先輩の雄姿を見ずに死のうなんて思ったら絶対にだめです!! あんまりおかしくて、ばかばかしくて、圧倒されてどうしていいのか分からなくなるかもしれない。だけど、これを読まずに死ぬなんて、絶対にもったいない…。どこまでも真剣で一生懸命で、必死で命がけな天野遠子先輩の雄姿を隅々まで、少なくとも3回以上は読み尽くすまで生きなきゃならない…! ほど良いばかばかしさの中で、今は、そんな事を考えています。 | ||||
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息子用。 今どきの子供たちは、このようなタイトルでも問題ないのですね。 昭和40年代世代には想像もできません。 内容は面白い、とのことです。 | ||||
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本を食べてしまう少女と初めはどこかというかかなり頼りなげな少年の話 ミステリー仕立てに,恋愛ものが入っていて,その後に流行った 「ビブリア~」のかなりの先輩です 両作とも呼んでみましたが,私はこちらの作品の方が好きです 設定やキャラはまんまラノベなんですが, 根底にあるのは 狂気や恋愛,偏愛など,かなり重いものが流れています。 (実際,女の子の本を食べる設定が無くても全然面白く読める作品です) はじめは,ステレオタイプ気味なキャラが重めなストーリーやモチーフとなった原作(文学)に踊らされている感じがしましたが, 巻を重ねるにしたがって,少しずつ成長していく主人公たちが生き生きと描かれていく(作者の筆力も成長していた?と思うぐらいです)のに引き込まれて,最終巻まで一気読みしてしまいました。 モチーフとなった文学作品は知らなくても,全然楽しめますが 知っている本が出ると, ああこんな解釈をしているんだととてもうれしくなってしまいますし, この本を読んだあと 作品を読んでからの楽しみもある本です。 あと,全巻を通すと,かなりの文学作品を紹介されているので 受験生の文学作品の勉強にも役立つかもしれません | ||||
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