人形の部屋



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    初公開日(参考)2007年09月
    分類

    長編小説

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    人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)

    2007年09月30日 人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)

    「じつはフランス製じゃないんだ、フランス人形は」「そうなの?」ある春の日、八駒家に持ち込まれたプラスチックの箱の中身は「冬の室内」といった趣の舞台装置と、その右のほうで行儀よく椅子に腰かけている少女の人形。子供らしい快活を示すように、ひょいと天を向けた少女の右足のつま先は―こなごなになっていた。破損の責任を押しつけられそうな敬典の姿を見て、娘のつばめは憤慨するが、敬典は不思議と落ち着いていて…。きっかけは小さな謎でも、それらは八駒家の食卓の上で壮大なペダントリに発展する。『天才たちの値段』で鮮烈な印象を与えた新鋭が贈る、あたたかなタッチで描かれた愉しい連作。 (「BOOK」データベースより)




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    No.6:
    (2pt)

    趣味の世界

    2007年に出た単行本の文庫化。
     5話を収める短編集だ。
     趣味の世界にどっぷりとはまりこんだ内容で、フランス人形、万年筆、漢字(筆)、花言葉などがテーマになっている。
     切り口としてはおもしろいと思うが、ミステリとしてはちょっと……。
     また、家族の物語として書かれているのだが、そちらもイマイチ。
    人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)より
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    No.5:
    (1pt)

    推理小説と言うよりは

    蘊蓄を語る…みたいに私には感じました。
    主人公が知識豊富で物知りなのは分かりましたが、なんだかお腹いっぱい。
    推理を楽しむより知識を楽しむのなら、おすすめなのかな?
    人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)Amazon書評・レビュー:人形の部屋 (ミステリ・フロンティア)より
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    No.4:
    (4pt)

    ペダントリーとロジックが楽しい

    いわゆる「日常の謎」系のミステリ短編集である。
    評判の高い作品で、今頃にしてようやく読んだのだが、こういう、殺伐とした雰囲気のないミステリも、たまには良い。
    北村薫や加納朋子の初期作品のような雰囲気だ。
    ただし、両作家とものちにドロドロとした作品も書いてるけど。

    作品の設定は他のレビュアーのとおり。
    謎を解くロジックには若干の飛躍もあり、けっして徹底した理詰めというわけではない。
    しかし、そのあたりが口当たりの良さとなっているのだろう。
    そしてこのペダントリーというのか、ちょっと余計なところもあるが、この蘊蓄の展開がまた良い。

    主夫探偵というのも、前例があったはずだか、多くはないはずだ。
    だから本作の設定で、もっとミステリ色の濃厚なものを読んでみたいとも思うのだが、それはちょっと無理難題だろうか。
    主人公と同様に娘を持つ父親としては、最後のエピソードには正直痛いものがあったのは、言っておこう。
    やっぱり家族、父親と娘、夫と妻、という関係は、なかなかにミステリアスなのである。
    そして本作の時間は、父親にとって娘がミステリアスになっていく中学生の3年間という、絶妙の設定になっている。
    これは、父親にとってはなかなかにスリリングだ。
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    No.3:
    (4pt)

    「家主」の父と中学生の娘の日常

    ミステリのジャンルとしては「日常の謎」。
    三つの中篇に、二つの番外編的な短篇をはさむ構成の連作集です。
    本作に対する私の印象を一言でいえば、
      「妻子持ち男の優雅な引きこもり生活」
    です。
    時折、さざ波は立つものの、基本的には生活の生臭さと絶縁した家庭の
    なかで少し浮世離れしたペダンチックな父娘のやり取りが展開されます。
    幼い娘を抱え、夫婦共働きでパンク寸前の生活を送っていた八駒家。
    最終的に、夫の敬典が会社を退職し、主夫
    (彼は「家主」と自称)になる道を選びます。
    表面的には、敬典が家族のために犠牲になった
    形ですが、本当の所はどうなのでしょうか。
    彼は有能な会社員だったようですが、特に仕事に未練はなく、
    むしろ、家事の合間に読書や花壇の整備などの文化的な営みを
    することに生きがいを見出しているようです。
    娘のつばめからも、敬典が幸せなのは、歴史や人間の話
    をしている時なのでは、とズバリ指摘されてもいます。
    世間のしがらみから解放され、楽になったのは父のほうではないか?
    自分たち家族はダシにされただけなのではないか?
    上記のような考えをつばめが抱いて
    いるかどうかは明らかではありません。
    ただ、敬典によって示される推測は、少々
    自分に都合が良すぎるような気がしました。
    さて、本作を純粋にミステリとして見た場合は、
    “花言葉”の暗号解読トリックが秀逸な「お花当番」が出色。
    著者は当初、中世から花言葉があると思い、作品の
    青写真を仕上げていたそうですが、後に誤りだと判明。
    そこで逆に、その誤りを活用する形で
    プロットを作り直し、完成させたそうです。
    結果的に、ストーリーとキャラ、
    両方に奥行きと味が出たと思います。
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    No.2:
    (5pt)

    登場人物にリアリティがある

    前作「天才たちの値段」は、薀蓄と謎解き中心の話だった。それなりに面白かったのだが、主人公があまりにも手際よくご都合主義が気になるところもあった。そこで星は4つにした。ここに収められた5つの作品では謎解き自体は、前作より後退しているかもしれないが、登場人物に人としての広がりがあり、物語を豊かにしている。1作目は前作に引き続き薀蓄中心の話だが、主人公には先輩を思いやる余裕がある。2作目の初老の紳士は、先代から勤める会社に愛着を持ち、対する若社長も・・・。特に3作目の大学時代年上の後輩だった女性との微妙な関係はなんとも切ない。ラストの数行で救われた。5作目の父娘間のやり取りは同世代の娘を持つ私としてはなんともいえないリアリティがある。ところで、4作目の若者に対する意見は作者と異なる。芸術家としては無理でも、経済的には、したたかにやっていくかもしれないなと思ってしまった。創作なのに作者と異なる結論に達するのは人物が良く描けているからだと思う。
     ところで、2作目の展開には1本とられてしまった。ディテールにこだわる主人公が・・・するはずないのに。世界史に精通していれば一敗地にまみれることもなかったのに悔しい。それにしても話の展開が巧みで、ミステリとして秀逸なのはこの作品だと思う。
     「天才たちの値段」の続編も読みたいが、この続編もぜひ読みたい。作品のなかでの娘さんの成長が早いので、続編は無理かなと、ちょっと危惧している。薀蓄やどんでん返しだけの小説は読みたくない。広がりのある世界を紡げる作家は少ない。次回作にはすごく期待している。
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