月桃夜
- 処女作 (383)
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冬雷がスゴく面白くて、デビュー作品という本作品を期待して手に取りましたが、私には相性が悪かったです。島の話のつまらな過ぎた。次の作品に挑戦です。 | ||||
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ファンタジーノベル大賞はクセもの揃いの名作が多い。本作はそのなかでは比較的読みやすかった。 文庫化の帯の文句は「この世の終わりで、きっとおまえを抱いてやる」あらすじでは「禁断の恋物語り」 これだけ読むと直球ど真ん中の恋愛ものかと思ってしまうが、違う。 ストーリーの大部分は奄美の緻密な歴史と、そこに生きる人々と風土の描写にさかれている。 この部分がこれでもか、と言わんばかりに書き込まれている。 ファンタジーノベル大賞だからファンタジー一辺倒というわけではない。 帯に書かれているような恋愛のみを期待すると肩透かしを喰う。 だからと言って面白くないのか? と問われると否だ。少々のファンタジーと兄妹の禁断の愛。 そして歴史風土描写が重なりあってかなり面白い物語りとなっている。 難をあげれば現代のふたりよりも、過去の二人の物語りが格段と面白いという点。 それとラノベちっくな文庫からでているが、内容は(得に過去編)かなり重いのでご注意を。 | ||||
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江戸時代、薩摩藩から徹底的に搾取された奄美大島を舞台にした物語。 奄美の人たちはサトウキビを作ることを強制され、税として砂糖を納めなければならなかった。足りない分は、人から高利で砂糖を借りて上納する。貸し付けられた分を返せないと、ヤンチュという身分となって貸し主の家の労働力となる。返済すればヤンチュからは抜け出せるのだが、もとが高利なので、抜け出せるものなんていない。そして、ヤンチュの子どもは「ヒザ」と呼ばれ、この子らは親が借金を返すか返さないかに関わりなく、死ぬまでその家の労働力、持ち物、財産として扱われることになる。 主人公は、ヒザであるフィエクサで、ヤンチュで血のつながらない妹サネンと二人で厳しい生活を生き延びる姿を描きつつ、兄妹としての愛情だけでなく、二人の男女としての恋情も、痛みや切なさを伴って描写してある。 全体を通して、搾取に喘ぐ人々の重苦しさが漂う。選考委員の椎名誠は、 「これだけ緻密に奄美を描いた小説は初めて」 と評したらしい。理不尽すぎる身分制度の中にあって、主人公らは逞しく、人を思いやる気持ちを失わない。そんな懸命な生き方に胸を打たれる。決して明るい話ではないが、日本ファンタジーノベル大賞の大賞を受賞したのも納得の作品だった。 | ||||
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奄美地方の描写が緻密で素晴らしいです。 奴隷生活の描き方もエグい。 2層構造で進む物語もいい。 2つの世界が交錯しかけた瞬間もあり、ハッとさせられた (意図的な演出かな?) 逆に唯一の欠点ですが、ある兄妹の関係が明らかになった時に 物語のミステリアスさが薄れ、少し平凡になった感がありました それはともかく、この賞の受賞作品は、 一般読者よりも審査員受けするようなハードルの高い物も多いが、 この作品は違いましたね。キャラクターも、皆、魅力的。 ただ女性が書いた作品のためか、男性キャラがちょっと清涼的で優しすぎるかな…? | ||||
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夜中に目が覚めて読み始めたら朝まで一気(笑) 200年前の奄美大島の兄妹(血のつながりはないけど神に誓った兄妹)の、 お互いを想う気持ち故の苦しみ。 そして、 現代の自分のために兄が苦しんで死んだということで成仏?できない妹の、 屈折した兄への愛。 結構どろどろしたことが満載なのだけど、ただ「切ない」 哀れといえばいいのか、それだけ執着できる相手を見つけられたことを幸せと思えばいいのか・・・ 「鳴いて血を吐く」もそうだけど、愛をつきつめたら人間死ぬしかないのよね。 で、死んでもその愛に縛られ続ける。 ん。ファンタジーだな(笑) しばらく遠田 潤子さまを追いかけてみましょっと。 アマゾン中古で150円+送料250円 大変にお買い得でした♪ | ||||
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