(短編集)
システィーナ・スカル
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2010年に出た単行本の文庫化。 『時を巡る肖像』『黄昏たゆたい美術館』に続く「絵画修復士・御倉瞬介」シリーズの第3弾。 「ボッティチェリの裏窓」「システィーナ・スカル」「時の運送屋」「闇の揺りかご」の4話が収められている。 イタリアでの駆け出しの頃が扱われており、夫人とのなれそめや結婚についても。シリーズを追ってきた読者には嬉しいだろう。 美術史の蘊蓄がつめこまれ、飽きさせない内容。ミステリとしては、語り口のうまさはあるものの、肩すかし気味。 | ||||
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主人公の過去の物語。今は亡き妻との出会いが描かれ、新しい命の芽生え。日本での物語とは一味異なった味わいでした。 | ||||
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読み解くのは人あらすじボッティチェリが婚礼祝いに描いた残虐画が意味するものとは?ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いた壮大な天井画の秘密?絵画修復士として修業に励む若き日の御倉瞬介。彼が欧米で出会う不可思議な事件の数々。絵画修復士シリーズの第三短編集。感想柄刃さんはミステリー界でも随一のロマンティストですが、そのあっさりとした場面描写のせいかはたまた、何でも説明してしまうその筆致のせいなのか幻想的な光景がこちらに上手く届かないことがことがありました。しかし、この絵画修復士シリーズでは読者と作者の世界の間に絵画が存在し、それを介することで柄刃さんのロマンがいつも以上に鮮明に伝わってくる気がします。絵を描く者、絵を読みとく者、そして絵をなぞる者。今作では、それぞれの心のひだがとても丁寧に描かれその分、これでもかの満腹の謎のフルコースは少なめです。また、亡くなった妻とのエピソードが収められていて湿り気がやや強いのも今作の特徴。絵には作者の趣向を凝らした(場合によっては簡単に読みとられてはいけない)メッセージが込められていて、それはその時代背景とも深く関わっている、と述べられる部分が作中にあります。これは、高田崇文さんがQEDシリーズなどで触れる『万葉集をただ景色や恋を歌ったものだと思ってはいけない』という主張に近しいのだと思います。世界中どこであったとしても作者の悲哀は変わらないみたいです。読んでからの一言妻とのエピソードがもっと読みたいけど(叶わないことかな) | ||||
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読み解くのは人 あらすじ ボッティチェリが婚礼祝いに描いた残虐画が意味するものとは? ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いた壮大な天井画の秘密? 絵画修復士として修業に励む若き日の御倉瞬介。 彼が欧米で出会う不可思議な事件の数々。 絵画修復士シリーズの第三短編集。 感想 柄刃さんはミステリー界でも随一のロマンティストですが、 そのあっさりとした場面描写のせいか はたまた、何でも説明してしまうその筆致のせいなのか 幻想的な光景がこちらに上手く届かないことがことがありました。 しかし、この絵画修復士シリーズでは読者と作者の世界の間に 絵画が存在し、それを介することで 柄刃さんのロマンがいつも以上に鮮明に伝わってくる気がします。 絵を描く者、絵を読みとく者、そして絵をなぞる者。 今作では、それぞれの心のひだがとても丁寧に描かれ その分、これでもかの満腹の謎のフルコースは少なめです。 また、亡くなった妻とのエピソードが収められていて 湿り気がやや強いのも今作の特徴。 絵には作者の趣向を凝らした (場合によっては簡単に読みとられてはいけない) メッセージが込められていて、 それはその時代背景とも深く関わっている、 と述べられる部分が作中にあります。 これは、高田崇文さんがQEDシリーズなどで触れる 『万葉集をただ景色や恋を歌ったものだと思ってはいけない』 という主張に近しいのだと思います。 世界中どこであったとしても作者の悲哀は変わらないみたいです。 読んでからの一言 妻とのエピソードがもっと読みたいけど(叶わないことかな) | ||||
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