注文の多い美術館 美術探偵・神永美有
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6編の短編からなっているが、最後の「春のもみじ秋のさくら」は心を動かされた。読み進むにつれ、絵の評価が変わっていくのだが、インテリジェンスが低いといいものも高く評価できない。 書評もまさしくそうだよな、と思い少しへこみました。 薀蓄の話が多いのですが、最後の話はなかなかどうしていい話でした。 | ||||
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前作は読んでいません。チラ見で購入。話の展開自体は面白いです。 しかし、作中人物のイヴォンヌの振る舞いが読んでいて不愉快、このシリーズの他作品を読むことはないでしょう。 傍若無人で無神経な迷惑女性がお好きな方にはおススメです。 | ||||
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美術コンサルタント・神永美有が探偵役の美術ミステリ。 タイトルに偽りあり? 全六編中、美術館が出てくるエピソードが一編しかないのであります。 神永美有と佐々木准教授が遭遇するのは、歴史上の事件や偉人にまつわる骨董・遺物の数々。実際のエピソードをもとに虚実取り混ぜて「存在してもおかしくない」遺物を持ち出してくる手際にまず感心。 ただ、クオリティについては一編ごとにばらつきが目立つのが残念。神永の結論もかなり苦しく、途中の捨て推理(他の登場人物の仮説)の方が説得力があって魅力的、という話もちらほらあります。ここら辺はシリーズモノのパターンに拘束されるがための支障でしょうか。 興味深かったのは「破壊力のある、壮大な仮説でないと興味を惹かない」だとか「B級偉人なんて無名で興味の対象外」といった登場人物たちの実も蓋もない感想やセリフ。読者の本音を代弁しつつ、作者の立場からは派手な珍説ばかりが持てはやされる風潮を揶揄しているのかと勘ぐってしまいます。近年の門井先生の著作が本格的な歴史モノへ傾斜していることも合わせて考えると、派手な珍説の横行にはいろいろと思うところがあったのかも。 全体に楽しく読めるのですが、ワトソン役の佐々木准教授がちょっと、いや、けっこうな人間の屑じゃありませんか。こんな人でも研究職が務まるの? | ||||
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佐々木は自分に好意を持っている女性を利用したり、好きな女性の離婚を期待して画策したり。 琴乃は結婚式で空気を読まないし。 イヴォンヌはかき回しキャラなので性格が悪いのは設定なのだと思うけど、偉人の伝記漫画の帯を持ち歩いて「いつかは私も…」って、こんなヤツ想像すると気持ち悪いです(泣) | ||||
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「流星刀、五稜郭にあり」、「銀印も出土した」、「モザイクで、やーらしい」、「汽車とアスパラガス」、「B級偉人」及び「春のもみじ秋のさくら」の6つの作品から構成される連作短篇集。題名は宮沢賢治の著名作の"もじり"だが、内容的には無関係。美術探偵なる人物も登場するが、美術品の真贋の追求を主体とすると言ったミステリの体を成している訳でもない。所謂、美術・歴史・雑学等を対象とした"薀蓄もの"である。主人公の准教授は奥泉光氏の「クワコー」をチョット想起させ、文体も意識して軽薄なものとしている。要は楽しい雰囲気の中で美術・歴史・雑学等を対象とした"薀蓄"を作者が披歴した作品と言った所。作者が一番詳しいのは歴史なのではないかと感じた。 全編スラスラと読める(ただし、題材の専門性(ニッチ性)が高過ぎて読者が推理に参加する余地はない)が、各編がスカスカになっていないのは、物語の進行に伴って読者にもお馴染みの人物が意外な形で登場したりと、"薀蓄"の披歴の方法に工夫が見られるからである。読んでいて、何度か「へっ~」と思う箇所があった。例えば、冒頭の短編に榎本武揚が関係するのは当然として、ラストで非常に意外な有名人達へと繋がる辺りに作者の手腕・遊び心を感じた(勿論、この繋がりは"万が一"の可能性であり、作者の想像力による)。 ミステリを期待すると裏切られるが、"薀蓄"を楽しもうという方にはそこそこの出来ではないか。ただし、例えば清水義範氏の諸作品と比べると、語り口、物語としての面白さという点で見劣りがした。今後、更なる工夫を凝らした作品(「東京帝大叡古教授」が楽しみ)の発表を期待したい。 | ||||
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