緑陰深きところ



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初公開日(参考)2021年04月
分類

長編小説

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緑陰深きところ

2021年04月23日 緑陰深きところ

業を背負う男たち、奇蹟のロードノベル 兄さん、今からあんたを殺しに行くよ――。 大阪ミナミでカレー屋を営む三宅紘二郎のもとに、ある日一通の絵葉書が届いた。葉書に書かれた漢詩に、紘二郎の記憶の蓋が開く。50年前、紘二郎の住む廃病院で起きた心中事件。愛した女、その娘、彼女たちを斬殺した兄……人生の終盤を迎えた紘二郎は、決意を固めた。兄を殺す、と。 思い出の旧車を手に入れ、兄の住む大分日田へ向かおうとする紘二郎の前に現れたのは、中古車店の元店長を名乗る金髪の若者・リュウだった。紘二郎の買ったコンテッサはニコイチの不良車で危険だと言う。必死に止めようとする様子にほだされ、紘二郎は大分への交代運転手としてリュウを雇うことに。孫ほど年の離れた男との不思議な旅が始まった。 かつて女と暮らした町、リュウと因縁のある男との邂逅、コンテッサの故障……道中のさまざま出来事から、明らかになってゆく二人の昏い過去。あまりにも陰惨な心中事件の真相とは。リュウの身体に隠された秘密とは――? 旅の果て、辿りついた先で二人の前に広がる光景に、心揺さぶられる感動作。2020年直木賞候補となり、いま最も注目を集める作家が贈る、渾身の一冊。(「BOOK」データベースより)




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未読の方はご注意ください

No.7:
(5pt)

哀しく美しく

失礼ながら知らない作家さんでしたが、本屋さんで気になり本書を購入しました。
人々の哀しく、美しく、そして力強い人生が描き出されていて、最初から最後まで物語に引き込まれました。
「誰にだって事情がある」事を改めて思い出させてくれる作品でもあります。
緑陰深きところAmazon書評・レビュー:緑陰深きところより
4093866104
No.6:
(4pt)

美しいラスト

誠に美しいラストでした。久々に心に残る小説となりました。
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4093866104
No.5:
(4pt)

昭和から令和に貫かれる業の深さと純愛

人を寄せつけない偏屈な老人は半世紀に及ぶ恩讐を抱え、実の兄への復讐だけが生きる目的となっている。そこに登場する若者の割り込みかたがとても強引で最初は「?」なのだが、実はこの若者の抱える闇も深い。

こんなふたりがクラシックカーともいえる日野・コンテッサ(幼稚園の先生が乗っていたなあ)を運転しながら大阪から大分・日田までシリアスなロードノベルを繰り広げる。倉敷、岡山でおのおのの心残りを晴らすべくある意味、人としての誇りを賭けた行動に出るところも読みごたえあり。

たくさんの伏線が張り巡らせてあり、読者としては「最悪の結末」さえ予想するのだが、無駄な記述は一行もなく、この作者に見事に「裏切られる」ラストは必読。骨太で巧い作家さんです。
緑陰深きところAmazon書評・レビュー:緑陰深きところより
4093866104
No.4:
(5pt)

50年前の殺意を胸に抱いた男と、まだ25年しか生きていない男のロードノベル

紘二郎は、兄から2度同じ女を奪われた。1度目は兄が彼女と結婚したとき、2度目は兄が彼女を殺したとき…それから50年。
何もかもなかったように独身のままひとり淡々と生きてきた紘二郎のもとに1枚の絵ハガキが届いた。そこには兄の達筆な文字で漢詩が書かれていた。そのハガキが兄への憎しみと殺意を呼び起こし、紘二郎は兄を殺ししに行くことを決意。そのため自動車を購入し、それがきっかけで出会った金髪の若者・リュウを運転要員として雇い、孫のような青年と復讐心で走り出した老人の旅が始まった。。。

ひょんなことから知り合ったふたりが旅をする小説や映画は多々あるが、その目的が殺人っていうのがインパクトある導入部。ジェネレーションギャップを感じながら憎めない青年・リュウをだんだん愛おしく思う紘二郎の心の動きが丁寧に描かれる旅程。そして隠されていた真実や秘密が全てあらわになってむかえるフィナーレ。読んでいるうちに出てくる人たちがみな愛おしくなってくるいい小説だった。旅するふたりの会話が生き生きしていて、ふたりの車のリアシートに私も一緒に乗って一緒に話して笑っていたい、そう思えるような感じだった。テーマは、人生の厳しい面に鋭くふれるようなものだったけれども、読んで良かった。
緑陰深きところAmazon書評・レビュー:緑陰深きところより
4093866104
No.3:
(5pt)

緑陰の深さがここに。

遠田ワールドが広がっていく。
血縁、家の格式としきたり、すれちがい。
ぎすぎすとした不協和音のなかで、もがく。
決して忘れることができない過去と凄惨な事件。
ノスタルジックなワインレッドのコンテッサに乗って大阪四天王寺から大分日田までのロード。
道すがら、切なくも、その当時の思いをめぐらせて。
令和から昭和へ。
頑ななシニアとチャラいような金髪の若者。
ひとが寄りつかなくなったところに、真の交情は深まる。
緑陰深きところAmazon書評・レビュー:緑陰深きところより
4093866104



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