黄金旅程



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初公開日(参考)2021年12月
分類

長編小説

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黄金旅程

2021年12月03日 黄金旅程

装蹄師の平野敬は北海道の浦河で養老牧場を営んでいる。牧場は幼馴染の和泉亮介の両親が所有していたものだったが、騎手だった亮介が覚せい剤所持で刑務所に入ったこともあり譲り受けた。敬が注目するのは栗木牧場生産の尾花栗毛馬・エゴンウレア。以前装蹄したことがあり、その筋肉に触れた瞬間、超一流の資質を秘めた馬だと確信していた。だが気性が荒く、プライドも高い馬で調教に手を焼いていて、今まで勝ち鞍がない。その馬主と競馬場で会った際、レースで突然馬が興奮するという不自然な現象に遭遇する。また、敬は出所して無職だった亮介に、本来の力を取り戻すべくエゴンの乗り役になるよう勧める。その後、レースでの不自然な現象は厩務員の一人が犬笛を使って八百長に加担していたことが判明。敬は裏で糸を引くヤクザの尾行を始めるが気付かれ、拉致され殺されそうになるも、一命を取り留める。様々なトラブルが起こる中、エゴンが出馬するレースの日も近づき、亮介による最後の調教も終わった。エゴンに人生を託した人々の想いは、二勝馬脱却への奇跡を呼び起こせるのか――。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.50pt

黄金旅程の総合評価:8.77/10点レビュー 35件。Sランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

黄金旅程の感想

人馬一体となるストーリー、そして読み手も人馬一体となれるストーリーです。エゴンのレースの描写は涙が出ましたし、ラストは鳥肌が立ちました。

kmak
0RVCT7SX
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

黄金旅程の感想

人気馬・ステイゴールドをモデルにした、馬を愛する者たちの感動巨編。競馬用語の解説もさり気なく盛り込まれ、競馬初心者にも優しい小説です。
著者は犬のみならず、馬小説でも感動させてくれることがわかったし、どの場面をとっても情景が今見ているかのようにわかる。競馬に詳しければモデルとなった馬や人がわかって、より楽しめます。
ヤクザとのカラミや濡れ場などがとやかく言われているが、それほど気にはならない。むしろ気分転換、閑話休題的要素。
本作を読んで競馬に、競走馬生産の現状に興味をもってもらえれば最高でしょう。

本好き!
ZQI5NTBU
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.33:
(5pt)

馬好きには。

馬好きな人はより興味深い本だと思います。
黄金旅程Amazon書評・レビュー:黄金旅程より
4087717747
No.32:
(5pt)

「次の世代」へ

愛してやまない坂東先生、いや、馳星周大先生が書いたこの本のテーマは「次世代」です。
怒り荒ぶるエゴンウレアがみんなの人生を次の世代へとつなぎます
騎手を諦めて装蹄師になった主人公
刑務所帰りの元天才騎手
愛馬の成功を信じて疑わない馬主
年頃の娘を持った牧場主
獣医の女医さん
牡馬の血統をつなぐ牝馬
みんなみんな黄金旅程の真っ只中にいます。そしてこれからも。。。。
読後感最高でした!
こんな素敵な作品ありがとう坂東先生、いや、馳星周大先生。これからも応援しています。
黄金旅程Amazon書評・レビュー:黄金旅程より
4087717747
No.31:
(3pt)

「善人の善人による善人のための小説」であればいうことなしです

つくづく人間は勝手なものです。農耕の道具として利用していた馬は、そのずば抜けた走力ゆえに競争させることが巨大産業化します。人工的な繁殖で競争に勝てる遺伝子を徹底的に保護します。人間では許されない「優性主義」を突き進み、調教という名の強制労働を強いてレースに参加させて「愛」「夢」という名のもとに結局は「金銭」でしか換算できない価値によって生殺与奪を決定してゆきます。まさに博打の「駒」として使いつくします。

競走馬は引退後にあまねく乗馬になれる、と根拠のない説を信じようとしたり、馬肉は食べないと言い張るファンもたくさんいます。

そんな現実の中で絶望ではなく希望のためにもがくひとたちもたくさんいて、悪いことばかりではないことをちょっと強引ではありますが直球勝負で描き切った作者の筆力には脱帽です。

安易にスマホを持ち込むまえに、規則のなかでの職業であり、すべて他人のお金での生活保障であることをほんのちょっとだけでも教えたり考えたりする機会を若者に与えられなかったことは痛恨の極みだと思いました。
黄金旅程Amazon書評・レビュー:黄金旅程より
4087717747
No.30:
(5pt)

読みだしたらやめられない。

読み始めたら一気読み、9時ごろから寝ているのに、12時過ぎまで読んで、
すっかり寝不足になりました。
黄金旅程Amazon書評・レビュー:黄金旅程より
4087717747
No.29:
(3pt)

競走馬の裏側や関係者の話を期待している人には不向き

これから読む方へ
結論
・ステイゴールドをモデルとした競走馬の裏側や関係者の話を期待している人には不向き。
 競走馬関連は主人公を飾るアクセサリーで、雰囲気ファッション要素になっている。
・なんか専門性の高い仕事しててモテるハードボイルドな「私」に自己投影できる人、小さい牧場しつつ半自給自足みたいなゆるスローライフに憧れてる中年向け夢小説と思えば失望しない。

詳細
・主人公の設定が活かされていない
 主人公は「競馬学校では天才と肩を並べるほどだったが身長で中退」した過去を持つ、「弟子を取らない頑固な名工に唯一認められた装蹄師」で、「養老牧場主(G1馬一頭のみ)」ですごい盛った設定なのに、「腕の良い装蹄師」としても「養老牧場主」としても「優秀な元騎手志望者」としても、主役馬エゴンウレアの活躍に貢献していない。
エゴンウレアの馬主と知り合いのおっさんになっている。
(正直主役馬であるエゴンのことすら「本物の名馬に認められている俺」「見る目がある俺」のアクセサリーになっている感。)

・競走馬 < 酒(食)、金、女
 馬関係よりも、知り合いと飲み食いしてる描写の方が多いかもしれない。
 人馬のドラマはないに等しい。
 元天才ジョッキーとエゴンウレアとの過程もほぼない。なんか天才が乗ったら馬も調教に真面目になった、ついでに乗り役も見直したら結果が出たというだけで工夫描写なし。
 出来事の大半が
 ①元天才ジョッキー幼馴染の借金
 ②健康的にエロくて、俺のことを理解して、最初から積極アプローチしてくるいい女との色恋
 ③前述二人を狙うやくざ者撃退
 であり、その問題対応の合間に主役馬の描写が挟まれる程度。
 人間の種付け描写は、競走馬描写を期待していると蛇足の極みだが、中年向け夢小説として必須なのはわかる。

・主人公をかっこいいと思えるかが鍵
 頭に血が上ると何をするかわからない、という特徴をかっこいいと思えるかで評価が分かれる。
 主人公が、金のために馬を虐待した人に「俺たちの世界を汚すな」と脅す際に仕事の道具を使ったのは、人に直接向けてはいないとはいえ、誇り高い職人描写と発言に矛盾していた。
 この作品は、衝動的な正義感からの暴力をかっこいいと暗に肯定している(それで作中価値の高い女性から異性として評価されている)。
 女のためにけがをして、オレってバカだからさ…(鼻を擦りながら)を本気でかっこいいと思ってやってる世界観(自分のために無茶をした主人公に対し「馬鹿なんだから…」と惚れ直すいい女もセット)。これに乗れるかが鍵。

・競走馬関連の解像度が一般競馬ファンレベル
 取材したり調べたりしているか疑問になるレベル。
 主人公は、馬主家族と飯食いながらテレビの前でレースを見てるだけで、ファンと大差ない。
 競走馬関係者の視点とはいいがたい。

全体的に
本当は競走馬に興味がない、競走馬のことはもう全部わかっていると思っている人が書いているように思える。
他の方も書いていますが、「競走馬」というよりも、「競馬が好きな自分」が好きな人、馬を知っていることにステータスを感じる人向け。
黄金旅程Amazon書評・レビュー:黄金旅程より
4087717747



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