青が散る
- 青春小説 (221)
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日本国の明確な指針をもとに がむしゃらに働けばそれなりの成功を治めることのできた 生活が終焉を迎えた時代の若者の物語 しかしながらいつの時代でも若者にとっては 初めて迎える激動の時代であることに違いは無いでしょう この小説はいつの時代の若者にも 不変的に受け入れられる喜びと悲しみ、そして大人に至ることの苦しみを 見事なまでに瑞々しく描いています この小説が埋もれてしまうことは 将来、大人になる方たちの精神が 打たれ弱くなるように思えて不安を感じております | ||||
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つい昨日のことのように大学時代のあの瞬間を思い出す。刹那にかけたあの時、純粋で、なんでも傷つけてしまいそうな研ぎ澄まされた刃のような空気が、懐かしい。 | ||||
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青春が詰まっていて、人生の格言があって、迷いそうなときに読みたくなる。 学生時代にぜひ読んでほしい。宮本輝作品は、だいたい心にぐっとくるような言葉が入っていて、いつも道標になってた気がします。 特に青が散るは、なんか切なくなって、あの頃に戻りたい気持ちにさせられる。 | ||||
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社会人になる一歩手前の大学生活を舞台とした小説といえば、古くは夏目漱石「三四郎」、吉田修一「横道世之介」、森見登美彦「太陽の塔」「夜は短し歩けよ乙女」などなど、傑作と言われる作品らからは、どこか共通の雰囲気、それは若さならではの勢いやおかしみ、儚さと切なさや悲しみが入り混じったものなのかもしれません。 そんな青春小説群とも呼ぶべき大学生活を舞台とした傑作小説の一つが本作「青が散る」です。 かれこれ数十年ぶりの再読でしたが、今読んでも、やはり本書の持つ輝きは衰えていません。 大学生活の4年間は、一生に二度とない4年間の長い休暇だと言われますが、この4年間をどう過ごすのか、それはまさに自分自身でいかようにも決めることができる人生最大のチャンスかもしれません。 思い返せば何の実益もないことばかりに明け暮れた自身の大学生活、なんでもっと様々なことにチャレンジしてみなかったのかと、後悔とまでは言いませんが、もっと違った生き方もあったのではないかと思ったりもします。 社会人になると、やりたいことに、そんなにたくさんの時間を割くことができません。それでも、なんとか時間をつくって好きなことをやっていますが。 これから大学生になる人たちには、今しかできない好きなことを思う存分やってください、いろんな経験をして、人生の視野を広げてください、との気持ちを持っています。 やりたいことは人それぞれ、それはスポーツであったり、楽器の演奏であったり、将来を見据えての勉強であったり、恋愛であったり、友達とのバカ騒ぎであったり、それは何だっていいのです。 本書の主人公、椎名遼平にとって、それはテニスでした。 最初に友人となった巨体の金子の説得により、開校1年目でテニスコートもない私立大学のため、テニスコートを二人で汗水たらしてつくるところから始まるテニス部生活。 金子に強引に引き入れられた形でしたが、いつしか朝から晩までテニスにのめりこむようになる遼平。 そんな遼平が大学生活を送る過程で出会う面々も、それぞれの学生生活を送っている。 白樺という名の喫茶店地下で、無気力にタバコをふかし、どこか暗い別の世界にゆらゆらと落下させていくような安息と静寂を生み出している応援団ら。 その白樺の地下には、司法試験合格をめざし、閉店まで法律書と取り組み勉学一筋の4年間を送ろうとしている木田がいる。 中華料理屋の息子ガリバーは料理の配達を助けながら、「群れをなしているのに独りぼっち、生きていたいだけの人間の駱駝」と、自作の歌を歌う。 同じテニス部員には、一見無茶苦茶でヘタクソに見えるけど、試合になると、なかなか負けない二流の上、つまり覇道のテニスを目指す貝谷や、プレーは超一流ながら、いつか気が狂うのではないかという不安に押しつぶされそうになり、プレーから離れている安斎がいる。 そして椎名遼平が恋焦がれながらも、一歩も前に進むことができない美貌の女性夏子。 本書の登場人物にはいずれも愛着が沸き、本書をいつまでも読み続けていきたいとの思いを持つ。 傑作。 | ||||
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20代の初めに就職した会社で寮生活を始めた時にこの本を読み、主人公の大学生とその仲間たちが織り成す青春の淡い輝きとその切なさが同年代として心にしみました。感動したので同じ寮の気が合う人にその単行本を貸したことがあります。 最近、その友人が亡くなったと奥様より連絡を受けました。18年の秋に前立腺肥大だが悪性ではない、19年春は背骨に2個骨折が見つかったがリハビリを頑張り1年後にみんなに再会したいとのメールをくれました。今年の年賀状には「だいぶ良くなってきた」との自筆の記述があり、それを見て泣けてきます。 将来に夢を抱き、しかし現実にもがいている10代・20代の皆さん、ぜひ読んでください。 | ||||
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