死屍累々の夜
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犯人は派遣形の売春をしているのだから、旅館を乗っ取る必要がない 実際最初は乗っ取った旅館で売春をするが、途中から全く売春をしなくなり 何のために乗っ取ったのかわからない 乗っ取りにあたり三千万円もの現金を使っているが半額くらいしか回収できていない 必要もないのに危険な殺人や監禁をする理由がない 色んな謎がどんどん出てくるが、最後に明かされるのはほんのちょっと(うたの出生の秘密くらい) でほとんどは謎のまま この著者の作品は他にもいくつか読んだがだいたい同じパターンで、謎は明らかにされないし、動機がわからないものばかり 一応文章などは読みやすいし、展開もいいのだが、最後がすっきりしないので、もう読むつもりはない。 | ||||
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最後まで主犯の動機やら重要な部分は解明されない。なにを考えてるのか分からないで済まされては…。 一家乗っ取りはクリーピーとは似たような金絡み手口だったが、クリーピーのようにきれいに収まった高揚感はなかった。 立て続けにこの著者の本を読んだが、クリーピー以外は面白くない。枯れたと判断した。 | ||||
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昭和59年、大量惨殺事件を起こした挙句、集団自殺で果てた木裏健三。 俗にいう「木裏事件」を、事件から30年を経て、因縁のあるジャーナリストが改めて見直し、書きつづったノンフィクション、という形の小説(ノンフィクショナルノベル)。 読み始めてすぐに私の脳裏に浮かんだのは、佐木隆三氏のノンフィクション小説や映画「復讐するは我にあり」で有名になった西口彰だ(小説では榎津)。 キリスト教の信者の家に生まれた西口と売春宿で生まれた木裏。 大学教授や弁護士に化けて、次から次へと殺人を犯し、日本列島を縦断しながら逃亡した西口と違って、本作の主人公木浦は、東大での本当のインテリだが、人を騙すこと、殺すことなどなんとも思わず、やはり人間の心をもたないサイコパスだ。 また、2人とも頭が良いが、結局は犯行の目的が常人には理解不能で、まともじゃない破滅という結末に自ら突き進んでしまうところも、逃避行という最終手段も良く似ている。 本作でも、大殺戮をする木裏だが、加害者とはいえ、それなりの手間や苦労があるだろうに、何のための犯罪行為だったのか、結局は誰にもわからないところが、とってもノンフィクションっぽく書かれている、というべきか。 一家がまるまる監禁され、拷問され、殺される過程は本当に恐ろしく、真正面から向き合って読み進めるのがとってもつらかったが、最近起きた尼崎や北九州での殺人事件を考えると、こんなこと、またはこれ以上の残酷な出来事が実際に起きていたのかと思うと心底ぞっとする。(あれらの事件あっての、この作品なのかもしれないけど) フィクションなのに、まるで実在する犠牲者の無念が胸に迫ってくるような作品でした。 | ||||
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「クリーピー」で初めてこの作者を知り、他の作品も読んだ中で、 これが一番面白かったです。 読み出したら止まらない、猛毒に満ちた話でした。 もとは東大の教壇に立ったほどのインテリでありながら、売春宿の経営に身を転じた主人公。 ドストエフスキー「悪霊」の主人公スタヴローギンと重ねて読み進めましたが、 大きな違いとして背景に「神」がないところに、純粋な悪を感じます。 集団自殺の場面に漂う哀愁が、深く余韻として残ります。 | ||||
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読み始めたら止まらない、いや途中でやめることが出来ない、いわゆる徹夜本である。この作品は木裏健三という東大卒にして売春宿の経営者という得意なキャラを持つ人物にまつわるルポルタージュという形式で書かれている。木裏は目的のためなら平気で次々と人を殺せる、人間的感情を持たないサイコパス的な人格の持ち主である。いったい何が彼をそんな人間にさせたのか、またこれだけの冷酷な犯罪者でありながら付いていく手下や女たちがいるのか、まるでカルト宗教の教祖のようである。どこにそれほどの人間的魅力があるのか、また一体どんな理由が彼のそのような人格形成させたのか、残念ながら最後まで読んでもその結果はわからない。確かに彼には人間の禁忌に触れるような過去の出来事がある、とはいえそれだけの原因でこのような異常な人間になったとも思えない。とにかく分からないのである。作者は分からないものは分からない、一番危険なのはわかったふりをすることである。そう言いたかったのかもしれない。 | ||||
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