鸚鵡楼の惨劇
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.60pt | ||||||||
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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この作家さんは、あの「フジコ」以来の2作品目。 | ||||
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オウムを漢字で表記したタイトル『鸚鵡楼の惨劇』。このおどろおどろしい文字の雰囲気はいいですね。 | ||||
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作者らしいイヤミス。 | ||||
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【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
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ひとつのトリックと云うか仕掛けで固められたミステリと言えます。作者の徹底したミスリードにより読者は真相に気付くことなくラストに至ります。四つの時間軸でストーリーが語られます。それぞれのエピソードの中で沙保里の話しに重点が置かれていますが、この女性の生活観と言うか生き様に余り共感出来ず、子供を怖がる理由もイマイチ不明で意味が良く解かりません。駿のエピソードはどうも読んでいて不快で気分のよいものではないのが難点です。と云うか全体的にどんよりとした暗いイメージで彩られているストーリー構成です。殺人事件の真犯人に迫る役割の人物にしてもあまり好感の持てる人物ではなく、本当のラストの様子もどうも違和感を覚えます。両者の気持ちのすれ違いといったところなんでしょうが、だからといってあのラストはどうなんでしょうか、まるでホラー小説的なオチに感じます。でも時代背景に合ったエピソードを使っているところは面白く感じました。ビデオ屋で借りるツイン・ピークスの話とか、灰とダイアモンドとかローズマリーの赤ちゃんや羊たちの沈黙の話などが出てくるところはニヤリとしました。まぁ、さらりと読める内容ですのでボンヤリ読み進み最後の意外さを楽しむのも良いでしょう。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 『フシギ』に続き、真梨幸子作品は2作目です。 1962年、1991年、2006年、2013年と51年にも渡る、4つの時代の鸚鵡楼の出来事を描いたミステリーです。 私はミステリー好きで犯人や動機がわかったりすることもあるのですが、注意深く読んでいたにも関わらず、真梨先生に騙されてしまいました。見事に騙されて清々しかったです。 真梨先生の小説はイヤミスといいますが、読後感は私はイヤな感じはしなかったです。人の心の中を覗き見するのが好きだからかもしれませんし、良い人よりも例え多少悪くても人間臭さがある人の方が人として信頼できると思ってるからかもしれません。 鸚鵡楼は同じような事件や登場人物がそれに関わってきますが、忌まわしい場所というのは似たような歴史を繰り返してしまうものなのだと思いました。現実でもありますよね?そこに出店したら、必ず短期間で潰れてしまう場所とか… そして、やっぱり真梨先生の作品は好きだと思いました。 | ||||
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| 敬称略 真梨幸子著『鸚鵡楼の惨劇』は、複雑に絡み合う人間関係と予想外の展開が魅力的なミステリーです。 物語の舞台は、豪華な洋館「鸚鵡楼」。 そこに集まる人々は一見すると平穏な日常を送っているように見えますが、実はそれぞれが深い秘密を抱えています。 事件が発生した時、登場人物たちの過去や心の闇が徐々に明らかになり、物語は緊張感を持って進んでいきます。 この作品の魅力のひとつは、何といってもキャラクターの描写力。 登場人物は、ひとりひとりが非常に個性的で、読者は彼らの過去や心理に共感したり反発したりしながら物語を追っていくことになります。 特に、事件が発生する前の何気ない日常シーンや会話が、後半のクライマックスに向けての伏線として機能している点が見事です。 また、真梨幸子特有の「どんでん返し」が見逃せません。 物語が進むにつれて、読者が抱く予想が次々と裏切られ、結末に向けて緊迫感が高まります。 犯人像や動機について、いくつもの手がかりが提示されますが、それらが巧妙に組み合わさり、最終的に驚きの結末へとつながっていきます。 このミステリーの醍醐味を存分に味わえるのが『鸚鵡楼の惨劇』の特徴と言える。 さらに、物語全体に漂う不気味な雰囲気が、読者を引き込む重要な要素となっています。 洋館という閉鎖的な空間設定や、登場人物の内面に隠された狂気が、不穏な緊張感を生み出しています。 特に、日常の裏に潜む異常性を暴き出す展開が、読者に一種の恐怖感を与えます。 このように、日常的な出来事が徐々に狂気へと変わっていく過程がスリリングです。 ただし、物語のテンポがゆっくり進む部分もあり、最初の数章はやや冗長に感じます。 ですが、それも伏線のための布石であり、後半にかけて一気に盛り上がる展開が待っています。 そのため、最初は少し忍耐が必要かもですが、最後まで読み進めると、しっかりとしたカタルシスを感じられます。 まとめると『鸚鵡楼の惨劇』は、人間の心理の奥深さや、予測不可能な展開を楽しむことができる、真梨幸子の代表作のひとつです。 ミステリー好きならぜひ手に取っていただきたい作品であるのと、複雑な人間ドラマに興味があるあなたに強くおすすめします。 がしかーし、読後の爽快感なんざありません。 さすがは、イヤミスの女王、真梨幸子さんと言うべきか。 | ||||
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| 昭和51年に16歳高校2年の蜂塚沙保里は1959年生まれとなり、山口百恵や片平なぎさと同年齢。この時代はティーン雑誌は一種類のみ、制服自由化運動と変形学生服の真ん中で、ランキングなど存在しなかった時代です K学園やS女子がブレザーを採用したのは昭和59年、東京制服図鑑は60年刊行、T女の制服が人気になったのもその頃。昭和51年の高校受験案内には制服の写真もなかった 制服姿の女子高生にマーケティングを行いその様子を雑誌掲載など、1976年のセブンティーンを見たらあり得ないとわかる 1964年生まれの著者ご自身より少し年上の設定なのだからリアリティをもたせられなかったものか フィクションとはいえ、きっちり年代を表記する以上、こうした細部に違和感があると、書き出しの当時の西新宿についても途端に色褪せてしまう と参考文献を拝見しつつ感じた | ||||
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| 細かい部分をああだこうだ考えるのではなく 頭から物語に飛び込めば、 きっちりとイヤな気持ちに浸れます。 | ||||
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| 真梨幸子さんの本は何冊目になるのか… やはり、面白く。どんどんとページが進む! そして、あれ?これは誰で何時だ?と何度か読み返す。とにかく傑作でした。 | ||||
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