楽園



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.00pt (10max) / 4件

6.66pt (10max) / 41件

Amazon平均点

3.80pt ( 5max) / 232件

楽天平均点

4.80pt ( 5max) / 59件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
16pt
サイト内ランク []B総合:1531位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

5.00pt

78.50pt

10.00pt

38.50pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2007年08月
分類

長編小説

閲覧回数10,161回
お気に入りにされた回数5
読書済みに登録された回数90

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

楽園〈上〉

2007年08月01日 楽園〈上〉

「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという―。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

楽園の総合評価:7.58/10点レビュー 236件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

壮大な物語だが、サイコメトラーに興ざめ

大傑作「模倣犯」から9年後、事件で主要人物だったライター・前畑滋子が再び難事件の謎を解く、真相解明ミステリーである。
事件から9年を経てライターとして再起し始めた前畑滋子のもとに、12歳の息子を交通事故で亡くした母親が訪ねて来て「息子には超能力があったのではないか。真実を知りたい」と依頼された。子を思う母の真摯さにほだされた滋子が、超能力の現れだという遺された絵を手がかりに調査を進めると、16年前に殺害され自宅の床下に埋められていたという少女殺害事件に遭遇した。娘の殺害を自供した土井崎夫妻は、なぜ娘を殺したのか、なぜそれを16年間に渡って隠し続けてきたのか? 二人の子供の死を巡り、物語は家族の愛憎、死の受容、そして再起への苦闘という壮大なテーマのドラマへ広がって行く。
事件の真相解明のプロセス、事件の背景となる状況の説得力は力強く、謎解きミステリーとして極めてハイレベルである。しかしいかんせん、事件発覚のポイントが12歳の子供の超能力(サイコメトラー)というのが、何とも残念。さらに、滋子が事件の真相を確信したのも超能力の存在を信じたからというのも、ファンタジー的で納得できなかった。それでも、最後まで引きつける物語としての魅力を失っていないのはさすがである。
「模倣犯」を読んでいてもいなくても楽しめる。超能力、サイコメトラーなどに関心がある人にはオススメだ。

iisan
927253Y1
No.3:
(7pt)

作者の巧さが…

SFチックであることが読むことを敬遠させていたのだが読みました。
途中から結末は予想できたものの、宮部みゆき氏独特の細かい描写、映像が流れるような絶妙な角度からの描写で、先を急ぎたい!という作品でした。

kmak
0RVCT7SX
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

楽園の感想

恥ずかしながら下巻の中盤に差し掛かるまで主人公の女性が「模倣犯」に登場していたあの人だという事に気が付かなかった。
続編というよりスピンオフと言った方がいいだろう。

自分の子供を殺してしまうという事。
これが一般常識では普通でないという事は誰の目にも明らかで、世論も黙っていないはずである。
しかし、その子供がどうしようもないクズだったらどうだろう。
この作品には、どうしようもない自分の子供を殺してしまった親とそれを放置した親が登場します。
そして放置された側は更生しないまま社会復帰して再び犯罪を犯してしまう。
作者は少年法についても一石を投じているのかもしれません。

「殺してしまった」と「放置して傷口を広げてしまった」
親としての苦しみはその中味こそ異なるだろうが、苦しむ事自体はどちらも同じかなと思う。
しかし、後者に対する同情らしき描写が一切ない以上、作者は前者を正当化しようとしているのかなと感じます。
つまりは、楽園を得るために何かを切り捨てるという選択は必要悪なんだと。
全編通して淡々としているのですが、淡々としているだけに余計にえげつない。

単体なら、この内容で十分評価できるしさすが宮部みゆきというところなのですが、あの「模倣犯」の・・・と考えると、何ランクも落ちる作品と言わざるをえないです。
作者が大好きな超能力云々についても「模倣犯の」という作品の印象を大きく逸脱させている事は否定出来ない。
そこには目をつぶれたとしても、ピース、ヒロミ、カズ・・・色々な視点から描かれ、これでもかというくらい掘り下げられた人物描写がありました。
この作品にこれがあったか。
滋子視点で「敏子、等」「土井崎家、茜、誠子」「あおぞら会」とグループ化出来るように思うが、それぞれのつながりが弱いというか一体感がないというか・・・
これは、そのあたりの「浅さ」に起因しているのではないかと。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(8pt)

楽園の感想

 

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

宮部先生の大ファン
SHZEA47S
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.232:
(4pt)

引き込まれました。

上下一気に読み進めました。
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.231:
(4pt)

おもしろかったー

あっという間に最後まで読んでしまいました。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.230:
(4pt)

まだまだ分からない? 上巻ではジグソーパズルのピースが分かる感じ

いわゆる『模倣犯』の後続作品となります。

・・・
私は『模倣犯』も未読、そして宮部さんの作品もこちらで2作目となる、言わば宮部初心者。

結論からすれば非常に楽しめました! これはですね、先が読めない2時間ものの邦画を集中して視聴したかのような読後感でした。

・・・
とある奇妙な依頼『うちの子が本当に超能力を持っていたのかどうか確認してほしい』という話から始まる、本作。

ここから、一見脈絡がないような出来事が散らばるように描写されます。
萩谷等が幻視した殺人事件の現場。殺人事件の当事者たる土井崎夫婦の独白、姉を殺された誠子の悲しさ、誠子と中の良かった地元の友達達、土井崎家を守ろうとする高橋弁護士、殺された土井崎茜の交流、萩谷等がほかにも幻視していた学校の先生方の隠蔽したいプライベート、滋子をサポートする『模倣犯』時代の秋津警部との連携等々。

読中は別個に与えられるピースが徐々に連結していくところに、読者は納得のため息と快感を得ることができると思います。

・・・
上巻では、土井崎家(特に誠子)へのアプローチ、そして萩谷等の能力の検証にページが割かれます。まだまだ方向性が分かりませんよね?
いや、それが楽しいんですよ!!

その勢いで下巻まで楽しんでください!
楽園〈上〉Amazon書評・レビュー:楽園〈上〉より
4163262407
No.229:
(4pt)

ほら? パズルのピースが徐々につなぎ合わさる快感! |『楽園(下)』宮部みゆき

いわゆる『模倣犯』の後続作品となります。

・・・
私は『模倣犯』も未読、そして宮部さんの作品もこちらで2作目となる、言わば宮部初心者。

結論からすれば非常に楽しめました! これはですね、先が読めない2時間ものの邦画を集中して視聴したかのような読後感でした。

・・・
とある奇妙な依頼『うちの子が本当に超能力を持っていたのかどうか確認してほしい』という話から始まる、本作。

ここから、一見脈絡がないような出来事が散らばるように描写されます。
萩谷等が幻視した殺人事件の現場。殺人事件の当事者たる土井崎夫婦の独白、姉を殺された誠子の悲しさ、誠子と中の良かった地元の友達達、土井崎家を守ろうとする高橋弁護士、殺された土井崎茜の交流、萩谷等がほかにも幻視していた学校の先生方の隠蔽したいプライベート、滋子をサポートする『模倣犯』時代の秋津警部との連携等々。

読中は別個に与えられるピースが徐々に連結していくところに、読者は納得のため息と快感を得ることができると思います。

・・・
下巻では、土井崎家の事情、何を彼らは防ごうとしていたのか、土井崎父・土井崎母との対話、また親戚たる木村夫妻との会話から、土井崎家を巡る問題が立体的になってきます。同時に萩谷等がかかわっていた団体「あおぞら会」と土井崎家との関連が徐々に明らかになってきます。

こうしてジグソーパズルが出来上がっているかのような感覚、是非楽しんでいただきたいと思います。

・・・
最後に。

12歳で亡くなった萩谷等君。結局かれは超能力を持っていたのか。名言はしませんが、ストーリの書きぶりでは「Yes」ですよね。

また事故死であった彼は実は自殺したという噂。これも一部には「Yes」やもしれませんよね。見え過ぎる、分かり過ぎるというのは時としてつらい物であります。そうしたもの悲しさもドラマとしての深みを与えてくれる作品であったと思います。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.228:
(3pt)

続編は、難しい。

あの模倣犯の、女性弁護士の大畑滋子を主人公にしたスピンオフ。
超能力の少年は、模倣犯と関連付けたいので、無理やりだしたみたいで、最初からない方が良かった。
それよりも、なぜ両親が、長女を殺害しなければならなかったのかに焦点を当てるべきだったとおもう。
よくアメリカのホラー映画で、続編を変に複雑にしてつまらなくするのがあるように、あまりに複雑にしすぎて、つまらなくなった。
大畑滋子は、作者の分身かな。
楽園 下 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:楽園 下 (文春文庫)より
4167549085



その他、Amazon書評・レビューが 232件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク