孤虫症
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孤虫症の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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真梨幸子の世界全開。 | ||||
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【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
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全員が不幸になるこの展開… | ||||
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エロ小説なのかホラーかどっちかにしてほしい | ||||
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不快感満載の現実崩壊系サスペンス(ホラー?)。 二部構成で、一部は若い男たちとの浮気に溺れる主婦の、二部はその主婦の腹違いの妹の視点で物語が進む。 主婦の浮気相手の相次ぐ不審死(ブルーベリー状の瘤が全身に!)、娘の事故死、主婦の右手だけを残した失踪、妹の夫の酷い自死と続く。 グロテスクな性行為シーンや神経を逆撫でする不潔さ、ドロドロの人間関係など、げんなりしてしまう。どんでん返しであるものの、リアルさが希薄なのと不快の方が優って集中できず…。 とことん嫌な気持ちになりたいなら、手に取っても良いだろう。 【メフィスト賞】 | ||||
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女性同士のどろどろとした嫉妬と見栄、姉妹の、母子の歪んだ愛憎、暴力に性欲、寄生虫という生理的嫌悪感、ありとあらゆる手法で不快感を煽ってくる、イヤミスの女王のデビュー作らしい作品です。イヤミスということを念頭において読んでも辟易するエログロ度合いに(受賞を通り越して)「よく出版出来たな」とも思いましたが、それだけ出版社の期待もあったのでしょうか。ミステリーというより、歪んだ女性の不快さを描写する技巧に脱帽です。生身の友人、知人には決して勧めることはできません(笑)。 *以下、ネタバレ、エログロ表現含みます。 この作品自体、読み手の感性のどこを刺激するかによって、気味悪さの度合い(ある意味面白さ)が激変すると思います。個人的には、倫理観のかけらもなく頭がおかしいと思わせていた女子高生アコが、意外と冷静で、小説に細工したり、実母を糾弾して準主人公を助けて清涼剤になるかと思いきや、孤虫症に感染して肛門からはみ出す条虫(原文ママ)を自身の子のようにかわいがる、というどうにもこうにもやりきれない、かつ不快さMAXの嫌悪感が最骨頂(クライマックス)でした。ただ、ここに引っかからない人にとっては、後半の隠れた軸になっている娘たち(美沙子、アコ、ルミ)の中でのアコの立ち位置や、最後に淡々と書かれた緊急報告書がとってつけたような薄っぺらなものになるかもしれません。とはいえ、これは個人的な解釈なので作者の意図は不明ですが。 | ||||
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気味の悪い感染症を軸に展開される嫉妬や欲望が渦巻くイヤミスで、どんでん返しもあり面白く読みました。 その辺りの感想はたくさん書かれていると思いますが、私は違う点でこの小説を忘れることはないと思いましたので、その点を書いておきたいと思います。 仕事柄、基本的な寄生虫感染症の知識があり、孤虫症についても「そういえばそんなの習ったな」と懐かしく思い出しながらふと調べてみたところ、なんと去年(2021年)日本の研究者たちがついに芽殖孤虫の正体を突き止めたとの記事が。 小説が書かれた2005年はまだ正体不明の寄生虫であり、すでに知られて居る寄生虫の変異種か全くの新種であるのか議論が分かれている状況でした。 何せ世界で確実に孤虫症と断定できるのはたったの7例。疑いを含めても18例。 けれども、コロナ禍の中、大発見がなされていたのですね。 世界初の孤虫症は東京で発見され、また感染者の半数以上は日本人という、レアながら日本人に関係が深い(つまり人知れず日本のどこかに生息地がある可能性が高い)寄生虫症のベールを剥がしたのもまた日本人研究者であったことは、喜ぶべき事ではあるのでしょう。 本作では、実際に存在する芽殖孤虫とよく似た地域限定の孤虫として多岐森孤虫という架空の寄生虫を登場させています。 作中の多岐森孤虫症の致死率もほぼ100%ですが、現実の孤虫症の致死率も100%であり、正体不明の不気味さと相まってじわじわくる恐怖を伝えてきます。 論文によれば、芽殖孤虫の正体は新種で、幼虫のまま大人にならずに増殖を繰り返す特異的な寄生虫らしいというのが現時点での結論ですが、どこからヒトに感染するか不明(ヒト以外の感染は見つかっていない)。 さらに、正体不明のタンパク質を大量に出しているということで、不気味さは一層深まった感じです。 小説のような、集団感染ということが容易に起きるとは思いませんが、近代化され衛生的に生活しているすぐ裏側には手に負えない闇がまだまだ広がっていると思いました。 | ||||
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知人からのおすすめ本。一気読みでした。 いやー面白かったー!…とは言えない後味ですが、なぜかページを繰る手が止まらず、ラストも鳥肌モノでした。 もうどこからどこまでも僕好みの本でしたが、いやもうすごいね。気持ち悪い・・・! | ||||
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