“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

10.00pt (10max) / 1件

7.00pt (10max) / 4件

Amazon平均点

4.19pt ( 5max) / 58件

楽天平均点

4.88pt ( 5max) / 8件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
2pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

10.00pt

40.00pt

20.00pt

20.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2008年04月
分類

長編小説

閲覧回数1,995回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数8

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)

2008年04月28日 “文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)

「わたしは天野遠子。ご覧のとおりの“文学少女”よ」―そう名乗る不思議な少女との出会いから、二年。物語を食べちゃうくらい愛するこの“文学少女”に導かれ、心葉は様々なことを乗り越えてきた。けれど、遠子の卒業の日は迫り、そして―。突然の、“文学少女”の裏切りの言葉。愕然とする心葉を、さらに流人が翻弄する。「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」―遠子に秘められた謎とは?心葉と遠子の物語の結末は!?最終編、開幕。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点10.00pt

“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)の総合評価:8.41/10点レビュー 59件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(10pt)

“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)の感想

(上)文学少女最終章のテキストは、アンドレ=ジッドの「狭き門」!ついに語られる遠子の秘密!その秘密を明かされたとき立ちすくむ心葉!そして、誰も信じられなくなった心葉の心を琴吹さんの一途な気持ちが癒すのだが。文学少女のシリーズを読んでいるといつも思うことは一見明るく振舞っている遠子や千愛ちゃん、美羽、そして流人ですがその裏ではとんでもない悲しみやどうしようもない怒り、憎しみ、嫉妬、孤独を感じていること。それらを繊細に生々しく描き最後には一筋の光明を読者に示してくれること。下巻でどのような光を見せてくれるか楽しみ!

(下)「文学少女」、遂に完結!琴吹さんに迫る流人くんの魔の手!突如姿を消した遠子先輩!そして、明らかになる叶子さんの本当の真実と文学少女の秘密!これまで遠子に支えられ続けてきた心葉が自分自身の言葉で真実を明らかにし、最後には決断していく様は感動しました!文学少女のシリーズは常に「絶望の物語」を「救いの物語」に変えていくという繰り返しでしたが、それが最後に見事に結実していてそれぞれの登場人物が彼らなりの幸せを掴んでいって本当に良かったです!あの幸せな結末を想像できるラストシーンも抜群に良かったなあ。

ジャム
RXFFIEA1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.58:
(1pt)

結衣さんとななせちゃんの立ち位置とは?

ずっと好きな作品でした。
小学生のころ、表紙のきれいなお姉さんに一目惚れして読み始めた懐かしい思い出があります。
大人になってからも、遠子先輩の長台詞での蘊蓄と、心葉くんの三題咄のお味に一喜一憂する姿にほんわかしたりくすりときたりしていました。

特にシリーズ中でも一番といえるほど好きなシーンが、(あくまで遠子先輩の手紙という形ではありますが)遠子先輩のお母さんの結衣さんと叶子さんの学生時代のエピソードです。恋物語のように一目惚れした同級生と仲良くなろうと必死にがんばったり、ほんの少しの出来事にどきどきするとってもかわいい結衣さんと、冷たくあしらっているように見えて結衣さんを誰よりも強く深く愛していた叶子さん。
この二人のきらきらした過去の幸せが、とてもとても好きでした。
そのせいもあって、私は文陽さんがあまり好きにはなれませんでした。結衣さんと結婚しながら、叶子さんと子供ができるようなことをしてしまったところが、どうしても理解できませんでした。
叶子さんと文陽さんの間にも、強い結びつきがあったのは分かります。
でもそれは、男女という形で現れてほしくはなかったです。
平凡な夫妻の幸福を作家の小説の為に擲つ文陽さんは、良い編集者だったとしても、最低の夫だと思います。私はどうにも結衣さんが可哀相でした。
裏切られるために結衣さんというキャラが作られたようで、悲しくて堪らなかったです。
同じように、ななせちゃんも不憫でなりませんでした。
巡礼者では憎まれ役を買って出て、作家では心葉くんの逃げ場になろうとしたななせちゃん。不器用でまっすぐで大好きです。
心葉くんに名前で呼んでもらうのが夢だったななせちゃん。彼女を心葉くんが名前で呼んだのは、ななせちゃんではなく遠子先輩を選んだ瞬間だったのが、悲しくてリアルに泣いてしまいました。
美羽ちゃんを崇拝と言える程好きだった心葉くんに片思いして、奇跡のようにお付き合いができたと思ったら、他の女性の愛のために別れる……不憫すぎます。
一番悔しいのは、心葉くんはそれを、ある種肯定してしまっていることです。そのどうしようもない衝動が愛だと、正当化してしまっているように見えました。
でも、心葉くんはななせちゃんをふった以上、ある意味では加害者側です。なのにこれでいいのだと云わんばかり遠子先輩にいくのは違うと思います。愛のせいにせず、心葉くんとしてななせちゃんへの裏切り(というと強い気もしますが)を自覚して欲しかったです。ななせちゃんをふった挙げ句ななせちゃんに汚れ役を押し付けているように見えました。
ななせちゃんは前述の通り、「女って恐い」と言われるような役回りを結構させられています。対して遠子先輩は、まるでヒロインとしてあつらえたかのように心がきれいな描写ばかりで、女としての嫉妬とか欲望とかは全く描写されません。(やきもちとか、悪口もかわいらしくコミカルな描写)そういうところを見て遠子先輩を選ぶ心葉くんは、美羽ちゃんを天使として見ていた頃と変わりないように見えます。遠子先輩との道を選ぶのなら、ななせちゃんと付き合ったのは遠子先輩を選ぶためのお膳立てということになってしまいます。好きなキャラをだしにされたようで悲しかったです。

総じて言えるのは、一言で言えない特別な関係性のために、結衣さんやななせちゃんが用意され、裏切られたように読めてしまい、モヤモヤしてしまったということです。
“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)より
4757743718
No.57:
(5pt)

間違いなく楽しめたが・・

ここまで一気に読み進めて来れたので、間違いなく惹きつけられ
楽しめた物語だと思います。
ただ、もっと違う展開を期待していました。
妖怪のような妖精のような存在を人間にしてしまう必要があったのかな?
一番ひた向きで正直な人が報われないというリアリティを出す必要があったのかな?
ファンタジー部分をどうやって終わらせるのかワクワクして
読んできたけど、ある意味とても書きやすい展開に持っていった。
軽過ぎず、遠過ぎず、近過ぎないようなファンタジーのまま
終わらせる事に挑んで欲しかった。
“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)より
4757743718
No.56:
(5pt)

美味しいです。

作風なのか知れないが、いろいろ設定の詰め込みすぎだと思う。材料は一流品で美味しいだろうが、調理手段が闇鍋という感じ。キャラが活きているのでラノベとして成立している。ストーリー展開も材料の味でいい感じ。いずれの作品でも前半が緩慢なのはスロースターターだからか知らん。そこら辺、闇鍋にせず素材の味を活かした調理にすれば美味しい料理が沢山出来るかと思うのだけど。
“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)より
4757743718
No.55:
(5pt)

ラブコメではなく恋愛サスペンス・・・

文学少女シリーズは良いと思う。だけど、その設定で今回の展開は強引だったんじゃないでしょうかね。
学園ラノベの舞台で恋愛サスペンスを始めて、既存キャラに何やら追加設定を加えてってなると戸建て住宅の建築中に気が変わって?豪勢な豪邸に改築を始めたようで、いろいろ全体構造が分からなくなってしまっている。古典小説の話をする近代小説の話をする小説ってもう何が何やら・・・。脇役?の流人くんの改造も凄まじくて誰がメインか分からない感じにも・・・。
“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)より
4757741731
No.54:
(5pt)

全体の感想です

これはラノベなのかな。挿絵はライトノベル的でもあるけど、中高生だけじゃなく大人でも楽しめます。

構成は、京極夏彦の京極堂シリーズに近い感じ。あちらは怪奇事件を妖怪の伝承に絡めながら、人間の業のようなものを解き明かしていくのに対して、こちらでは、天野遠子が文学作品に絡めて事件を解きながら、関わる人々の心に癒しを与えていくところが大きなポイント。

もう一つの主題は、遠子先輩を代表する読者の期待や渇望と、美羽で表現される書き手の苦悩や焦りのコントラストなのかな。心葉や叶子さんは、苦悩する作者であり、渇望する読者であり・・・。

サスペンスとして本当によくできていて楽しみもしたし、小説を読める幸運がより大きく感じられるという点でも、文学が好きな方に是非お勧めしたいです。
“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫)より
4757743718



その他、Amazon書評・レビューが 58件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク