緑陰深きところ
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失礼ながら知らない作家さんでしたが、本屋さんで気になり本書を購入しました。 人々の哀しく、美しく、そして力強い人生が描き出されていて、最初から最後まで物語に引き込まれました。 「誰にだって事情がある」事を改めて思い出させてくれる作品でもあります。 | ||||
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誠に美しいラストでした。久々に心に残る小説となりました。 | ||||
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人を寄せつけない偏屈な老人は半世紀に及ぶ恩讐を抱え、実の兄への復讐だけが生きる目的となっている。そこに登場する若者の割り込みかたがとても強引で最初は「?」なのだが、実はこの若者の抱える闇も深い。 こんなふたりがクラシックカーともいえる日野・コンテッサ(幼稚園の先生が乗っていたなあ)を運転しながら大阪から大分・日田までシリアスなロードノベルを繰り広げる。倉敷、岡山でおのおのの心残りを晴らすべくある意味、人としての誇りを賭けた行動に出るところも読みごたえあり。 たくさんの伏線が張り巡らせてあり、読者としては「最悪の結末」さえ予想するのだが、無駄な記述は一行もなく、この作者に見事に「裏切られる」ラストは必読。骨太で巧い作家さんです。 | ||||
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紘二郎は、兄から2度同じ女を奪われた。1度目は兄が彼女と結婚したとき、2度目は兄が彼女を殺したとき…それから50年。 何もかもなかったように独身のままひとり淡々と生きてきた紘二郎のもとに1枚の絵ハガキが届いた。そこには兄の達筆な文字で漢詩が書かれていた。そのハガキが兄への憎しみと殺意を呼び起こし、紘二郎は兄を殺ししに行くことを決意。そのため自動車を購入し、それがきっかけで出会った金髪の若者・リュウを運転要員として雇い、孫のような青年と復讐心で走り出した老人の旅が始まった。。。 ひょんなことから知り合ったふたりが旅をする小説や映画は多々あるが、その目的が殺人っていうのがインパクトある導入部。ジェネレーションギャップを感じながら憎めない青年・リュウをだんだん愛おしく思う紘二郎の心の動きが丁寧に描かれる旅程。そして隠されていた真実や秘密が全てあらわになってむかえるフィナーレ。読んでいるうちに出てくる人たちがみな愛おしくなってくるいい小説だった。旅するふたりの会話が生き生きしていて、ふたりの車のリアシートに私も一緒に乗って一緒に話して笑っていたい、そう思えるような感じだった。テーマは、人生の厳しい面に鋭くふれるようなものだったけれども、読んで良かった。 | ||||
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遠田ワールドが広がっていく。 血縁、家の格式としきたり、すれちがい。 ぎすぎすとした不協和音のなかで、もがく。 決して忘れることができない過去と凄惨な事件。 ノスタルジックなワインレッドのコンテッサに乗って大阪四天王寺から大分日田までのロード。 道すがら、切なくも、その当時の思いをめぐらせて。 令和から昭和へ。 頑ななシニアとチャラいような金髪の若者。 ひとが寄りつかなくなったところに、真の交情は深まる。 | ||||
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