深淵のガランス
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深淵のガランスの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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絵画修復師という特殊な仕事が専門的且つ情熱的に書かれていて著者の絵画への造詣の深さが感じられた | ||||
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とても面白い。 | ||||
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銀座の花師・佐月恭壱のもう一つの顔は絵画修復師。大正末期に活躍した画家の孫娘から、いわくつきの傑作の修復を依頼された佐月は、描かれたパリの街並みの下に別の絵が隠れていることに気づく…表題作ほか、欧州帰りの若き佐月を描いた文庫書下ろし「凍月」等全三篇。裏の裏をかく北森ワールドに酔う一冊。 | ||||
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またなんか完璧な 人間くさいない人物かな〜と読んでいくと 佐月の人間関係はまた 複雑で こんなに登場人物が必要なのかな、、それも濃い人間ばかり。 のおかげが 主人公である花師であり絵画修復も請け負っている 佐月に人間味を感じました。話し自体は絵画修復がメインですが。 3編でしたが、心に残ったのは 文庫本に書き下ろされた かなり短編の「凍月」でした。 「深淵のガランス」もそれなりに良かったですが、これからのキャストの顔見せ的に 濃いキャラが続々と登場しつつ、2編目では キャラ達の目論みが交錯して 何が謎で 何がミステリー?とやや混乱してしまいました。 香菜里屋の工藤マスターのように 安楽椅子探偵みたいな完璧?な人物像ではないので ちょっと嬉しい。絵画修復の仕事を依頼するのは 女狐女史です。←実はまだ冬狐堂シリーズは読んでませんが 、こんだけ他作品に登場するキャラなので 魅力あるんでしょうね。 でもなんか あまりに深そうな闇がありそうで、なかなか読む勇気が。 越名さんくらいのキャラが好みなので。 | ||||
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迅速かつ確実なご対応を有り難うございました。思っていました以上の美本でとても嬉しく思っています。 | ||||
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深淵のガランスの影の主人公はバーのマスター朱明花であり宇佐美陶子、蓮丈那智に連なるキャラである。 そして、薄っぺらな社交辞令とは無縁の世界に生きるその父朱健民(朱大人)、貿易商、美術品のコレクターにして荒事も辞さない横浜中華街の表と裏の世界の実力者、しかし明花との仲は複雑。 二人は、花師にして絵画修復師である主人公佐月恭壱とセットになっている。 こういう言葉がある。 「至高の美意識によって完成された名画たちを目の前に置き、自らも同じ境地まで高めることを常とするものにとってロマンスなどという言葉は、人間の貧しい感性が生み出した幻想に過ぎない」 第二話 血色夢は中編で美術系、民俗学系の色彩が濃い世界が描かれている。そして、「朱」が。 現代日本人の色彩感覚は中国水墨画の影響により黒系統になっているが、永きに亘って日本人の美意識を支配し続けた色彩は神への畏怖としての朱である。日本列島は巨大な硫化水銀の鉱床の上に乗っかっているようなものである。 登場人物は、多田、本業は岩手農業試験場の技師、そして旅館の実質的経営者にして低温に強い新種の蘭の開発者・栽培家、自分の眼鏡に適った愛好者にのみ株分けする、その極めて限られた愛好者が朱大人である。偶然に自分の持ち山で洞窟の壁面いっぱいに朱色によって描かれた壁画を発見した。 佐月の時により協力者、時により庇護者前畑善次朗(善ジイ)。 己の守備範囲を完璧に知る朱大人のボディガード ミヤギ。 いつもながらワキの存在感が光る。 こういう言葉がある。 「はじめに光ありき、言葉ありき。キリスト教世界においては言葉にできないもの、論争不可能なものは悪であり、偽物である。言葉という共通認識に支えられていないものに価値を認めることはできない」 けれど、佐月は真偽を超えたところに存在する価値観、言葉にするにはあまりに直観的な正義、そうしたものが己の胸中にあることを知っている。 無論、喉が鳴るようなおかしなものが何も入っていない菜っ葉や赤蕪の漬物、焼き味噌などがでてくる。 紛れもなくなく北森鴻の世界であり十分に堪能出来る。 | ||||
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