「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。

一年前のあの日、香映は自殺してしまった。何の前触れもなく。

迷子になった五歳の孤児・飛鳥は親切な青年に救われる。

「ぼうず、おかえり…」12歳の少年・棟像貢太郎は、近所の老人が呟く言葉に不吉な予感を覚えていた。

“竜門猟犬探偵舎”に奇妙な依頼が舞いこんだ。

日本シリーズを目前に控えた東京ヒーローズの桂監督が、東京タワーで不可解な失踪を遂げた。

奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。

女性ばかりの住む白雪荘。その一室でバー『デラ』のホステスあかねが絞殺された。

江戸川乱歩に見いだされた「車引殺人事件」にはじまる、老歌舞伎俳優・中村雅楽の推理譚。

神奈川で現金輸送車の強盗事件が発生し、犯人の一人に鎌田光也の名が挙がった。

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」 1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。

自己破壊衝動に駆られる危うい精神状態の男の物語「落ちる」、万年平行員のささやかな逆襲「ある脅迫」、完全犯罪かと思われた事件の皮肉な露顕「笑う男」―第四十回直木賞を受けた三編のほか...

老舗の和菓子屋に入り婿してから20年余、女房に先立たれた男が昔、修業時代に愛した年上の女を偶然見つけた。

女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。

大阪の工事現場で発見された、男のバラバラ死体。首は腐敗、脚はミイラ化という奇妙な姿に、府警一課の刑事たちも困惑する。

美人で独身、バイタリティあふれるしのぶセンセと子供達が2人の刑事と一緒に大阪を舞台に大活躍!明るくユーモラスでちょっと切ない物語―。

俺の言うことを聞いて。 どんなことでも。

僕、音村夏貴はときどき過呼吸の発作を起こす十四歳。ある日、親友の正哉が目の前で焼死してしまった。

事件は、商産省組合の秘密闘争計画を筒抜けにしたスパイを発見した事が発端だった。

その高名な指揮者の右手が力強く振りおろされて、“運命”の冒頭が会場に鳴り響いた。

悪の華が咲き乱れる荒廃しきった高校へ転校した少年、逢川総二は、あの“極真”の達人だった!VS.中国拳法、ボクシング、少林寺拳法、柔道、空手、剣道。

家庭裁判所調査官の仕事は、少年事件や離婚問題の背景を調査し、解決に導くこと。

大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。

愛したはずの夫は、まったくの別人であった。 「マチネの終わりに」から2年。

様々な勢力が暗躍する魔都・上海で起こる連続不可能犯罪事件。密室状況で殺された被害者のそばに残されたカード…。

凄絶な幼少期を過ごしながらも、コロンビア・マフィアのボスにまで上りつめた日系二世のリキ・コバヤシ・ガルシア。

新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。

〈王国〉周辺の海域を荒らし回る海賊連合〈南十字星〉の首魁アルバート・リスターが、海賊退治で勇名を馳せる海軍提督バロウズ卿を誘拐した。

アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。五歳の息子は行方不明のまま、事件は迷宮入りする。

ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?メモ魔の窓際刑事、再臨場!警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。

あらゆるものを螺旋として捉え、それを集め求める螺旋蒐集家は、新宿のとあるビルに、現実には存在しない螺旋階段を幻視した。

台湾でも大反響! 国を越え、溢れる想い 台湾に日本の新幹線が走る! 巨大プロジェクトに、それぞれの国の人々の個々に抱いてきた想いが繋がる。

島田荘司氏絶賛! 第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作! 市役所の市民相談室に勤務する六原あずさは、ある日、相談者の妻が密室から墜落死する現場を目撃してしまう。

愛車の7ハンを駆って警察回りに向かった俺は、若い娘の自殺騒ぎに出くわす。

「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。

まだ早い春の日、思い出の山を登るひと組の男女。だが女は途中で足を挫き、つかの間別行動をとった男を突然の吹雪が襲う。

首のない死体が一つ。浮遊する首が一つ……。

1995年1月17日、兵庫県南部を襲ったM7.3のGEQ(大地震)。

憎い……憎い……。この恨み、晴らさずにはおくものか……。

物語は、明和八年(一七七一)に始まる。平賀源内がゑれきてるを世に送り出す五年前のことである。

1945年8月15日、日本敗戦。国内外の日本人全ての運命が大きく変わろうとしていた―。

大手薬品メーカー社長宅の庭で、お手伝いが強姦・絞殺された。容疑者として医大教授・久保伸也の名が挙がり、犯行を自供する。

生まれてから死ぬまで、運命のすべてが記されているという「アガスティアの葉」。

主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う。悪名高き武将・松永久秀は、織田信長に二度目の謀叛を起こしていた。

2/3のアリバイとは何か?連続殺人に潜む動機の謎。

印刷会社で営業職をつとめる僕は、通勤途中のホームで、同級生の姿を目撃する。僕が恋した高校時代の姿のままで。

美術(アート)という名のタイムカプセルが、いま、開かれる――。

超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。

西洋風の荒れ果てた古い洋館の地下室には、首なし死体が転がっていた。そして今また、少女の首が…。

昭和四十年のアムステルダム運河バラバラ殺人事件から二十年以上経過して、私はアムステルダムへ駐在することとなった。

ようやく授かった我が子・お拾にすべてを譲り渡したい…太閤秀吉は、実の甥である関白秀次を疎ましく思い始めていた。

斬り捨て御免の権限を持つ幕府の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵。盗賊からは“鬼の平蔵"“鬼平"と恐れられている。

ある時は珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、ある時は新薬実験モニター、そしてある時は戦隊ショーの怪人役――いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる名探偵...

米軍女性士官の死体が基地内で発見された。

テロリストが仕掛けた時限爆弾によって、太平洋上を飛行中のボーイング747が大破。

昆虫好きの心優しい青年・〈エリ沢泉〉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。

「警察官だって怖いものは怖いんだよ」。

二つの隆起と三つの穴を持つ奇妙な出土物をめぐって議論を戦わせる学者たち。

吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジュラルミン製トランクの破片。

前作『六の宮の姫君』で着手した卒業論文を書き上げ、巣立ちの時を迎えたヒロインは、出版社の編集者として社会人生活のスタートを切る。

救援物資の横流し、麻薬の密輸から殺人事件まで、“神の名”のもとに行われた恐るべき犯罪の数々。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

劇団の看板女優・清水伶奈がストーキングされているという。

いつもブツブツ文句をいうから、笑った顔が仏のようだから、「佛々堂先生」。

その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。

「私は事件には一切関係していません。真犯人は別にいます」そう言い残して絞首台を登っていった男。

昔のあの出来事、セクハラにあたるのでしょうか?…西城秀樹が好きでたまりません!占いは当たるのでしょうか…すべては“あなたの悩み”から始まった―。

「どこまでも殺されていく僕がいる。

かつてベトナムの逃亡米兵を国外脱出させた川久保は、極秘依頼を受けた。

この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、著者の新たな代表作の誕生。

平安時代中期。天皇の従兄である仁和寺僧・寛朝は、己の楽音を究めるため、幻の師を追って京から東国へ下った。

十月下旬の北海道で、ほぼ同時期に三つの死体が発見された。函館で転落死体、釧路で溺死体、小樽で焼死体。

東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。

「竜の涙」を飲んだことがありますか?都会の片隅で今夜もそっとカウンターに置かれる一皿、一杯。

「制限時間は10分。

独り暮らしの初老男性が絞殺死体で発見された。捜査線上に浮上したのは家事代行業の地味な女性。

高杉晋作は「目黒のさんま」で暗殺された？ 井伊直弼の大老就任は「長屋の花見」で決まった？ 公武合体は「道具屋」が実現させた？ 大政奉還は拒否するはずが「時そば」のおかげで？ 幕末の...

残月の郎次―昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部。

ロックバンド「鉄拳」が神話的存在になったのは、あまりにも衝撃的なデビュー公演のためだった。密室状態のライブハウス。

親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中２の百合。

「山は半分殺してちょうどいい―」現代の狩人であるマタギを取材していた編集者・美佐子は動物写真家の吉本から教えられたその言葉に衝撃を受ける。

小説家を目指す赤井は、ある日河川敷で必死に助けを求める少女と出会う。知らない男に追いかけられていると訴える少女。

下を向いても上を向いてもこの町は銀鼠色だ―― 17年前、弟を行方不明で失った松崎比呂は、刑事となって釧路に帰ってきた。

野球が大好きな少女アリス。

夏休み、お金がなくて暇を持て余している大学生達に風変わりなアルバイトが持ちかけられた。

予期せぬ方向へ向かった二つの事件が、落語のちょっとした一言から結びついて「合点」した表題作、見知らぬ人からの遺産話から広がる「とんでもない」結びまで、ミステリ度増し増しの中編二...

とざい東西、江戸は神田の橋本町、ものもらいや大道芸人ばかりが住んでいるおかしな長屋に、センセーと呼ばれる推理の特技をもった砂絵かきがいた。

いまだ人を斬ったことがない貧乏御家人が刀を抜くとき、なにかが起こる。第18回松本清張賞受賞作。

4年もの間ホテルにひきこもる、他者との肉体的接触を極度に嫌う、相対する人間の“金に対する想い”が様々な幻覚となって現れる―これらはネット上で「金の声を聞く男」と呼ばれ、株式市場の値...

一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。

秋津真白は、伯母・赤江神楽の遺体の前で目を覚ました。だが、全ての記憶がない。

名探偵・法月綸太郎が帰ってきた!著者会心の傑作鉄道ミステリー「背信の交点」、オカルトじたての怪事件「世界の神秘を解く男」、法月綸太郎本人が登場しない異色作「身投げ女のブルース」な...

将来、NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船宇宙撮影を目指しています。

悪徳銘探偵メルカトル鮎に持ち込まれた「命を狙われているかもしれない」という有名作家からの調査依頼。

刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。

誰がうそをついている?幼なじみの四人が校庭に埋めた拳銃は、二十三年の時を経て再び放たれた。

無茶苦茶な誘拐事件だった。身代金が金塊二トン(時価32億)。

突然できた僕の妹は、同い年のガングロ娘だった!その日から、カゲキでコケティッシュな彼女に振り回される生活が始まった。

400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。

吉敷竹史の元妻・加納通子は、「首なし男」に追われる幻影に悩まされていた。