蝶の眠る場所



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    初公開日(参考)2021年04月
    分類

    長編小説

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    蝶の眠る場所

    2021年04月14日 蝶の眠る場所

    「私は事件には一切関係していません。真犯人は別にいます」そう言い残して絞首台を登っていった男。時は巡り、小学生が学校の屋上から落ちて亡くなるという事故が起きる。いじめによる自殺の線で取材を進めていたテレビ局社会部の女性記者は、少年の母親が、冤罪が疑われる事件の加害者として極刑となった男の娘だと知る。果たして二つの事件と事故に関連はあるのか!? 警察権力との暗闘の果てに、女性記者が辿りついた真実とは。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    蝶の眠る場所の総合評価:9.04/10点レビュー 27件。Aランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (8pt)

    新人とは思えない読み応えあり

    テレビの報道キャスターでもある著者のデビュー作。報道記者としての経験を生かした、社会派ミステリーである。
    テレビの報道記者として成功してきた榊美貴だったが、部下のミスの責任をかぶり深夜ドキュメンタリー制作という地味な部署に異動させられた。そこで出会ったのが、小学生の校舎からの転落死で、警察は事故として処理したのだが、死亡した清水大河の母親・結子の異様な言動にピンときた美貴が取材を始めると大河の祖父、裕子の父である今井武虎が少女と母親の誘拐殺人で死刑にされていたことが分かった。さらに、今井武虎は最後まで無実を主張し、しかも有罪の決め手となったDNA鑑定、目撃証言があやふやだったことも判明した。冤罪事件ではないかとして番組制作を企画した美貴だったが、それは警察と対決することであり、また事件の周辺人物と軋轢を生むことにもなった。事件の背景を探るにつれ「真実を明らかにすることが正義なのか」と悩みながら、美貴は自分の信じるところを貫き通すのだった。
    犯人捜しというより事件の背景、波紋を描いた社会派作品で、シングルマザーである美貴をはじめ主要な登場人物が皆、それぞれのマイナスを抱えているところが作品に深みを与えている。ミステリーとしてのアイデア、構成、展開などは新人離れした上手さで、読み応えがあるエンターテイメント作品に仕上がっている。ただ、文章表現にやや過剰な装飾が感じられるのが玉に瑕。もう少しだけ削り込めば、さらに緊迫感がある作品になっただろう。
    次作も期待できる作家の登場として、社会派ミステリーのファンにオススメしたい。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.26:
    (4pt)

    めぐる因果の物語

    めぐる因果を中心に据えた物語で、人と事件の関係もわかりやすく、面白かったです。
    事件と事件が結びついたときには、「そういうことだったのか…」と思いました。
    ただ、重要人物の中にひとりふたり、不自然なほど、話の展開に都合のいい言動をする人がいて、気になりました。
    蝶の眠る場所Amazon書評・レビュー:蝶の眠る場所より
    4591170020
    No.25:
    (5pt)

    冤罪とミステリーのバランスが絶妙

    死刑の唯一最大の欠点である冤罪を取り扱っている。
    大事な人を殺された復讐を、代わりにやってくれるのが死刑制度である。
    ここに異論はないだろうが、間違って無実の人を殺してしまうのが冤罪の怖いところである。
    作中では、被害者、加害者とその家族を巻き込んで展開する。
    何十年にもわたる冤罪が晴れたあとには、公権力のただの暴力だけが横たわる。
    その怖さがミステリーの面白さと相まって描かれている。

    冤罪が晴れて、真犯人が見つかることは稀である。
    冤罪死刑は、被害者家族にとっても梯子を外されるようなものであり、誰の得にもならない。
    そう考えると、死刑制度がいいものかどうか首を捻らざるを得ない。
    蝶の眠る場所Amazon書評・レビュー:蝶の眠る場所より
    4591170020
    No.24:
    (2pt)

    この高評価は肯けない

    新聞だったか本の雑誌だったかで褒められていたので読んだのだが、途中から「ちょっと無理があるんじゃないかな」と思い、その「真相」にも心が動かされなかった。自分の評価の是非を確認するため、アマゾンのレビューを読んで驚いた。2022年7月時点で星4.5の高評価。
     ある方のレビューを読んで納得。高評価レビューされている方々が”尋常ではない”状況のようですね。最後まで読むことはできたし、星2か3か微妙なところなのだが、現状の高評価レビューを是正するため、星2とさせて頂きます。
    蝶の眠る場所Amazon書評・レビュー:蝶の眠る場所より
    4591170020
    No.23:
    (5pt)

    賢さがよくわかる展開

    作者は報道番組のキャスターを務める女性。その実力を遺憾なく発揮している。幾重にも織りなされたストーリー展開に通底するのは、浮き彫りにされた人の醜さだけではなく、慈しみや優しさに満ちた生きる希望でもある。
    ネタバレになるので書けないが、個人的に感じていたことの裏付けとなる考え方も示されていて為になった。場面場面で示されるテーマがそれぞれ重要な社会的意義を持っていて、都度立ち止まり考えさせられる。
    一気に読み終えたのだが、そう言う意味では、階段の踊り場で何度も休み休みの一気だったと言える。
    とても良かった。
    蝶の眠る場所Amazon書評・レビュー:蝶の眠る場所より
    4591170020
    No.22:
    (5pt)

    プロの小説家顔負けの文章

    報道番組キャスターのデビュー作とは思えないストーリーと文章で、面白くて一気に読みました。冤罪や死刑制度を考えさせられましたが、それ以上に、親と子の愛情、家庭内暴力、里親制度など家族とは何かを問題提起しているように感じました。映画化されるのを期待しています。
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    4591170020



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