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冬雷



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【この小説が収録されている参考書籍】
冬雷
冬雷 (創元推理文庫)

冬雷の評価: 8.50/10点 レビュー 2件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

読み応えのある物語

ミステリー度は低いです。それよりも完成された物語の面白さに引き込まれて読み耽りました。
時代背景、人間関係の背景がしっかりと描かれているので物語のデティールが際立っている。
それぞれの心情が上手く描かれ無理のない事態の流れ、時の流れが物語を紡ぐ。
刑事の来訪で捨てた故郷に帰る主人公の回顧を通して物語は展開する。
閉鎖社会の中での暮らし。時を経て継がれていく因習。逃げられない運命。こういった
一つ一つのピースは目新しさはないけれど、物語の中に引き込む筆力がそれらを忘れさせる。
主人公の必要とされない寂しさが良く分かる描き方は上手い。
最後の真琴の言葉が救われる思いだ。 一気読みに近い形で読み終えた。満足の一冊。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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