(短編集)
文学少女対数学少女
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タイトル負けして買いました。 数学的要素に一定程度の存在感を持たせるためか、ミステリ要素は軽めで、ミステリが初めての人には良いかもしれませんが、本格的にミステリ要素を求めている人には物足りないと思います。 また、他の人も書かれていますが、「え、これで終わり」という感じがぬぐえず、最近はやりのTiktok的ライトさを求める人、重い話が苦手な人には良いですが、深みのある、読み応えのあるストーリーが好みの自分には合いませんでした。 数学的素養が無くても楽しめるといった書評もちらほら見受けますが、個人的はこの本を楽しむためには必須だと思います。(ちなみに私は皆無) 個人的には麻耶雄嵩氏のあとがきが一番面白かったです。 | ||||
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文系と理系、数学とミステリ。交わることは無いと思っていた2者ですが、まさかこんな形で引き合うとは。 数学の知識を絡めながら謎を解いていく手法は初めて読んだので新鮮で面白かったです。 しかし最後の最後で急に作者から見放されたような終わり方で少し物足りない(続きが読みたい)と感じました。百合要素的にも3人の関係が今後どうなるのか気になりました。 | ||||
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ミステリを書く文学少女と、数学をこよなく愛する数学少女が、ミステリと数学の類比点について触れていく作品。 いわゆる作中作を扱っていて、架空のミステリを通して「推理の厳密性/合理性」に言及していく。そしてそこで得た考え方が、現実で起きた謎に向き合う上でも重要になる、という構造を採っている。 ミステリというジャンル、構造的問題それ自体をテーマとしているという点で、本作は間違いなくメタミステリと言えるだろう。そういう作品が好きな人は間違いなく楽しめると思う。 ただ、作品1冊単位で見たとき、物語の縦線はやや弱めで、読後感に欠けた印象はある。 続きがあるならぜひ読みたい。 | ||||
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後期クイーン的問題というのは日本のミステリ界隈で結構流行った論点なのですが、これは簡単に言えば「探偵がつかんだ証拠が犯人によって偽装されたものという可能性がある以上、真実が確定できない」というものになります。 これらに対する回答はいろいろな種類が提出されていますが、本書は「偽装された証拠はエンタメとして楽しもう」というムーブメントの流れを汲んでいます。古くは毒入りチョコレート事件、最近だとアニメ化までした虚構推理ですね。 本作は「作中作」、つまり作品内の登場人物、主人公である文学少女が(後期クイーン的問題を孕む)ミステリ小説を書き、数学少女にロジックの穴(=不確定性)を指摘するという二層構造を用意したうえで、「作中作(二層目)の真相はこうだ、理由は登場人物(一層目)が決めたから」という形で消化しています。 ここまでなら屁理屈で終わるのですが、本作が面白いのは、後期クイーン的問題が理由で真相が未確定の場合においても、数学のロジックを使い説得力を持たせているところです。詳しくはネタバレになるので書きませんが作中短編のうち背理法を利用した解決は中々衝撃的で、そんなのミステリとしてありかとは思いつつも中学校の数学ではこんなことやってたなとしみじみ思いました。 難点を上げるとすれば中国の作品なので、登場人物の名前が全然覚えられないことですかね……。作中作がある以上、人物の数が膨れ上がりますし、男女の性別すらわからなくなることが多かったです。 | ||||
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今年のこのミスで知って気になったので読んでみた。 華文ミステリははじめてで、思ったより読みやすくて驚いた。数学の難しいことはわからないが、純粋にミステリとして楽しく読めたし、麻耶雄嵩的なおもしろさがあるとこも高評価したくなる。ただ、最終話がやや尻切れとんぼに終わったので、もう一話ほしかった気もする。 | ||||
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