#9(ナンバーナイン)
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ちょっとしたきっかけが夢のような世界に 導かれ、普通の人の才能を開花させる。 恋ごころをくすぐり、変化、成長して行く 主人公が羨ましく、興味を持てた。 | ||||
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インテリア販売員のOLの主人公が謎の男性に会い、いきなり指輪をプレゼントされて、主人公がその男性に電話から始まり、上海に行き、その豪邸に訪れて行くのが不思議だった。私なら同様な事をされたら恐くて出来ないが、それに向かって行く主人公に強さを感じた。 | ||||
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マハさんの本の中で、一番むかつく題名だった。 一切興味がわかない。 どんな面白い本なんだろう、と興味をわく題名にできなかったんだろうか。おそらく、読み終わった編集者か誰かが、一番のキーワードだから、我ながら素晴らしい題名をつけたと、自画自賛したんだろう。 そういう意味では、たしかに大切な言葉として、なんども#9という言葉は出てくる。だが、初めに手に取って読んでみたくなるかといえば、逆効果だ。一番興味のわかない作品。 愚痴は、このへんにして、本題にはいろう。 絵画の世界も、バレーやクラシック音楽どうよう、今現在生きてる、あるいは無名のまま死んだ画家の作品が、再評価されてる。絵画の世界に疎いわたしに、そのことを教えてくれた。中国人社会の貧富の差が、大きい。この小説に出てくる王剣という人も、なん百億円も資産を持ってるんだろう。はじめは、憧れの王子様みたいに描かれてるが、独裁者のような側面も、持ち合わせてる。それでも、彼みたいな人が、放っておけば失われてしまう芸術を庇護してるのも事実だ。 森山社長の手で、上海に美術館をつくられる。彼もまた、美術作品の庇護者。中国現代美術、ふつうの日本人には興味を持たれない分野の作品を、保護し紹介しようとしてる。 主人公、深沢美紅 が、どんな生涯を生きてきたのか。誰と出会い、影響を受け、自分でも気づかない才能を開花させて今に至る。若いころ、落伍者であったればこそ、人生何がきっかけで変わるかわからない。励まされてる気分になる。 「フーテンのマハ」も、同時進行で読んでる。こちらは現実の彼女の人となりがわかる。 | ||||
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一日で読みました、 どんどん引き込まれるストーリー 映画で言ったら最初から最後まで目が離せない…状態 最後に進めば進むほどどわっと涙が溢れて、溢れ過ぎてページを目れなかったです。 (外で読んでなくて良かった) 原田マハさんの 人の心の奥につく温かさ、好きだな。 是非読んで頂きたい一冊です。 読み終えた後気付けば主人公に自分がなっていたかのようで、余韻とそしてそのストーリーが終わった大きさにボーっとしてしまいました。 他の方もレビューで仰ってましたが 上海、行ってみたくなりました。 | ||||
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作者の得意である美術関連のお仕事小説であると同時にミステリアスな恋愛小説でもある。日本と上海を往来する2001年~2015年までの14年に渡る物語なので、スケールとしては大きいのだが、数人の登場人物にのみ軸を置いているから、とても壮大な物語というよりは、振幅の大きなミステリアス・ラブ・ストーリーという印象であった。 この作者ならではのストーリー・テリングにページを繰る手が止まらず、読み手の情緒が揺すられる感覚。時と場所をダイナミックにジャンプさせるイントロとラストでサンドイッチされる濃密な時間。そこで湧き上がる大きな状況の変化。それ以上に変化を遂げる人間たち。 主人公の真紅(しんく)という名は、無頼の絵描きであった父が最後に書いた不思議な絵<一面の赤>と呼応するもののように思われる。その絵はどうなったのか? 一方、本書の一方のテーマともなる一幅の農村の絵はなんであるのか? どちらも作者が得意とする美術家や有名美術作品ではなく、あまり知られることのないままに人から人へと渡って、最後にヒロイン真紅のもとに辿り着く無名作家たちによる現代美術作品である。一面の赤とは? また優しさに満ちた美しい農村の絵とは何ものなのか? これら二つの知られざる作品こそが、本書では物語の重要な軸となり人間たちの縁を形づくってゆくことになる。 しかし、それらのことは振り返ったときに見えてきた構図なのだが、ページを繰っている間は、実は絵に描いたような金持ちの御曹司である中国の王子が、釧路に生まれ育った貧しい田舎娘を見初めて上海でビジネス展開をしてゆくという物語という形でしか作品が見えてこない。そのうちに御曹司のエゴイストが前面に現れ、愛情の真偽も定かではない危うさの空気が立ち昇り始める。 仕事に追われる真紅は、通っているマッサージ店である施術師の指圧術で体の懲りばかりではなく心に貯め込んだ憂鬱までも癒されてゆく。施術師の名前は客には知らされぬシステムなので、真紅は#9(ナンバーナイン)という担当者番号で指名する。次第に心を通わせる二人だが、そこにはこの世での繋がりのようなものはほとんど許されず、代わりに彼の描いているらしい絵画について真紅は好奇心を募らせて行く。 その後、真紅の恋も仕事も<ナンバーナイン>もミステリアス&ドラマティックな運命へと繋がってゆくため、語れない。本書で是非、そのスリルと謎を味わって頂きたい。ただただ原田マハでしか現出しない不思議なアート恋愛小説作品であることだけは請け合いたい。 | ||||
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