恋路ヶ島サービスエリアとその夜の獣たち
- 淡路島 (1)
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予定通り配達されて嬉しく想います この作家の本四冊目ですがとても楽しみながら読めてます 明日はもう一冊が届く予定です | ||||
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著者の本を読むのは初めてです。まずこれを純然たる推理小説と期待すると、肩透かしを食らう内容となっています。 四国と淡路島の境目にあり、観覧車も並立している「恋路ヶ島サービスエリア」を舞台に、そこに務める人々、偶然にも、あるいは「計画的」に集った人々を巻き込んで展開する深夜の群像劇、といったところです。 結婚予定の恋人に裏切られたもの(とその周辺)、パパラッチを仕掛ける予定のもの(とその周辺のイザコザ)、そして陰謀する集団と、大まかに分けて三つのグループがあり、通奏低音のように各自の脳裏で響き演奏されるジャズ・ナンバー「八月の光」をメイン・テーマに、意図か偶発か偶然なのか死んでいく人々を別のグループが隠したり動かしたり細工したりと、奇妙な螺旋を描きながら夜は徐々に深くなっていきます。そして死体たちをそのまま、最後には観覧車が夜を照らし「獣たち」が現れるという、さらっと書くと黙示録じみた概要となってます。 特にこの「八月の光」は曲にかかる描写が非常に魅力的で、聴いてみたいことしきりですが、調べたところ原曲はないのでしょうか? 自分はエリック・ドルフィーとアルバート・アイラーを足してクールに、かつ狂的にしたようなサックス・ソロを想像しながら読んでました。 読み初めは群像劇ということもあり伊坂幸太郎あたりを連想しましたが、乾いたユーモアや、超現実的とも思える描写をあくまでロジカルな状況の一致により表出させる構成力は、なんというか力技の強引さです。時折の状況描写・心理描写はポエティカルであるのに、至ったプロセスはあくまで論理的という訳のわからなさもあります。破綻してるか否かは読み手の判断によるかもしれませんが。 中身の「みの」含めて、冷笑的で意地悪なブラック・ユーモアもありますが、なんやかんやで謎と伏線を回収してしまうあたりがなかなかニクい作品だと思います。 | ||||
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