北辰の門
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藤原仲麻呂と孝謙天皇の仲が次第に険悪になっていく様は、スリリングでどきどきした。「情」を解さない人間は反感を招くということなのだろう。 それにしても、読みづらい漢字が多くて難儀した。吉備真備(きびのまきび)くらいは知っているが、天皇の諱(いみな)や、紫微中台(しびちゅうだい)のような役職名は読めないのが普通だろう。初出の時点ではルビが振ってあるけれども、次回以降はめったにルビはない。多少ごちゃごっちゃするかもしれないが、毎回ルビを振ってくれたらいいのになあ、と、日本史に弱い私は思ってしまう。 | ||||
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時は奈良時代。藤原仲麻呂が主人公である。 仲麻呂は知力も胆力も兼ね備えており、天皇にさえもなりたいと思っていたが、身分のせいでそれは不可能だった。祖父の不比等の娘、光明皇后が現在の聖武天皇の后であり、聖武天皇は仲麻呂のいとこに当たる。当然、仲麻呂は朝廷でも重要な役職に就いている。人事を取り仕切る式部卿になり、自身の息のかかった者を重要な役職に就けていく。 聖武天皇は体調が良くない上に、悪夢に悩まされていた。藤原家の一員でもある光明皇后は天皇に、一人娘の阿倍に譲位し出家するように勧めた。聖武天皇はそれを受け入れ、光明皇后は自分の世話をする家政機関である皇后宮職(ぐうしき)に仲麻呂を任命する。太政官も口出しできない役職である。この役職の呼び名は紫微令(しびれい)と改められた。 仲麻呂は、偽の密告をさせたりして左大臣の橘諸兄を辞任させた。仲麻呂はそれだけで満足せず、右大臣である実兄の豊成を追い落とそうとしていた。 しかし、出家した聖武天皇は阿倍の次の天皇を道祖王(ふなどおう)にせよという遺言を残して死んだ。権力を握ろうとしている仲麻呂には大きな打撃である。 だが、皇太后(光明皇后)は仲麻呂の味方。皇太后の力で、仲麻呂に近い大炊王(おおいおう)を皇太子に就けた。 その後も、仲麻呂は歩みを止めることなく、権力を強大にしようとする。尽きることのない権力欲。 なぜそこまでして権力を得たいのか。ほどほどのところで満足していればいいのだと思うが、仲麻呂はどれだけ位が高くなっても満足できない。 人の欲は果てしないことがよく分かる。「足るを知る」という心がけも大事だとつくづく感じさせられた。 | ||||
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表紙がセロテープで止まっていたのは残念でした。 中は綺麗です。 | ||||
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丁寧に迅速に発送を゙してくださいました | ||||
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天下取りを目前にして世を去った父や叔父達の夢を実現すべく、武智麿呂の倅仲麿呂は爺ちゃん譲りの才覚を駆使し出世の道をひた走る。しかしその遣り方は情を捨て、人の心を手玉に取るような物だった。自分の出世は自分の才覚によるものであると慢心する。其が仇となり、出世に利用していた光明皇后に裏切られ、光明皇后の愛人の僧侶、弓削道鏡や軍略の天才同族の藤原吉備真備などに追い詰められ、兵を挙げても手玉に取られ琵琶湖の湖上で首を跳ねられてしまう。政は時間がかかると言う藤原家の教えを無視し急ぎ過ぎたのか… | ||||
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