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鸚鵡楼の惨劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
鸚鵡楼の惨劇
鸚鵡楼の惨劇 (小学館文庫)

鸚鵡楼の惨劇の評価: 3.45/5点 レビュー 31件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 1~20 1/2ページ
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No.31:
(5pt)

2度読みたくなる本

『フシギ』に続き、真梨幸子作品は2作目です。
1962年、1991年、2006年、2013年と51年にも渡る、4つの時代の鸚鵡楼の出来事を描いたミステリーです。
私はミステリー好きで犯人や動機がわかったりすることもあるのですが、注意深く読んでいたにも関わらず、真梨先生に騙されてしまいました。見事に騙されて清々しかったです。

真梨先生の小説はイヤミスといいますが、読後感は私はイヤな感じはしなかったです。人の心の中を覗き見するのが好きだからかもしれませんし、良い人よりも例え多少悪くても人間臭さがある人の方が人として信頼できると思ってるからかもしれません。

鸚鵡楼は同じような事件や登場人物がそれに関わってきますが、忌まわしい場所というのは似たような歴史を繰り返してしまうものなのだと思いました。現実でもありますよね?そこに出店したら、必ず短期間で潰れてしまう場所とか…

そして、やっぱり真梨先生の作品は好きだと思いました。
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No.30:
(4pt)

人間関係の闇が絡み合う、衝撃のどんでん返しミステリー

敬称略
真梨幸子著『鸚鵡楼の惨劇』は、複雑に絡み合う人間関係と予想外の展開が魅力的なミステリーです。

物語の舞台は、豪華な洋館「鸚鵡楼」。

そこに集まる人々は一見すると平穏な日常を送っているように見えますが、実はそれぞれが深い秘密を抱えています。

事件が発生した時、登場人物たちの過去や心の闇が徐々に明らかになり、物語は緊張感を持って進んでいきます。

この作品の魅力のひとつは、何といってもキャラクターの描写力。

登場人物は、ひとりひとりが非常に個性的で、読者は彼らの過去や心理に共感したり反発したりしながら物語を追っていくことになります。

特に、事件が発生する前の何気ない日常シーンや会話が、後半のクライマックスに向けての伏線として機能している点が見事です。

また、真梨幸子特有の「どんでん返し」が見逃せません。

物語が進むにつれて、読者が抱く予想が次々と裏切られ、結末に向けて緊迫感が高まります。

犯人像や動機について、いくつもの手がかりが提示されますが、それらが巧妙に組み合わさり、最終的に驚きの結末へとつながっていきます。

このミステリーの醍醐味を存分に味わえるのが『鸚鵡楼の惨劇』の特徴と言える。

さらに、物語全体に漂う不気味な雰囲気が、読者を引き込む重要な要素となっています。

洋館という閉鎖的な空間設定や、登場人物の内面に隠された狂気が、不穏な緊張感を生み出しています。

特に、日常の裏に潜む異常性を暴き出す展開が、読者に一種の恐怖感を与えます。

このように、日常的な出来事が徐々に狂気へと変わっていく過程がスリリングです。

ただし、物語のテンポがゆっくり進む部分もあり、最初の数章はやや冗長に感じます。

ですが、それも伏線のための布石であり、後半にかけて一気に盛り上がる展開が待っています。

そのため、最初は少し忍耐が必要かもですが、最後まで読み進めると、しっかりとしたカタルシスを感じられます。

まとめると『鸚鵡楼の惨劇』は、人間の心理の奥深さや、予測不可能な展開を楽しむことができる、真梨幸子の代表作のひとつです。

ミステリー好きならぜひ手に取っていただきたい作品であるのと、複雑な人間ドラマに興味があるあなたに強くおすすめします。

がしかーし、読後の爽快感なんざありません。

さすがは、イヤミスの女王、真梨幸子さんと言うべきか。
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No.29:
(2pt)

内容はもちろんいまいちだが

昭和51年に16歳高校2年の蜂塚沙保里は1959年生まれとなり、山口百恵や片平なぎさと同年齢。この時代はティーン雑誌は一種類のみ、制服自由化運動と変形学生服の真ん中で、ランキングなど存在しなかった時代です
K学園やS女子がブレザーを採用したのは昭和59年、東京制服図鑑は60年刊行、T女の制服が人気になったのもその頃。昭和51年の高校受験案内には制服の写真もなかった
制服姿の女子高生にマーケティングを行いその様子を雑誌掲載など、1976年のセブンティーンを見たらあり得ないとわかる
1964年生まれの著者ご自身より少し年上の設定なのだからリアリティをもたせられなかったものか
フィクションとはいえ、きっちり年代を表記する以上、こうした細部に違和感があると、書き出しの当時の西新宿についても途端に色褪せてしまう
と参考文献を拝見しつつ感じた
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No.28:
(4pt)

安定の味わいです

細かい部分をああだこうだ考えるのではなく
頭から物語に飛び込めば、
きっちりとイヤな気持ちに浸れます。
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No.27:
(5pt)

一気読み!

真梨幸子さんの本は何冊目になるのか…
やはり、面白く。どんどんとページが進む!
そして、あれ?これは誰で何時だ?と何度か読み返す。とにかく傑作でした。
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No.26:
(3pt)

現代ミステリーのような、本格推理のような・・・

転変の激しいミステリーなのだけれど、ぼくにはちょっと。
舞台となった新宿十二社通り辺りにずっと昔に住んでいたことがあって、ちょっと関心を持ったのだが、ストーリーと人物造形に無理がありすぎる。

現代もののミステリー仕立てだけれども、いわゆるトリック主体の本格ミステリー的な描写も多く、その辺りもスーッと入っていけない。

しかし、これがこれからのミステリーのトレンドかもしれない・・・。
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No.25:
(5pt)

鸚鵡楼の惨劇

私は真理先生の作品が好きです。
この鸚鵡楼の惨劇も単行本が出た時点で1度読みましたが念願の文庫本化していたので購入しました。再度読んだら1度読んだ時よりもよくいみがわかりました。
相変わらずのイヤミスでいい感じでした
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No.24:
(3pt)

全体的にテンポは良いが最後が急ぎ足

テンポもよく無駄な登場人物もなく、さくさく読める。
内容はそれなりに残酷で後味はたしかに悪いが、あくまでそれなり。また、荒唐無稽な後味の悪さではない。
筋もある程度通っていて、大きな矛盾や突飛すぎてついていけない発想などは無かった。
しかしながら最後が頂けない。謎解きは面白いし、伏線も回収されているのに、なぜそのキャラが探偵役??いきなり??種明かしのタイミングもページ数の割愛感が否めない。
せっかく前菜からメインまで美味しく堪能出来たのに、デザートがせわしなくて慌ててお会計させられた感じを受けた。
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No.23:
(1pt)

イヤミスさはなくなりました

著者の作品アルテーミスの采配、と本書を久しぶりに読んだが正直言って期待外れ、初期の頃のイヤミスさはなくなり普通のミステリーとなっています。
特に本書のラストはあまりにも安易で著者らしくもなく、驚きも無い、商業ベースに乗って編集者と本を出すことが前提になった感が伺えて残念。
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No.22:
(3pt)

初めての作家の初めての作品

初めての作家の初めての作品、読了。かなり手のこんだ感じが見てとれるミステリーを作ったもんですね。騙されました。ただ、蜂塚沙保里の息子に対する恐怖は事件とは直接関係なかったってことだし、殺人の動機も弱いし、強引なストーリーは否めない。
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No.21:
(3pt)

う~ん、騙されたけど

作家の作品には、さすがいやミスの女王という読後の悪さと一気に物語に引き込む力があります。
そして、読後の悪さはあるけれども、ついつい読んでしまいます。

でも、今回のこの作品はちょっと今までのとは違った感じです。
たしかに、やられたと思う驚きがあり、だまされたとも思います。

ただ、今回の作品は読後よりも読んでいる最中のほうが気持ちがわるいです。
文章は非常によみやすいですから、一気に読めますが、読んでいる最中の気分の悪さは必至です。

それは、幼児虐待、しかも、性的虐待、動物の殺し方が残酷すぎる。
そして、ホモセクシャルの描写が気持ち悪い。べつに、偏見ではありません。
ただ、なぜ、ホモセクシャルになっているのか?その動機です。とても歪んだ精神状態でのホモセクシャル。
同性愛とは全く違います。とても、哀しい結果が、そうさせたのかと思われると、読んでて気持ちが悪いです。

たしかに騙されたといつものように思いますが、また読み返したいとは思わないです。
帯にも書かれていますが、黒木瞳さんが解説に書かれている通り、
「あなたはこの作品を読む覚悟がありますか?」
この意味がわかりました。覚悟のある方だけにおすすめします。
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No.20:
(2pt)

最後が・・・

途中までは楽しく読めましたが、最後が「え?」という感じ。
結末が雑な印象です。
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No.19:
(4pt)

イヤミスの中のイヤミス

イヤミス…ホントにホントに、描写も嫌な気持ちになったしイヤ〜〜な最後でした けど、なるほど〜〜って感じでスッキリもしました!でも 間違いなく、いゃ〜な気持ちは尾を引きます
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No.18:
(3pt)

ソコね!

フジコとか最初は面白かったのに、この作者の作品は全部途中から書くの面倒になったの?ってくらい雑になるのが不思議なんですが
今回も最後の最後で取って付けたようなハッピーエンドを無理やりぶっ込んだような違和感がありましたが読んで行くと

ソコ行くか〜!?ってラストが意外でしたが
でも確かにそんな男嫌だよね憎いよねと、登場人物の犯行に初めて共感出来ました(笑)
真梨作品で登場人物に共感するとは思ってもいませんでした。意外(笑)
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No.17:
(5pt)

イメージが違う

不思議な時間空間 これは夢の中? まあなんというか普通ですかね。
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No.16:
(4pt)

イヤミス全開!

イヤミス好きにはたまらない作家さんですね。 相変わらず あちこちに伏線が貼られているため、騙されないように ついつい気が入りますね。 よく解らないとか、中途半端だと 感じた方がいると思いますが、彼女の魅力はまさにそこで すっきりした読後感を求める方にはあまりお薦めできないかも。
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No.15:
(5pt)

有難うございました。

早速の対応、有難うございました。忙しくてコメントできずにすみませんでした。
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No.14:
(4pt)

面白かった

文章も丁寧で最後もいろんな伏線が細かく回収されてて面白かった。
これぞ真梨さんという感じ。
でも相変わらず掲示板が出てて、そこはいらないと思いました。
いかにも現代という道具なんでしょうが、こういうのは不要だと思います。
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No.13:
(4pt)

ぶっとび具合が逆に好き

気持ちいいくらい騙されたので、レビューが気になって見に来たら意外と低評価でびっくり。

自殺の理由とか好きになった理由とか、きっちりと明確にならない辺りが逆にリアルというか、考えさせられたんだけどなぁ……
あと稼ぎの割の家賃があり得ないとか現実離れとか、やー沙保里がいかにいい暮らしをすることに囚われてたかの演出かなと思っちゃうけど。

確かに色々設定ぶっとんでたけど、私的にはぶっとび具合が好きでした。
しっかりミステリー読み込んでる方には合わないのかなぁ。
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No.12:
(3pt)
※削除申請(1件)

テンポはよくドキドキしながら最後まで読み進めるもわからないことが多すぎて...

この作者らしさ満点の展開で、ストーリーも面白いのだが、最後まで読んで、あれはどうなったの?あの人はなぜ?という疑問がかなり多く残り消化不良となった惜しい作品。
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