ヒートアップ
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.25pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
魔女の続が読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作があることを知らなかった…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
【ネタバレかも!?】 (2件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
| ||||
---|---|---|---|---|
「魔女は甦る」の続編。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『魔女は甦る』の続編的な小説。終盤は目まぐるしく展開していき、中盤と最後の最後にはエ~ッ!!という感じ。七尾(麻取)のコンビがヤクザの山崎という設定が面白すぎる。中山七里は本当にハズレがない。絶対に『魔女は甦る』を先に読んでから読むべき小説です。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作の「魔女が蘇る」もストーリー展開に少々無理がると感じましたが、続編はさらに・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「魔女は甦る」という作品が、シリーズの前編にあたりますが、前作で奮闘した警察官達はほとんど出てきません。 以下ネタバレ----------------------=---- 前作の登場人物で続けて出てきたのは、前作内ではメガネと上着を残して殺されてしまったと思われていた警察官のみです。 んで、その人と仲の良かった、麻取の捜査官が、本作の主人公となります。終盤の死地からの脱出は、前作以上に文字通り「ヒートアップ」しています。面白かったです。 前作を読んだなら、是非どうぞ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「魔女は甦る」で登場した薬「ヒート」をめぐる麻取と警察とヤクザの話。 ヒポクラテスシリーズ、カエル男2作、御子柴礼司、岬洋介、犬養隼人シリーズを読んだ後、 魔女は甦るを読んだ時に感じた、未完成の中山七里ワールド、というか、 パラレルワールド感はここでも感じました。 山崎が登場したり、御子柴礼司の名前が出たりしましたが、それがよりパラレルワールド感を増しているのかもしれません。 他のシリーズはちゃんと繋がっている感じがするのに、この作品と「魔女は甦る」だけはなぜか切り離されている感じがどうしても抜けません。 でも読み始めると止まらなくなります。 そこは腐っても中山七里作品(←失礼な言い回しですが。) お読みになるのであれば、「魔女は甦る」から読まれることをお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『魔女は甦る』でも後半に顔を出した七尾究一郎と宏龍会の渉外委員長山崎岳海による異色のバディもの。『連続殺人鬼カエル男ふたたび』の巻末附録の相関図をみると、山崎もまた、本作だけのキャラクターではないようだ。むしろ、この二冊のみの七尾よりも登場回数は多いw 前作もミステリには違いなかったが、フーダニットの扱いも含めて、冒険活劇、サスペンスホラーの要素が多く感じられた。久し振りに西村寿行作品を思い出したくらいだ。 しかし本作はそれにも増して、冒険小説に寄っている印象。なにせ自衛隊や在日米軍が絡んでくるのだから。第五章のタイトルはずばり「戦場」である。たしかにヒートアップだww ただし、ミステリとしてのテクニックの使用に関しては、前作以上に「ミステリ」カテゴリかもしれない。 こうして読後に感想を書くためにパラパラ拾い読みしてみると、レッド・ヘリングはむしろあからさまなのだが、途中からは冒険活劇として疾走させられながらw読んでいた所為もあって、まんまと釣られてしまった……。 それでもなお、「推理/探偵」ではなく「その他」に加えてしまうのは、やはりクライマックスの展開が映画的に派手な活劇だからである。ハリウッド映画がテロリストからゴジラまで、すぐにミサイルで始末しようとするのがやたら安直に感じていたが、本作を読むと、燃やすってスゴイなと再認識せざるを得ないw 本作で日米の取った解決手段は、必要悪という以上に凶悪だったが、その一方で、前作で渡瀬や槇畑が感じた悪寒を解決していることも間違いない……。 これまで読んだ中山作品は四冊。なにやかやと毎回感心させられている。 ほんの十年程度で50冊以上もの長篇を上梓。しかも私の読んだ四冊はどれもハイレベルだった。しかも評判の高い岬洋介シリーズは手つかずである。なんとも怖るべき才能だ。 それを大前提として、やや引っかかった点を挙げてみる。 まず公務員ヒーロー七尾究一郎について。 パチンコメーカー、ナナオを思い受かべてしまうこの主人公は、北陸の比較的裕福な家庭出身ということで、戦国時代の七尾氏に由来を持つ名家の出かもしれないが、それは置いておいてw 映画やドラマで言うところのアバンタイトルの活躍で、彼の特異な能力が開示されるのだが、それは納得できる事例なのだろうか。(嘘でも)発現率等の数値データを示してくれれば納得できたのかもしれないが、組織への帰属意識の薄い公務員ヒーローという設定と併せて、マンガ風の設定に感じてしまった……。 わたしの知見が足りないのだろうか? その一方で、一般的な公務員の描写は鋭い。 公務員上級職の上司と部下の関係について「上司を上手く使え。~(中略)~そのためには報告だけは絶えずすること」(P.39)とか、「公務員の得意技というのは何だか知ってますか。まず逃げることなんですよ。~(中略)~国家のミスをいちいち個人に向けられたのでは身が持たない。だから逃げる。それはもう公務員の性のようなもので」(P.147)なんて含蓄深いやりとりもありながら、七尾だけでなく、同僚や上司との信頼関係も描かれ、深みも感じるキャラ造詣が魅力である。 だからこそ本作で初登場?の自衛隊員は、まったく寄り添った視点のないステロな扱いだったのが残念だった。 中山作品は、おそらくすべてが地続きの設定で緩やかに繋がっている。 社会問題が提起されていて深みも感じるが、たまに登場する政権与党は「民自党」。 本書の出版は2012年だから、いわゆる悪夢の「民主党政権」時だが、著者の想定はよくわからない。作中年代は伏せられているが、登場人物たちは携帯電話を使っていてスマホは登場しないから、90年代か00年代と考えてよいだろう。だから民自党=自民党かもしれないが、いずれにせよ与党と野党の色分けはあえてせずに、ざっくりとした政治権力としての登場だ。 謎解き興味オンリーの推理小説ならまったく構わない(というかそもそも政党なんて登場しないわなw)が、日本社会の暗部を重要なテーマとして描くならば、その簡易化はいただけない。社会問題が複雑化する背景には、大抵(というか確実に)政治思想の対立とそこにぶら下がる、あるいは操縦しようとする官僚を含めた各種の利権団体があり、その多くには左右の色がついている。社会をコントロールしている現実世界の色は、2023年現在でもまだまだ左に偏っているのが実情だ。せっかく官僚の中にまで魅力的なキャラを配することのできる著者なので、もったいない話だ……。 あれやこれやを考えると、エンタメなのだからと出版社に誘導されている可能性もあるが、著者自身がアッチ系の人じゃないことを切に願うw いわゆる犯人当てを別にして、いくつかのサプライズがあるのも本書の特長だ。 上記の自衛隊登場とその後の流れもそうだが、『魔女は甦る』に繋がる設定の再登場である。どうせネタバレ反転にしなければならないので書かないが、そこにも僅かな引っ掛かりがあった。 そして、後半は『魔女は甦る』の続篇であることをより意識させずにおかないというのに、前作主人公二人のその後に関してはダンマリである。二人ともに、かなり暗い予感とともに退場していたので、ここらで明るい方向のサプライズがもう一つあってもよかったのだが。あの二人も例の相関図を見る限りでは、後続作に再登場していないようなので、心配である。 渡瀬-古手川の登場作品はまだ何冊もあるから、そのどれかで槇畑には言及されているかもしれないが……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まあ娯楽小説としてなら楽しめますね。課長が女性だったという最後のくだりは販促じゃないかなあ。だから小説って面白い! | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 36件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|