冬雷



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初公開日(参考)2017年04月
分類

長編小説

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冬雷 (創元推理文庫)

2020年04月30日 冬雷 (創元推理文庫)

大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと故郷に戻った代助は、町の人々の冷たい仕打ちに耐えながら、事件の真相を探るが……。第1回未来屋小説大賞を受賞した、長編ミステリ!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

冬雷の総合評価:8.43/10点レビュー 21件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

冬雷の感想

著者初読み。物凄く惹き込まれた作品でした。
作品単体が凄いのか、著者の他の作品もこのクオリティなのか未知ですが、場や人物の情景が頭に浮かぶ素晴らしい地の文でした。あらすじから感じる内容は、苦手意識を感じる古めかしく難しそうな内容だったのですが、読んでみたらスルスル頭に入り、先が気になる一気読みの面白さでした。

物語は孤児の主人公が古くからの伝統風習を重んじる名家の養子になる所から始まります。読みやすいと感じるのが、主人公と読者の状況不明の感覚がシンクロした構成である事。名家に入り、そこで出会う人物、風習、仕来り、役目、といった情報と理解が、主人公を通して徐々に把握していく為、複雑な背景でも楽しむ事ができました。

ミステリというよりオリジナルの物語を楽しむ事に趣があります。ただ、あの時何が起きたのか、町で何が起きているのかが見えてくる終盤はミステリの解決編の様で楽しめました。一同が集まり一風変わった展開での解決編だったなという印象も得られました。

少し余談ですが、島田荘司・御手洗シリーズの龍臥亭事件ぐらいまでの初期の頃のワクワク感を思い出しました。ミステリより物語に夢中になっていたら最後何かが明かされる感覚。毛色は違うのですが、個人的にそんな感覚を思い出すほど惹き込まれた次第です。

扱う内容の雰囲気は地道で重苦しいものなのですが、読書中はそうは感じさせず綺麗に描かれている物語。素晴らしい作品でした。他の作品も手に取ってみようと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

読み応えのある物語

ミステリー度は低いです。それよりも完成された物語の面白さに引き込まれて読み耽りました。
時代背景、人間関係の背景がしっかりと描かれているので物語のデティールが際立っている。
それぞれの心情が上手く描かれ無理のない事態の流れ、時の流れが物語を紡ぐ。
刑事の来訪で捨てた故郷に帰る主人公の回顧を通して物語は展開する。
閉鎖社会の中での暮らし。時を経て継がれていく因習。逃げられない運命。こういった
一つ一つのピースは目新しさはないけれど、物語の中に引き込む筆力がそれらを忘れさせる。
主人公の必要とされない寂しさが良く分かる描き方は上手い。
最後の真琴の言葉が救われる思いだ。 一気読みに近い形で読み終えた。満足の一冊。

ニコラス刑事
25MT9OHA
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.19:
(5pt)

主人公の過酷な生き様を追体験

本作の魅力は濃厚な人間ドラマ。清濁合わせた溢れんばかりの人間の感情の発露を、主人公の視点でまざまざと見せつけられます。主人公に感情移入せずにはいられないんです。

因習が残る地方の名家と後継問題。この舞台設定がよく描かれていて街の雰囲気が伝わってきます。主人公がとにかく理不尽な扱いを受けるのですが後味は良く、私の中でベスト10に入る傑作です。

オススメ度5
読みやすさ4
意外性  4
冬雷Amazon書評・レビュー:冬雷より
4488025544
No.18:
(5pt)

日本の慣習とミステリーが混ざり合う

久しぶりに素晴らしい本に出会いました。
個よりも全体を第一とする風習に翻弄される若い二人。
その二人の想い、辛さに胸を打たれページをめくるごとに心臓が高鳴りました。
最後にはお盆をひっくり返したようなどんでん返し。
図書館で思わずえっと言ってしまいました。

ぜひご一読を。
冬雷Amazon書評・レビュー:冬雷より
4488025544
No.17:
(3pt)

平成版横溝正史

おどろおどろしい因習と住民だけの隠し事、閉鎖空間、警察や科学捜査の不介入、異次元からの侵入者、都合よく協力してくれる地元の反逆者、なんとなく示唆される犯人捜しのヒント、などなど少年時代に文庫本、映画、TVドラマで味わった「横溝ワールド」を「リスペクトして、インスパイヤされたオマージュ」という感じです。

もちろんひじょうに巧みな作家さんですので伏線、小道具には無駄がなく、最後の最後には救いと希望があるところが秀逸でした。
冬雷Amazon書評・レビュー:冬雷より
4488025544
No.16:
(5pt)

カスタマー

推理小説であり、一人の男性の過酷で波乱万丈の物語でもあります。
最後に、ヒロインの言った一言でこの物語は救われます。
冬雷Amazon書評・レビュー:冬雷より
4488025544
No.15:
(3pt)

鷹匠と幼なじみと殺人事件

ヒロインが何を考えているかわかりづらい。代助は主人公ですが、不遇な身の上。二人が相愛しつつ、結ばれない過程が丹念に描かれていて、かなりしんどい。さらに、鷹匠と巫女が故郷で殺人事件に絡むという、わけのわからない設定。設定を理解するだけで、半分以上物語が進む。そんなに長いわけでもないのに、じっとりと湿気を含んでいて、良くも悪くも日本的なミステリ。でも、暗いムードの中にも、清浄な流れがあり、悪くはなかった。悲恋ものかと思ったんですが。。ただ、結末が妙にスッキリしませんでした。
冬雷Amazon書評・レビュー:冬雷より
4488025544



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