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“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)
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“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 1~20 1/4ページ
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知り合いにおすすめされて今更読みましたが、遠子先輩のキャラクターがかっこよく、お茶目で、かわいく、美しくて大好きになりました。 この話を読んでから、小説を読むたびに「もしこの小説を食べたらしいどんな味がするのだろう」と考えてしまいます。 きっと本作の味はぴりっと辛みがあるけれど、噛むほどに甘さを感じる優しい味なんじゃないかなと思います。 小説を読むときの価値観がよい意味で変わる、素晴らしい話でした。 | ||||
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私は文芸作品というものがあまり好きではない。 見る小説のジャンルは、 ラノベ。 ラノベ。 ラノベ。 そう、ラノベ一択だ。 文学少女も、ラノベのひとつと言えよう。 しかし、私にとってこの作品は文芸作品と感じていた。 作中の、数々の作家が書いた作品が分からない私に、分からないというのに、そっと心を揺さぶるようなお話。 未だに、国語の時間では、抵抗があるのだ。 どんなに面白い作品であろうと、ラノベ以外は読めない。 それは私に掛けられた、一種の首輪だ。 それを易々と越えたのは、この作品だった。 難しい話は読みたくない。 そんなただの子供心を抱えていた中学生の私は、みるみるこの作品に心を奪われていった。 大好きだった。 この作品を読んで得る切なさが、ただ、全てがいいように進むわけでない、この感覚が。 今でも私はハッピーエンド至上主義だ。 なのに、何故だろう。 私は今でもこうして、この作品に囚われ続けている。 | ||||
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太宰治なんざ複数の女性と心中を図り、しかもその上、秘境にも自分一人が助かった救いようのない人殺しだ…。そんな人間(…?)の書いた文学なんか読みたくも無ければ理解したくもない…! そんなことをずっと思っていた生まれながらの文盲亡者である私が、作中の天野遠子先輩の台詞に触れるうちに走れメロスをちょっとだけ(0.3%くらい…)読んでみたくなりました。(人間合格は…やっぱり無理) まっすぐにほっそりした身体…。白い額にかかるサラサラの黒髪。まるで柳の枝か暖簾のように風に揺れる二本の長い三つ編み。そして知的に澄んだ紫色の眼差し…。 まるでヤギが紙を食べるように物語を食べてしまう妖怪…もとい!最終兵器・文学少女・天野遠子先輩はすごいです。一度食べてしまった物語は、その作品のあらすじ、登場人物、名シーンだけでなく一文字一句一文節、その作家の生い立ちから人間関係、その他よろずに至るまで、全てを頭脳に収納してしまうみたいです。 例えるなら、今まで食べたパンの数…どころか、ご飯やおにぎりの中の飯粒の数、その材料の生産地から生産者の生い立ち、その他よろずに至るまで、全てを把握してしまうくらいのレベルです。 「私はベーカー街の名探偵でもなければ、安楽椅子に座りながら事件を解決する物知りおばさんでもないわ…。ただの文学少女よ…!」 そして吸収し得た物語の知識を妄想…もとい想像に生かし、事件解決や自殺志願者の救済にまで繋げてしまう…。 マジでシビレる憧れます!! どんなに辛いことがあっても、全てを投げ出したくなる時があっても、傾いて沈んだ太陽は、必ずまた昇るのです。 刺殺未遂、投身自殺に絞殺未遂さらに加えて投身未遂…。ありとあらゆる物騒な事件が多発する、この物語の中心である学校の校舎の屋上での当エピソード中最大の爆笑…もとい戦慄のクライマックスシーンでの”文学少女„天野遠子先輩の雄姿を見ずに死のうなんて思ったら絶対にだめです!! あんまりおかしくて、ばかばかしくて、圧倒されてどうしていいのか分からなくなるかもしれない。だけど、これを読まずに死ぬなんて、絶対にもったいない…。どこまでも真剣で一生懸命で、必死で命がけな天野遠子先輩の雄姿を隅々まで、少なくとも3回以上は読み尽くすまで生きなきゃならない…! ほど良いばかばかしさの中で、今は、そんな事を考えています。 | ||||
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息子用。 今どきの子供たちは、このようなタイトルでも問題ないのですね。 昭和40年代世代には想像もできません。 内容は面白い、とのことです。 | ||||
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本を食べてしまう少女と初めはどこかというかかなり頼りなげな少年の話 ミステリー仕立てに,恋愛ものが入っていて,その後に流行った 「ビブリア~」のかなりの先輩です 両作とも呼んでみましたが,私はこちらの作品の方が好きです 設定やキャラはまんまラノベなんですが, 根底にあるのは 狂気や恋愛,偏愛など,かなり重いものが流れています。 (実際,女の子の本を食べる設定が無くても全然面白く読める作品です) はじめは,ステレオタイプ気味なキャラが重めなストーリーやモチーフとなった原作(文学)に踊らされている感じがしましたが, 巻を重ねるにしたがって,少しずつ成長していく主人公たちが生き生きと描かれていく(作者の筆力も成長していた?と思うぐらいです)のに引き込まれて,最終巻まで一気読みしてしまいました。 モチーフとなった文学作品は知らなくても,全然楽しめますが 知っている本が出ると, ああこんな解釈をしているんだととてもうれしくなってしまいますし, この本を読んだあと 作品を読んでからの楽しみもある本です。 あと,全巻を通すと,かなりの文学作品を紹介されているので 受験生の文学作品の勉強にも役立つかもしれません | ||||
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非常にラノベ的な設定で愉しそうなのに、なんで設定を活かさないのか・・・。素晴らしい設定環境下で、何故に地味なストーリー展開をする・・・。あと、続刊もの前提で伏線を派手にバラマキもろくに回収しないとは、これ如何に。ま、読むけどねw 人間失格の主人公とS、又は太宰治と山崎富栄の関係に準えた構図が、片岡愁二と咲子、竹田千愛と斉藤静香、井上子葉と美羽とデフレスパイラル顔負けに循環していて、この高校の校舎屋上はちょっとした自殺の名所となっているのではないかと思った。 | ||||
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三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』のような本を期待して買いましたが、違いました。『文学少女と死にたがり道化』は、文章もキャラもラノベ色が非常に強かったです。ファミ通文庫とメディアワークスの違いなのかな、と思いました。これはこれで面白かったですけどね。 | ||||
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なんとなく読んでみた 予想以上に良かった というより良すぎた 人間失格を題材に繰り広げられていく物語 色んな人が色んなものを抱え それが人間失格に重なっていく 命の重さを痛感しているからこそ それが自分にのしかかる 怖くもなり 心が温かくなり 一気に読んでしまった | ||||
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作業用にレンタルで借りたドラマCDを聴いて原作を読みたくなりました。なので、遠子先輩は、私の中では花澤香菜さんの声でしゃべります。 最近よくある、殺人のないミステリーですが、遠子先輩の嗜好が最大の謎なのにそのへんはサラッと流されていて(笑) ちょっと精神的に不安定な主人公の心葉君が事件に巻き込まれ引きずりこまれてしまうところは、京極夏彦氏の百鬼夜行シリーズを彷彿とさせます。 人の心に根ざしたエピソードは陰鬱な部分もありますが、登場人物がどれもしっかりと描かれていて読みやすいです。 この先、心葉君の謎、遠子先輩の存在の謎が解明されてゆくのかどうか、とても楽しみです | ||||
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ラノベを読まなかった私もおもしろく読めました。 雰囲気がいいですね。 (ちょっと人が死にすぎな気もしますが) | ||||
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少女小説以外でガッツリはまったシリーズ。 心葉くんはナヨナヨしているようで遠子先輩にナチュラルSなのがいい(笑) 太宰治の『人間失格』を絡めてストーリーが進むので、キャラは確かにラノベのキャラなのに、 その内面が本当に計り知れない。みんな鬱で救いようがない‥けど、一巻内で確かに成長してくれる。 遠子先輩の“文学を食べちゃうくらい愛してる”設定もお気に入り。 紙を食べる描写が、見る人が見れば異様なんだろうけど、作者さんの書き方が絶妙なんだよなぁ‥それこそ ページごと口に入れたくなるくらい可愛いです。いれんけど! | ||||
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途中までは続きが気になって夢中で読んでたんですが、主人公が何者かに屋上へと連れていかれるシーンからあとの展開、やりとりを読んで安っぽい演劇でも見ているような気分になりました。途中まではよかったです。なので☆2。けど続きはもう買わないかな。 | ||||
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うまく「文学」という設定を生かし切れていると思います。キャラもいいですし、なにより小説全体の雰囲気が自分好みです | ||||
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シリーズを通しての感想です。 記憶に深く残ります。 初めて読んだのが中学生の時で、今はもう大学生ですが、今でも私の中で一番の名作です。 ....だからまぁ、すごく今さらながらのレビューですね(^_^;) 楽しく、甘く、辛く、切なく、青春の全てが詰め込まれたようです。 中学生や高校生には特に読んでもらいたいですね。恥ずかしさで本から目をそらし、怒りで拳を握り、涙でインクを滲ませ、ページに噛り付く(笑)そんな経験をこの年のうちに多いに経験して欲しいです。 不評の中に、トンデモ設定で有り得ないと仰る方がいますが、物語は大抵そうなのではないでしょうか....。本を読む人ならそこら変の割り切りはできるのでは...。朝起きたら虫になってる本もありますし、そこを突っ込むのは本を読む姿勢からしてどうなのと.... 表紙や背表紙でノンフィクションを感じさせるところでもあったのでしょうか.... 一昨目は太宰治の『人間失格』を主題にしており、私も中学生の頃はとても共感できました...私は大丈夫でしたが、同じくハマった友達は....やはり少し危険な...今では元気ですが... 特に中学生だと、竹田さんに共感できるんじゃないですかね! 青春時代を供に成長できる素晴らしい作品です。まずは全巻読んでベットでのたうちまわり、そのままCDをポチるとこまでいって完璧です。 音楽がこれまたすごいいいんですよね.... 遠子先輩のねんどろいどは机の上にあるだけで夏は涼しく冬はあったかいです。 大分ふざけましたが(^_^;) 本当に得るものが多い作品です。 シリーズ全て読んだ時、悲しくて辛くて苦しくても、少しの幸せが本当に温かく感じられる.... そんな気持ちにさせられます.... | ||||
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本編、番外編全て読破済みです。 こちらは文学少女シリーズの1作目です。 太宰治の人間失格を軸にした話になってます。 ファンタジーな要素もありますが、昔の文豪達の勉強にもなります。 誰がどんな作品を書いたのか。 書き手と読み手の立場。 どんな物語にも上っ面だけじゃない裏の部分があること。 人にはどんな一面があるのか。 このシリーズは、次回の付箋が必ず最後にあり気になる終わり方をしています。 割とサクサク読めますし、余韻がいい感じの本です。 ラノベが好きな方もそうでない方も、一度読んでみてもらいたい作品です | ||||
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私が思うより低評価なのでとにかく1票足したい。 他のレビューの中の「とにかく、読書という行為に少しでも思い入れのある人には手にとってもらいたい一冊です。」の一文に共感しました。 クライマックスで“文学少女”遠子先輩が絶望している友人に対して太宰治のいろいろな作品を挙げ「これを読まずに死ぬなんてもったいないわ!」と言い立てる4頁にわたる真剣な説得。これは本好きにはたまらない。 読むことで自分と似た誰かに共感できる。もっと読むことで自分と違う誰かを知ることができる。もっともっと読めば自分の知らない世界へも進む勇気が出る。こんな読書の喜びを再確認させてくれた良書です。 文学を読み込むだけではなくて、過去の文学から生きている人の心を想像して発言し、新しい文学創造を期待する、アクティブな“文学少女”遠子さんの魅力に降参です。 | ||||
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タイトルとあらすじに惹かれましたが、失敗でした。 主人公(男)のキャラが実にうっとうしい。 中学生で初めて書いた小説が超ベストセラー!なんと印税云億円!という設定だけなら、まだ苦笑いで済ませられるのですが その作中での実績に対して事有るごとに、主人公が「うわ〜あんなの適当に書いただけなんです〜、審査員の方のジョークです〜」「作家じゃないってば!いや、その、作家だったりしたこともあるけど……ベストセラーになったりしたけど……」と、謙遜を通り越して自慢にしか聞こえない独白をするのが生理的に無理。 おまけにこの小説が主人公の一人称で書かれているため、「この小説レベルの文章=作中の印税云億円ベストセラー」というイメージを感じてしまい、ますますお寒い。文章もいまいちだし…… 他キャラも特に魅力も感じず、読む価値はありませんでした。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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不親切な部分がかなり目につきます。 遠子先輩が本を主食にする妖怪だってことは、軽くほのめかす程度で明確な説明がないし、ホントにシリーズ一作目かと疑いたくなるほど、登場人物、世界観についての説明があまりにも少ない。 内容についても、合計数ページに渡る太宰治の引用にかすんで、あらすじ程度しか印象に残りませんでした。 ミステリ部分については皆さん書いてらっしゃるので、私からは一つだけ。 いい感じで締めてるけど、あの結末って普通に警察沙汰じゃない? | ||||
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文学をこよなく愛し、文字通り食べてしまうほどの文学少女、遠子と 「元」ベストセラー美少女作家、心葉。 二人の下へ恋愛相談が来たことから物語が始まる… ベースはミステリ。 そこにライトノベルの淡い恋心を乗せて、味付けした作品だ。 雰囲気は嫌いではない。 悪くはないのだが、ミステリとしては穴があり過ぎる。 もう少し、丁寧に描写できかったのだろうか。 素材は悪くないのだが、料理が少し雑だった。 作品中にて、太宰治の作品の一部が記述されているのだが、 その部分だけが、やけに存在感を持って心に響いてくるのだ。 作者の文章と文豪の文章を比べること自体、無意味(そこまで言っては失礼か?)な事 だとは思うが、やはり太宰は凄いと思ってしまった。 文学少女は、本当に文学を愛し、可愛らしく描かれており、 好感を持てるキャラに仕上がっている。 心葉も今後どの様に成長していくのか、楽しみなキャラである。 好みの雰囲気を持つ作品であり、次巻が楽しみである。 | ||||
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