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黄金旅程
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黄金旅程の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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馬好きな人はより興味深い本だと思います。 | ||||
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愛してやまない坂東先生、いや、馳星周大先生が書いたこの本のテーマは「次世代」です。 怒り荒ぶるエゴンウレアがみんなの人生を次の世代へとつなぎます 騎手を諦めて装蹄師になった主人公 刑務所帰りの元天才騎手 愛馬の成功を信じて疑わない馬主 年頃の娘を持った牧場主 獣医の女医さん 牡馬の血統をつなぐ牝馬 みんなみんな黄金旅程の真っ只中にいます。そしてこれからも。。。。 読後感最高でした! こんな素敵な作品ありがとう坂東先生、いや、馳星周大先生。これからも応援しています。 | ||||
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つくづく人間は勝手なものです。農耕の道具として利用していた馬は、そのずば抜けた走力ゆえに競争させることが巨大産業化します。人工的な繁殖で競争に勝てる遺伝子を徹底的に保護します。人間では許されない「優性主義」を突き進み、調教という名の強制労働を強いてレースに参加させて「愛」「夢」という名のもとに結局は「金銭」でしか換算できない価値によって生殺与奪を決定してゆきます。まさに博打の「駒」として使いつくします。 競走馬は引退後にあまねく乗馬になれる、と根拠のない説を信じようとしたり、馬肉は食べないと言い張るファンもたくさんいます。 そんな現実の中で絶望ではなく希望のためにもがくひとたちもたくさんいて、悪いことばかりではないことをちょっと強引ではありますが直球勝負で描き切った作者の筆力には脱帽です。 安易にスマホを持ち込むまえに、規則のなかでの職業であり、すべて他人のお金での生活保障であることをほんのちょっとだけでも教えたり考えたりする機会を若者に与えられなかったことは痛恨の極みだと思いました。 | ||||
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読み始めたら一気読み、9時ごろから寝ているのに、12時過ぎまで読んで、 すっかり寝不足になりました。 | ||||
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これから読む方へ 結論 ・ステイゴールドをモデルとした競走馬の裏側や関係者の話を期待している人には不向き。 競走馬関連は主人公を飾るアクセサリーで、雰囲気ファッション要素になっている。 ・なんか専門性の高い仕事しててモテるハードボイルドな「私」に自己投影できる人、小さい牧場しつつ半自給自足みたいなゆるスローライフに憧れてる中年向け夢小説と思えば失望しない。 詳細 ・主人公の設定が活かされていない 主人公は「競馬学校では天才と肩を並べるほどだったが身長で中退」した過去を持つ、「弟子を取らない頑固な名工に唯一認められた装蹄師」で、「養老牧場主(G1馬一頭のみ)」ですごい盛った設定なのに、「腕の良い装蹄師」としても「養老牧場主」としても「優秀な元騎手志望者」としても、主役馬エゴンウレアの活躍に貢献していない。 エゴンウレアの馬主と知り合いのおっさんになっている。 (正直主役馬であるエゴンのことすら「本物の名馬に認められている俺」「見る目がある俺」のアクセサリーになっている感。) ・競走馬 < 酒(食)、金、女 馬関係よりも、知り合いと飲み食いしてる描写の方が多いかもしれない。 人馬のドラマはないに等しい。 元天才ジョッキーとエゴンウレアとの過程もほぼない。なんか天才が乗ったら馬も調教に真面目になった、ついでに乗り役も見直したら結果が出たというだけで工夫描写なし。 出来事の大半が ①元天才ジョッキー幼馴染の借金 ②健康的にエロくて、俺のことを理解して、最初から積極アプローチしてくるいい女との色恋 ③前述二人を狙うやくざ者撃退 であり、その問題対応の合間に主役馬の描写が挟まれる程度。 人間の種付け描写は、競走馬描写を期待していると蛇足の極みだが、中年向け夢小説として必須なのはわかる。 ・主人公をかっこいいと思えるかが鍵 頭に血が上ると何をするかわからない、という特徴をかっこいいと思えるかで評価が分かれる。 主人公が、金のために馬を虐待した人に「俺たちの世界を汚すな」と脅す際に仕事の道具を使ったのは、人に直接向けてはいないとはいえ、誇り高い職人描写と発言に矛盾していた。 この作品は、衝動的な正義感からの暴力をかっこいいと暗に肯定している(それで作中価値の高い女性から異性として評価されている)。 女のためにけがをして、オレってバカだからさ…(鼻を擦りながら)を本気でかっこいいと思ってやってる世界観(自分のために無茶をした主人公に対し「馬鹿なんだから…」と惚れ直すいい女もセット)。これに乗れるかが鍵。 ・競走馬関連の解像度が一般競馬ファンレベル 取材したり調べたりしているか疑問になるレベル。 主人公は、馬主家族と飯食いながらテレビの前でレースを見てるだけで、ファンと大差ない。 競走馬関係者の視点とはいいがたい。 全体的に 本当は競走馬に興味がない、競走馬のことはもう全部わかっていると思っている人が書いているように思える。 他の方も書いていますが、「競走馬」というよりも、「競馬が好きな自分」が好きな人、馬を知っていることにステータスを感じる人向け。 | ||||
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馬側の主人公エゴンウレアは実在名馬ステイゴールドをモデルにした馬だが、フィクションゆえに意図的に史実との違いをある程度組み込んでいる(例えば、史実における後輩ディープインパクトや、史実における産駒ゴールドシップがモデルの馬がエゴンウレアの先輩という設定になっている)。数年前の北海道の大地震が描かれているが、これは東日本大震災との関連からして、私自身は別に蛇足だとは思えない(『ウマ娘』のトランセンドのシナリオでは、あえて東日本大震災について描写しているそうだが)。 主人公の恋人となる女性獣医師についての描写だが、主人公との濡れ場並びに彼女の存在自体は別に蛇足だとは思えない。ちょっと押しの強い姐ちゃんだなぁとは思うが、物語全体に対して「雑音」になるほどの違和感はない。まあ、某酪農漫画の男性主人公の恋人となる女性獣医師の方がよっぽど好感が持てる人ではあったが、恋人同士になっていく過程にどことなくご都合主義があるのは否めない(あの大地震の「使い方」にも同じ事は言えるかもしれないが、他にピンチを逃れる手段はなかったかもしれない)。 小説の最後は「コントレイル以降」の時代をイメージしたものかもしれない(前述の通り、史実のディープインパクトに相当する存在はエゴンウレアの先輩だが)。北海道の大地震も含めて、意図的に史実からずらした年代設定になっているので、史実のステイゴールドについて知りたい人には、ステイゴールド自身を題材にしたノンフィクションの本をおすすめする。 | ||||
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競馬ファンは読むべし | ||||
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日本競馬史における最高のドラマチックホース「ステイゴールド」の 競馬人生をモデルにした小説。 実力はあるが勝ちきれず「最強の二番馬」と揶揄される競走馬エゴンウレア。 エゴンを愛し、夢を託す人々の想いが奇跡を起こす。 競馬を知ってる人も知らない人もおすすめできる感動巨編。 | ||||
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迅速に配送して頂き 状態も良かったです | ||||
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ステイゴールドが好きだし、育成で働いてるから気になって読んでみた。 前半は面白く読めたし、亮介とエゴンウレアの関係は良いなぁと思った。 ただ、女医と恋愛要素、濡れ場は本当に要らなかったと感じてしまった。 登場当初から主人公に色気アタックし続けてて、登場する度に興醒め。 濡れ場も唐突すぎて気持ち悪かった。 おかげで後半は読み飛ばしてしまった。 なんというか、全体的に色んな要素を詰め込みすぎて全てが中途半端な感じだったなぁと…。 | ||||
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なかなか至難ですが、映像化お願いします。 普通にできれば日本アカデミー賞です。 メッチャ難しいですね(笑 やれよ | ||||
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馬好きの人にお勧めです!! | ||||
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ゴールドシップやオルフェーヴルの父として知られるステイゴールドの現役時代を描いた作品で何故ステイゴールドが日本人に愛されるのかが分かった。 | ||||
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久しぶりに本読んで涙がでた。嬉しいのか哀しいのか。よくわからない複雑な涙。馳さんの小説はいつも哀しい思いがあふれてきますが、この本には救いがある。北海道の哀しさ、競馬の世界の哀しさ、挫折した人間の哀しさ。最後に哀しいけど立ち上がる人間の強さが伝わる。関わる人の人生を変える力がふしぎと馬にはある。映画になるとよいな~。 | ||||
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競争馬のことを知ることができたので、自分には面白い内容でした。馬をこんなにも愛している人がいるのがよくわかります。他の人のレビューで、ラストは涙とありますが、私はそこまで感動しなかったので星を4つにしました。ただ、これを読んでますます競争馬が好きになりました。 | ||||
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一気に読み終えた。面白かった。競馬初心者の私にとってはとっておきの一冊だった。 この物語が、あの名馬ステイゴールドをモデルにしているのは、この本を手にした多くの人にとっては既知のことだろう。ただ、もしかして、ここでのレビューに書かれていない事があるとしたら、この物語が記された目的は、引退した競走馬達、それがたとえ未勝利馬であったとしても、彼等彼女等に、穏やかな余生を過ごさせる事だろうと、私は確信している。 数多くのサラブレッドを待ち受ける暗い末路を知らしめるために、私はこの物語の映画化を強く希望する。そのためにも主人公とヒロインの濡れ場は必要だったのだ、と私は勝手に解釈している。 レースを終えた、全ての競走馬のために、星5をつける。 | ||||
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前作とはまた違う新しい著者の側面。 趣味の競馬から人心の襞を描く、繊細な傑作。 | ||||
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娯楽小説として普通に面白いし競馬の魅力の一端は伝わってくるのだが実際の競馬の方がずっと面白いので競馬を観たくなる。 競走馬の引退後という競馬の影の部分を取り上げてるのは感心した。主人公が養老牧場をやりたいというのにすごく共感。 なおラブロマンス要素とか入ってるの不評みたいだけど僕は好き。 | ||||
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競馬小説を書くのはさぞ大変だろうと思う。どうしてかというと、競馬の世界では事実が小説よりも奇であることが多いからだ。 競馬村には、まるで映画かコミックのような人生を送ってきた人が普通にいるし、競走馬はしばしば作家が夢見る以上にドラマティックなことをやってのける。結果、競馬関連の読物の中ではノンフィクションが圧倒的におもしろく、逆にフィクションが現実を超えて成功を収める例は稀だ。 だから、筆力と取材力に自信がある人なら、ステイゴールドやオルフェーヴルをモデルにした小説を書くより、ステイゴールドやオルフェーヴルについて書いた方が断然効率がいい。現に、石田敏徳著『黄金の旅路』(講談社、2014)や『ステイゴールド 永遠の黄金』(流星社、2002)などの好著がすでに存在する。 そうして、ここでもまた小説家の前に高い壁が立ちはだかることになる。日本には、錚々たる競馬ノンフィクションの達人が(故人も含めて)少なくとも10人はいるのだ。 この十傑を向こうに回し、敢えて「フィクション」という形式にこだわって作品を発表するからには、それ相応の覚悟がいる。果たして『黄金旅程』の著者にはその覚悟があっただろうか? 架空の名馬エゴンウレアは、その美々しい猛獣ぶりで、実在の馬たちを凌駕するほどの存在感を示しただろうか? 本書はAmazonから、辻谷秋人氏の最新刊(『そしてフジノオーは「世界」を飛んだ』 三賢社、2022)と一緒に届いた。箱を開けたとき、たまたま上にあった辻谷作品の方を先に手に取った。 これが勝負の分かれ目だった。もしフジノオーを先に読んでいなかったら、私は『黄金旅程』に気前よく五つ星をはずんでいたかもしれない。 だが、ノンフィクションはやはり強かった。(そしてメチャメチャおもしろかった!) | ||||
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濃密な競馬小説を期待したが自分には物足りない...というか求めていたものとは違う作品だった。 主人公は日高で養老牧場を兼業する装蹄師。一応ステイゴールドの生産牧場と関わりがあり装蹄を担当しているという設定で、有力者AとBを取り継ぐ...と言った形でステイゴールド陣営と関わりを持っていくが、実質的には傍観者に近い。 養老牧場や装蹄など競馬の裏側の描写はなんだか薄味で、やっぱり競馬に関わってない人の書いた小説という感じがする。 一方で現地の風景描写や日高の現状についての描写はなかなか良かった。 物語の中盤あたりからはステイゴールドから大幅に脱線して主人公の色恋話が展開される。これがまた本当にどうでも良い内容なのにタラタラ長く描かれていて...挙句の果てにはディックフランシスばりの探偵アクション物語になって驚き桃の木山椒の木。今何の小説読んでたんだっけ?(犬笛のトリックもディックフランシスの小説で見たのと同じ、、、) ようやく脱線が終わったと思うと主人公たちがステイゴールドに自分の人生の選択を託していく。お前が次のレース勝ったら俺は告白するぞー!私は親の牧場を継ぐぞー!みたいに。どっかの小説で読んだような展開。優駿だったかザロイヤルファミリーだったか。 ここまでで無駄に尺を使ったおかげか知らないけど、肝心のステイゴールドのレース描写が足りない...特に香港ヴァーズ。 一番気に入らないのは、ガールフレンドから馬主、ヤクザに至るまであらゆる登場人物が主人公に謎にベタ惚れしているところ。読んでいても特段魅力がないのにあらゆる人が向こうから擦り寄ってくるのには気色の悪さを感じた。世界の全てが主人公に都合よく回っている違和感。 まあつまりはこの小説は、「ステイゴールドが好き」という一要素を持つおじさんの話であって、ステイゴールドの小説じゃない。 おわり。 あと小説中ではステイゴールドはエゴンウレアという名前になっていてこれも個人的にはマイナスポイント。だって語感が悪いから。 | ||||
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