優駿
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| 事実だけが伝わり、少な目な心情描写が良い。終わりにかけての臨場感が素晴らしい。 | ||||
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| 登場人物の人としての足りなさと馬の自然体の魅力が対象的。知らなかった世界が見れる。下巻はこれからだけど。 | ||||
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| ロイヤルファミリーを契機に、30年ぶりに再読。ロイヤルファミリーの原点はここにありました。馬が可愛いですね。 | ||||
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| 走るために選ばれてきたサラブレッド。親から受け継いだ血統が、走らせる。その血が一生を決める。宮本輝の問題意識は、「生まれながらについている差」。意志とか努力とかの及ばない領域、それは宿命みたいなものと言える。それを、どうバネとして、幸せになるかということだ。 北海道、静内の小さな牧場のトカイファームで、母親ハナカゲと父親ウラジミールの馬が生まれる。それは、渡海千造の夢だった。そこに、馬主である和具平八郎は娘を連れて見にきた。生まれてきた馬は真っ黒で、額に星のマークがついていた。見るからに、走ることが得意そうな品のある馬だった。クロと呼ばれた。 競走馬の選抜の歴史がある。トカイファームの息子の渡海博正は、馬主平八郎の娘の和具久美子に、説明する。「サラブレッドの歴史は、300年くらい前からイギリスで始まったんだ。牝系の系統は、3頭しかいない。1頭目はダーレー・アラビアン。アラビア馬。2頭目はバイアリー・ターク。トルコ馬。3頭目はゴドルフィン・アラビアン。アラビア馬。この3頭の系統があるが、1700年生まれのダーレーアラビアンが一番素性がはっきりしている」そして、その血統について、説明をする。 和具平八郎には、秘密があった。田野京子という女性と関係を持ち、妊娠したということだったが、自分で責任を持って育てるということで、認めた。その息子、誠は15歳、重い腎臓病を患っていた。 透析を週2回受けているが、もはや腎臓移植しかないと医者に言われている。ここでも、「生まれながらについている差」が登場する。血液型は、平八郎と同じA型。平八郎は「あいつが勝手に産んだ。俺は知らん」自分の息子でないと言いながらも、腎臓移植をするのかどうか?迷う。秘書の多田時夫は、「会社は社長で持っている。だから寿命を縮めるようなことはすべきではない」と言いながら、「母の肉は子の肉。この骨は母の骨なり」という。平八郎は、多田に自分だったらどうする?と聞くと、即座に「腎臓移植する」と答える。 多田も、幼いときに母親が出奔し、捨てられた。その母な別の人と2人の子供をもうけていた。多田は、16歳の時に母親を訪ねたが「もう親子と違う。勝手に訪ねてきてもらっても、こちらは迷惑なだけ」と言われる。多田にも、背負っている宿命があった。 多田は、平八郎に名前をつけろと言われて、「オラシオン」と名づける。意味は祈りだった。 オラシオンは、平八郎から、娘の久美子に譲られ、そして腹違いの弟誠に、久美子は譲るのだった。 オラシオンが、奇跡を起こすことで、誠が生き延びることを願う。 ある意味では、サラブレッドの物語が、宮本輝の「生まれながらについている差」というテーマにふさわしい物語なのだろう。色んな意味で、さまざまなところできらりと輝くセンス、才能は簡単に身につくものではない。クロはどのように成長していくのだろうか? | ||||
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| 一頭の馬を巡りいろいろな登場人物が出て来て、馬とのかかわりがいろいろ書かれていて面白く読み飽きない。 | ||||
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