リボルバー
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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「この作品は史実に基づくフィクションです。」 | ||||
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史実とフィクションを織り交ぜたアートミステリーは著者の得意とするところだが、ゴッホは自殺したことが定説とされている中、他殺説が出てくるところなど、これも真実?と思わせるようなストーリーであった。謎に満ちたゴッホの生涯は著者はもちろん、読者も惹かれていくほど、多くの作品に取り上げられるほど魅力的なものなのだろう。 | ||||
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ゴッホ、ゴーギャン、アートに関する愛情たっぷりの作品です。 | ||||
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2019年にゴッホが自殺に使ったとされる拳銃がオークションに出されました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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原田マハは、『たゆたえど沈まず』『ゴッホの足跡』でゴッホをかき、さらに『リボルバー』をかいた。 ゴッホは生前ほとんど絵が売れず、その才能が認められることなく苦難の人生を送った。原田マハは、このように正当に評価されない「天才」や「異端者」に光を当てることで、社会の価値観や評価のあり方を問い直そうとしている。ゴッホの絵には、ゴッホの魂の叫びや生に対する強烈な情熱が込められている。それは、孤独、絶望、希望、愛といった普遍的な人間の感情と深く結びついている。ゴッホの生き方だけでなく、絵が何かを訴えている。まさに、絵が生命力があり、生きているのだ。それが時代を超えて人々の心を打つ。 ゴッホの生き方は、世間的な「成功」とはかけ離れていたが、ゴッホの絵は今日に至るまで、世界中の人々を魅了し続けている。原田マハは、ゴッホの生涯を通じて、真の価値や豊かさとは何か、人生とは何か、芸術はどんな意味を持っているのかという問いを投げかけている。 ゴッホの絵は、その鮮烈な色彩と、うねるような渦の中に、動的平衡がある。人間が持つ純粋で生々しい感情が剥き出しで、その飾らない感情表現と色彩が、心を揺り動かす。どんなに困難な状況にあっても、ゴッホは絵を描くことをやめなかった。その執拗なまでの創作への情熱に、胸を撃たれる。ゴッホはテオを心から信頼し、精神的にも経済的にも深く依存していた。テオからの仕送りや手紙がなければ、ゴッホは創作を続けることができなかった。ゴッホにとってテオは、唯一の理解者であり、心の支えだった。 主人公はゴッホとゴーギャンの研究者高遠冴は、パリのオークション会社に勤めている。論文を書くためにゴッホの聖地を歩き、ゴッホゆかりの美術館を見て回っている。ある日、画家のサラという女性がオークションに出したいと言って持ってきたのが、ゴッホが自分の脇腹を撃ったリボルバーだった。 どうして?そのリボルバーが、赤く錆びついた銃が。原田マハは、リボルバーで物語を紡ぎ出す。 高遠冴は、そのリボルバーの謎を解こうとする。 ゴッホとゴーギャンの関係が浮き彫りになってくる。 1888年、南仏アルルに移っていたゴッホ35歳の黄色い家で、ゴーギャン40歳は9週間にわたる共同生活を送った。二人は、噛み合わず、関係は悪化、それでゴッホは耳を切ったことで、ゴーギャンはゴッホの元を去った。それ以来、ゴーギャンはゴッホにあっていなかった。しかし、そのわずかな共同生活は、ゴッホとゴーギャンを大きく変えた。 この物語の真髄は、ゴッホは他殺であり、その犯人はゴーギャンだという仮説を大胆に取り上げている。なぜ、ゴーギャンは、ゴッホを撃ったのか。 ゴッホは精神的に不安定であり、時にゴーギャンに攻撃的な言動を示していた。共同生活を送っていたゴーギャンは、ゴッホの狂気に怯え、身の危険を感じていた可能性がある。ゴーギャンもまた高い芸術的才能を持っていたが、ゴッホの作品に触れることで、自らが超えられない壁を感じていた。つまり、ゴッホの才能に対して敗北感を抱いていたとも推測できる。小説の中では、ゴッホを撃ったとされるリボルバーがゴーギャンの所有物であり、彼の子孫に受け継がれていたという設定が登場している。これにより、「犯人はゴーギャンだったのではないか」という仮説が導き出されている。 また、テオは、ゴッホだけでなくゴーギャンにも、経済的な支援をしていた。そのテオの支援を疎ましく思い、またテオの苦しみがゴーギャンにも理解できていた。 そこで、リボルバーを持ってきた画家であるサラは、誰か?を冴は解き明かそうとする。 ゴーギャンには、デンマーク人の妻、メッテ・ガッドとの間に5人の子供がいた。そして銃を持ち込んだサラ・セゲレンは、ゴーギャンがタヒチ滞在中に、現地で関係を持った女性(愛人)との間に生まれた娘だった。サラは、錆びたリボルバーを持って、この物語に登場するのが、原田マハの手腕だ。 サラの錆びたリボルバーは単なる銃ではなく、ゴッホとゴーギャンの関係性、彼らの苦悩、そして芸術と人間の狂気といったテーマを象徴する重要なリボルバーとして描かれている。サラがそれを持っていることは、彼女が物語の謎を解き明かす上で中心的な役割を果たしている。 そして、それを冷静に、考察する高遠冴が、謎を解き明かしていく。 この物語の面白さは、リボルバーの謎を解き明かす中で、ゴッホとゴーギャンの関係を明らかにし、そして、ゴーギャンの独白が続くのである。歴史の闇を炙り出すことで、新たな視点が付け加えられる。当人しかわからないことを、想像力で物語を作り上げるのだ。 確かに、ゴッホを撃ちぬいたリボルバーが、ゴッホの脇腹だった。なぜ頭や心臓を撃ち抜かなかったのか?そのことが不思議でもある。 | ||||
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ずっと読みたかった本なので楽しみにしていました。 | ||||
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新品で購入したのにも関わらず、本全体に細かい傷が目立つ。正直返金してほしい。中古本みたいだ。 | ||||
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P.237~P.275に感動しました。 | ||||
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頑張って読みたいです。 | ||||
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