ミッドナイト・ジャーナル

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種別
長編
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4,494回
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5
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24
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あらすじ

2016年02月24日 ミッドナイト・ジャーナル

「被害者女児死亡」――世紀の大誤報を打ち、飛ばされた3人の記者。その七年後、児童連続誘拐事件が発生。さいたま支局の関口豪太郎はかつての事件との関連性を疑う。東京本社の藤瀬郁美は豪太郎の応援に合流し、整理部員となった松本博史は二人を冷めた目で見る。間違っているのかもしれない。無意味なのかもしれない。しかし豪太郎は諦めない。タネを撒き、ネタに育て、真実を獲得するために走る。特別な結果を出すのは、いつだって、本気の人間だ。(「BOOK」データベースより)

評判

ミッドナイト・ジャーナルの評価:

9.00/10点 レビュー 2件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点9.00pt

ミッドナイト・ジャーナルの総合評価:

8.00/10点 レビュー 23件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(9pt)

新聞記者のお仕事

女児誘拐殺害事件がベースになっているが、さすが元記者だけあって、新聞記者と警察との心理戦は読者を引き寄せるには十分な筆力で、グイグイ来るものがある。全編に渡って漂う緊迫感は、記者経験がもたらしてくれるものだろう。
ミステリであると同時に、「新聞記者のお仕事小説」の様相もあった。
わかりやすい文体もその一助となっている。本城氏の野球小説でも言えることだが、現場(ここでは事件現場)より、それを取材する記者の行動が中心に描かれ、他のミステリとは一線を画し、本城作品ならではの特徴を表している。
少々分厚めの本でも、あっという間に読破できるほどのめりこんで読めたのも、この辺にあって本城氏のウマさにあると思う。
でも結局は本城氏の作品は野球小説(もしくは競馬小説)がお気に入りなので、そちらを中心に読んでいくことにしようと思う。

本好き!
ZQI5NTBU
No.1
(9pt)

ジャーナリストとはなんて肩ひじ張らずに事件を追う

業界の打ち明け話まで披露しつつ幼女連れ去り殺害事件を追う新聞記者たちの物語。
新聞記者を主人公にした物語なんてあまり読まないが数少ない読書はあの「クライマーズ・ハイ」だ。 あれは映画でもそうだったが
出てくる人物みんなが本音をズバズバ言い合うのに驚かされた。社内でも一触即発の雰囲気でとてもじゃないが現実にはあり得ない様子が描かれていたのを覚えている。
だがこの本も新聞を作るということに関してはそれぞれの立場の人間が遠慮会釈なく意見をぶちまける。
幼女誘拐殺害事件で主人公が勤め舞台となる中央新聞は誤報を打つ。それぞれが責任を取り胸に重いしこりを残す。
七年後にまた事件が起きる。幼女を連れ去る犯人は単独犯か複数犯か? 夜討ち朝駆けで事件を追う様子がそれぞれの視点で描かれ動きを追う展開だ。
地方局に飛ばされたもの、社会部記者から離れたものが再び起きた似たような事件の取材に奔走する様子がケレン味のない文章で語られる。
記者の視点で描かれているので警察の動きはメインにはなっていない。それが取材により事件の動きが明らかになっていくところがある意味新鮮で面白い。
もと新聞記者という著者の経歴が生かされており適度に重さもある物語としてガッツリ読ませる内容だ。ミステリとしての味わいは薄いけれど事件を追う様子がそれぞれの記者の
キャラクターと共に興味深く読める。 これは一読の価値ありと個人的にはおススメ。

ニコラス刑事
25MT9OHA

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.21
(4pt)

朝日新聞の書評欄に載っていたので

朝日新聞に書評が載っていた。
評者はかつて宮崎勤事件を担当した記者で、身につまされる内容との評価だった。

描かれる内容がどの程度リアルなものなのか、素人には計り知れぬが、
他社(著者の本城紙は産経新聞出身)の記者が評価するくらいだから、相当に実際の現場に近い
描写がされているものと思う。
一種の企業小説としても面白かった。

気に入った場面は、下戸の主人公が情報を得るために刑事の酒につきあわされるところ。
読んでいてこちらまで胸が悪くなりそうだった。
本城氏自身は酒をたしなむのだろうか?

新聞記者小説であって、警察小説でないので、仕方が無いのだが、事件が解決する場面は
やや急転直下という感もあった。
ミステリー小説としては、その点で星一つ減。

登場人物は魅力十分。その後の彼らにも再会したい。
シリーズ化を望む。
ミッドナイト・ジャーナル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ミッドナイト・ジャーナル (講談社文庫)より
4062938103
No.20
(5pt)

熱きプロフェッショナリズム

過去、取り返しがつかない失敗をしでかしてしまった新聞記者3名の、熱きプロフェッショナリズムを描写した物語。

主たる登場人物3名の異なる個性が魅力的であってその描写も巧み、他の登場人物(新聞社関係者、警察関係者)もそれぞれ魅力的に描かれている。また、物語全体の流れもよどみないため、一気に読める。
主人公たる豪太郎の情熱に、他者が否応なく(ときに無理やり)巻き込まれ、さらに感化されていく過程が非常に面白い。

背景となる「事件」についてはやるせないものの、登場人物の職業人としての意識の高さに学ぶことが多い。

本城氏の小説を過去ほぼ全て購読しており、野球もの(とくにドラフトもの)が素晴らしいが、本「ミッドナイト・ジャーナル」は現時点において同氏の最高傑作だと思う。おすすめ。
ミッドナイト・ジャーナル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ミッドナイト・ジャーナル (講談社文庫)より
4062938103
No.19
(4pt)

違和感は世代の違い?

どのようにウラを取り、どこまで書くのか。
事件を伝える記者の使命とは何なのか。

実際に記者が直面する問題にスポットを当てた、圧倒的なリアルさに興奮しながら一気に読みました。

私も記者業を生業にしている人間ですが、警察官やデスクとのやりとりは現実そのもので、考えさせられる部分が多くありました。
誤報問題で出世の本流から外された記者たちが、それでも事件を追い続け、特ダネをものにするというストーリーには心地良いカタルシスも感じます。

その一方で、現代を舞台にした作品ではありますが、世界観は10年〜20年前くらい、いまほど報道業界をめぐる状況が悪くなっていない時代で止まっていると感じました。

今も昔も、警視庁担当記者の労働状況は劣悪ですが、その中で(1課担キャップをする3年間は「デートもできない」のに)藤瀬記者のように「新聞と結婚していると思っている」と述べる人間がいるのは、ずいぶん会社に都合が良いなと思います。

記者の人間性を無視した働き方を強要する業界の在り方は、大量のうつ病を生み出したことで問題視されています。サツ担を勤め上げた優秀な女性記者が、40歳を前に「自分の人生はなんだったのか」と会社を去って行くというケースすらあります。

過労死や職業うつを問題としている報道業界が、実は一番旧態依然としていて、どの社でも深刻な問題となっている現実が本作からは見えて来ません。そうした現実を「情熱」という言葉に置き換えていることに違和感を持ちます。

誤報問題に対する社会からの追求の甘さも、本当に舞台は現代なのか?といぶかしんでしまいます。報道をめぐる環境はもっともっと悪いです。

また今回の事件で、豪太郎たちが何をしたのかと改めて考えると、終始、警察の捜査の一歩後を追ったということに尽きます。

185センチという目撃情報こそ警察に先がけて現場で得ましたが、真犯人の逮捕も警察から教えてもらった特ダネでした。話の肝であるはずの7年前の事件との関連性さえ、それを疑う捜査員がいて、警察幹部もその話に乗っているということを確認したに過ぎず、記者たちが警察の見立てを変えさせたというわけではありません。

真犯人逮捕の特ダネでさえ、結局は警視庁が発表したことで、他社と同着になります。それを読者から見て分からなくても、各社は誰の特ダネか分かっているとまとめてしまう辺りに、どこを向いて仕事をしているのかという気がしてしまいます。

「ジャーナル」というなら、真犯人の存在に7年も気付かず単独犯として死刑執行してしまった問題や、それによってまた殺人事件が起きてしまった問題を追求する話にすべきではないでしょうか?

作中では、記事を出す前から7年前の事件で真犯人を取り逃がした警察を記事で責めないことを約束してしまいますが、登場する記者たちは警察とお友達なのかと思ってしまいます。

基本的にとても面白く読みましたが、そうした節々にやはり違和感を持ってしまいます。もし10年前に出版されていたら、間違いなく☆5つを付けたと思います。

警察官にも記者にも「クソ野郎」がたくさん出て来るのは、現実そのままだと思いましたw
ミッドナイト・ジャーナル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ミッドナイト・ジャーナル (講談社文庫)より
4062938103
No.18
(2pt)

フツーすぎて

話が平板で、驚きがないです。新聞社や警察の動きは詳しいですが、読んで「お得感」がありませんでした。
ミッドナイト・ジャーナル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ミッドナイト・ジャーナル (講談社文庫)より
4062938103
No.17
(3pt)

彼らが語り,伝える正義は本当に正しいのか

世紀の大誤報から七年,あの時を思い起こす事件の発生に再び意気込む主人公に対し,
忘れはしないものの,そうではな人たちの存在もあり,家族や仕事への意識の変化など,
何気ない日々から浮かばせる様子は,ただの温度差とは異なる時間の流れを感じさせます.

また,七年前と今,多くの記者が走り回り,それらもを含めてやや冗長ではあるものの,
いわゆる悪役の側にも言い分があり,彼らがバチバチとやり合う姿はなかなかの読み応え.
このほか,締め切り時間が迫る中,レイアウトを組む人たちの『戦い』も興味深く映ります.

ただ,主人公が拘った『ジャーナル』という言葉は,その由来の弱さもそうでしたが,
中盤以降は完全に消えてしまい,強い印象を抱くまではなかったのは物足りないところ.

一方,記者の矜持や執念,さらには新聞社も含めての使命や社会責任が語られますが,
被害者らの傷を抉る取材活動をはじめ,夜討ち朝駆けと方々へと押し掛け,上がり込み,
規制を当たり前のように破り,恫喝もお手の物,それを正義と疑わない傲慢な振る舞いは,
記者出身の著者だけに生々しく,皮肉にも彼らへの不信感を大きく強めるものとなりました.
ミッドナイト・ジャーナル Amazon書評・レビュー: ミッドナイト・ジャーナルより
4062198991

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