残照



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初公開日(参考)2022年08月
分類

長編小説

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残照

2022年08月08日 残照

不眠、減量苦、レース中の死亡事故、謎の転落死…… どん底に落ちた男が復活を遂げた時――事件は起こった。 ベテラン騎手の元春は、6年ぶりにGIレースで優勝する。馬主との喧嘩別れや減量苦を経ての復活だった。しかしネットで誹謗中傷され、それを書き込んだと思われる亡き後輩の妻を訪ねると、その夜、彼女はマンションから転落死する。ほぼ同時刻、元春は自宅で車の盗難未遂にあい、さらに数日後には空き巣に入られた。自分はいったい何に巻き込まれているのか? そして彼女の死は事故か、自殺か、あるいは殺人なのか――。 元スポーツ紙記者の著者にしか書けない圧巻の書き下ろしサスペンス。(「BOOK」データベースより)




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残照の総合評価:8.25/10点レビュー 4件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

残照の感想

やはり本城さんの競馬ミステリは面白い。
前半は競馬サークルの人たちの馬、競馬に対する思いが詰まったお仕事小説的な意味合いが強いが、後半になるにつれてミステリ色が濃くなっていく。
ミステリの部分は極オーソドックスだが、競馬に係る部分であの独特な世界の内面がよくわかってくる。馬という動物を扱うだけい、どんな社会よりも苦労が多い世界なんだなと思い知らされた。そして、あのラスト。ドラマチック。まさに残照。

本好き!
ZQI5NTBU
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(4pt)

流石の取材力

競馬ミステリーというよりも、不眠や減量に苦しむベテランジョッキーに、亡き後輩ジョッキーの妻の不審死という事件が更にふりかかるという、主人公の職業以外はオーソドックスなミステリー。

ミステリーの真相に競馬関係が絡むものの、それよりも主人公のジョッキーの日常生活の厳しさや苦しさが、緻密にリアリティに描かれていることに圧倒されました。

そして、結末は予想もしなかった幕切れでした。
残照Amazon書評・レビュー:残照より
4163915796
No.2:
(3pt)

競馬を描きたいのかミステリーを描きたいのか

騎手をはじめ競馬関係については、さすがに著者の背景を生かし丁寧な取材を思わせる緻密な描写で競馬ファンとしてならある程度楽しめる。
それでも主人公の人間性がはみ出し過ぎて、結局特殊な環境設定となってしまい純粋な競馬としての舞台としては面白さがもう一つ。
何よりラストが肩透かし。

ミステリー要素は何でこんなに手抜きというか、ストーリーに絡ませ方がうわべ的でもったいない。

競馬という舞台に引っ張られ過ぎで、どっちつかずの作品になってしまっている。
残照Amazon書評・レビュー:残照より
4163915796
No.1:
(5pt)

魂の叫びを聞いてくれ

勝つか負けるしかないという
プロフェッショナルの世界において、
その道で生き続けるという苦しさや困難さを
教えてくれます。

特に、競馬の騎手という特殊な職業において、
こうも生々しい現実を教示してくれるのは
作者の長年の地道な取材活動の賜といってよいか
と思います。

主人公飯倉元春騎手の減量の過酷さは鬼気迫る
というか、凄まじいものがあり、
彼の痩せさらばえ、且つ鍛えられた肉体がありありと
眼前に浮かんでくるようです。

また、馬を走らせ、いち早くゴールするという
単純とも思われがちなレースの世界を著わした表現の
奥深さには、驚嘆という言葉意外に何もありません。

私にとって最も重要なことは「人間」というものであり、
その人間がどう判断し、何故そうしたのか、どう生きたのか
ということなのですが、主人公の心理や行動なども詳細に
述べられ、また、主人公の家族や彼をとりまく環境の
設定などの表現も、十分彼自身の人間性に厚みを持たせる
ことに成功しており、非常に読み応えのある作品でした。

欲を云えば、主人公の顔つきや身体的特徴、
古傷の痕や、彼独特の動作や本人も気づかないクセ、
レース服や、調教着、普段の服装だったり、
寝間着や寝具の質感なども
表現されていれば、もっと彼を直に感じられたと思います。

ただ、ミステリー要素が加味されている点に
ついては、主人公の人物像を補強することになっては
いますが、ストーリー展開に重きがおかれるせいか
人物の心理や動機には物足りなさを感じました。
また、単純な勧善懲悪の結末には、
冗長的な印象を受けました。

評価を分けるであろうラストシーンについてですが、
確かにサドンデス的な展開で、これでおしまいか
と思わないではないですが、
主人公自身の人間性の崩壊とともに、
彼の魂の叫びがこだまするよう感じられました。

万人受けするような作品ではないのかもしれませんが、
久々に登場人物の息吹と云うか、肌感の
生々しさを間近に感じられる作品だったと思います。

※残念ながら、あとがきのようなものが一切ないので、
一抹の物足りなさはあるのですが、
「本の話」というウェブサイトで、作者自身がこの作品を
紹介(8/9付け)していますので、そちらをご覧いただくと
なお一層楽しめるように思います。
残照Amazon書評・レビュー:残照より
4163915796



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