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“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)
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“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 61~64 4/4ページ
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うわっ、こりゃ、星五つだなぁ、と思った作品でした。 ライトノベルで、物語をこう「くる、くる」と二度回せている作品は少ない気がします。 大体それが不自然な感じになったり、上手く回せても一度だけくるって回すだけとか、そういうのが多いなか、この作品は 優雅にくるくると二度回して見せました。 みっともない楕円にすることなく堂々と回して見せました。 貴重な作品ではないでしょうか。 わけわからないレビューですいません。 起承転結の転がとても質がよかったということです。 とても面白い作品です。 | ||||
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妖怪でなくても良かったのではないだろうか?とも思いましたが、そこがスパイスになっているんだろうか。全体的に重い話ではあるけれども、その文学少女のいっぱいいっぱいな語りが妙に好感が持てたり。残る謎はかなり多いですが、面白いキャラクタに出会えたなと思える1冊でした。 | ||||
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客観的に見れば、星3つか4つくらいです。 しかし私個人としてはすごく面白く感じたので、星5つです。 この巻は太宰治の作品をもとに話が作られています。 作中で「太宰は好き嫌いがわかれる作家で」と書かれていますが、この作品自体も好き嫌いがわかれやすい要素を含んでいます。偶然の一致かもしれませんが、「そこまで踏襲するとは」と思わされました。 ストーリーは最初コメディっぽい感じですが、後半にかけてシリアス度が高くなっていきます。 謎が何段階も重なって、ぐいぐい惹き込まれます。(ただし人によっては展開が見え見えかもしれません) 作中では登場人物が長い台詞を一気に喋る場面が多くあります。その中の数カ所では、テンポをもう少し調整したほうがいいように感じました。しかし基本的にはテンポも良いし丁寧に書かれた文章だと思います。 個人的なオススメは、クライマックスあたりの遠子先輩の説得シーンです。 (人によって感じ方が大きく変わり、私とは逆にしらけてしまう可能性があるでしょうが) ――それは現実世界を文学世界で例えた解説。 ――それはとても正しく世界を表現した解説。 ――それはとてもとても馬鹿馬鹿しい説得。 ――そしてそれでこそ“文学少女”が本当に真剣に行ったといえる説得。 私はその説得に対し、掛け値無しの賛辞を送りたいです。 変人にしか納得できない、変人の全身全霊に。 そのシーンを読んで私は、本当に心踊りました。 後いくつかポイントを挙げますと、挿絵がキレイ系、遠子先輩が可愛い、心葉の過去とこれからが気になる、あざといツンデレ娘が報われそうな気がしない、等でしょうか。 人を選ぶ作品だとは思いますが、一人でも多くの人にこの本を取ってみて欲しいです。 | ||||
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竹岡美穂さん描く表紙の “文学少女” に惹かれて買った本。 傍点が多すぎるのがなんだかなぁ。 また、五章での “推理” も、役者のそろい具合といい、それはちょっとどうかなぁという感じ。 あと、顔見見せ程度にしか出てこない登場人物 (琴吹ななせ、姫倉麻貴) が、なんだか中途半端だなぁと思っていたら、シリーズ物の第一作という位置づけだった。 それでもこの作品には、続きを読みたいと思わせる魅力があった。 ところで、 “文学少女” といえば、涼宮ハルヒシリーズの寡黙な文学少女、長門有希がその無言の魅力を持って他人に本を読ませる力を発揮している所であるが、この本の “文学少女” 天野遠子もまた他人に本を読ませる魅力を持った人物(?)であった。 その魅力は、第一章の冒頭 「ギャリコの物語は冬の香りがするわ」 から、六章の “主張” までいかんなく発揮されているのであるが、実はこの作品自体がそれ以上に、ある作家の本を読ませる力を秘めている。 それは太宰治。 自分は不勉強にも 「走れメロス」 「富岳百景」 を教科書で読んだ程度なので、天野遠子がとある作品名を指摘するまで ―いや指摘があった後でも― ピンとこない所があって、悔しい思いをしたのである。 そう、この 「“文学少女”と死にたがりの道化」 には、ベースとなる太宰作品がある。 が、それが何であるのかはここには書かずにおこう。 さて、次はどの作家を読んでみたい気持ちにさせてくれるだろう。 太宰を読んでゆっくり待つとしよう。 | ||||
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