アトロシティー



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 1件

7.50pt (10max) / 4件

Amazon平均点

3.93pt ( 5max) / 15件

楽天平均点

5.00pt ( 5max) / 1件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2013年02月
分類

長編小説

閲覧回数4,444回
お気に入りにされた回数3
読書済みに登録された回数9

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

アトロシティー

2013年02月16日 アトロシティー

続発する詐欺的な訪問販売に、それとの関連が疑われる押し込み強盗殺人の真相。生活保護も受けずに餓死したまだ若い母娘の謎。極悪な拉致監禁殺人を犯しながら、反省の色のない少年犯罪加害者の追跡。取材を続けていたジャーナリストは、いつしか、動機も手口も不明の奇怪な事件の渦中に巻き込まれていく―都会の闇はいまだ濃く、人間どもは生臭い。不気味な通奏低音が鳴り響く、傑作犯罪叙事詩。凄惨なるクライム・サスペンス。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

アトロシティーの総合評価:7.88/10点レビュー 16件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

アトロシティーの感想

まず、訪問販売についてのいろいろな問題部分が書かれている。これは主人公が事件に入り込んでいくきっかけになるところなので、相手の手口とかずる賢さがしっかり丁寧に描かれている。要するにオレオレ詐欺的な犯罪を構成する
訳で、一般的な市民はキチンとした対処をしないと相手の思う壺にはまることになる。そうならないためにどうすべきか、そんな教えになる良い書き方だと思う。そして隣室のトラブルに係わった主人公は仕事としてアパートで餓死した親子の様子をリポートしているうちに、悪質な訪問販売を繰り返すグループが凶悪な殺人事件を起こしている事実に行き当たる。現実社会でもオレオレ詐欺や振り込め詐欺の犯罪をシンジケートを組んでやっている犯罪集団が居る。小説の中では騙され何もかも失った人が、復讐のため知恵を絞り用意周到に計画して相手を騙し失った物を取り返す、そんな内容が共感を呼び爽快感に繋がる訳だ。しかし、彼らは何の罪もない人たちをターゲットに大切なお金を騙し取っていく。ある意味とても許しがたい犯罪である。こういった犯罪に加わっているのが同じ人間であるという事実にやりきれなさ以外に何もない。ただ楽して人より金を手に入れたい。金を手に入れるためなら何も考えない。そんな人間の心の内は何がどうなっているのか非常に興味深い。脱線したがこの訪問販売のグループも主犯格は居るがメンバーがその度入れ替わり痕跡を残さないようにして捜査の手が及ばないようにしている。この連中も無機質な自分勝手な行動原理を見せ現実の詐欺集団と同じ描き方をしているので、読んでいると非常に腹立たしく、我知らず物語り世界に入り込んでいて苦笑する。けっこう展開の上手さ人物の動かし方の上手さがあり読みふける。ラストはともかく目の付け所が上手いなと感じる著者の姿勢で、ミステリとしてもこれはこれで面白い一冊と評価できる内容だ。

ニコラス刑事
25MT9OHA
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.15:
(1pt)

後味が悪すぎる

救いがない物語。こんな陰惨な話を書いていたら読者に見放される。案の定というか、ほとんど作品を残せていない。作風を変えない限り、文壇から消えるのは時間の問題。
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.14:
(5pt)

交差する複数の殺人事件!

複数の殺人事件が見事に交差する。訪問販売殺人事件。大学教授の愛人殺人事件。大学教授の同期生がジャーナリストとして複数の事件の真相に迫る。アメリカの猟奇的殺人事件が参考にされている。主人公と共同戦線を張るユニークな刑事。登場人物のキャラクターが面白い。一気に読ませる。世相を反映しているのは、訪問販売殺人だ。浄水器や蒲団セットを法外に高価な値段で売り付け、客が辞退すると殺人行為に及ぶ。訪問販売が目的なのか、殺人が目的なのか、よく分からない。猟奇的殺人とはそういう事件である。キャラクターとして面白かったのは、誠実で優しい人柄でありながら、不倫をして、不義の子を儲け、邪魔になると愛人と娘を殺し、最後は自ら自死に至る大学教授の空虚な人生だ。地位も名誉もありながら、愛人を殺してしまう虚しさ。何のために殺さなければならないのか?金で解決することは出来なかったのか?何とも悲しい性だ。
今回も性的犯罪が重要なテーマになっている。本格的な推理小説。お勧めの一冊だ。
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.13:
(5pt)

『クリーピー』が面白かった方・イマイチだった方・怖い系サスペンスが読みたい方等に、是非オススメの名作です(^-^*)/

デビュー作品『クリーピー』が映画化されている前川裕さんの2作目です(^-^*)/

個人的には『クリーピー』と続編の『クリーピー スクリーチ』を読んだ後の3冊目でしたが、本書がきちんと屈指の面白さを備えた怖い系サスペンスの名作でした!
まず作者は怖い系サスペンスに於ける、不気味・狂気・陰惨等の雰囲気作りに物凄く優れており、
『クリーピー』&『クリーピー スクリーチ』では、雰囲気に心底痺れさせられつつも真相がもう少し……という感じでしたが、
今作品ではきちんと『不気味・狂気・陰惨等の雰囲気』のまま、怖い真相と納得の結末を迎えており、現時点に於ける作者の最高傑作でした!

『クリーピー』が面白かった方・イマイチだった方・怖い系サスペンスが読みたい方等に、是非オススメの名作です(^-^*)/
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.12:
(3pt)

まあまあ

大学の非常勤講師でありジャーナリストの田島は、生活保護も受けずに餓死した母娘の事件を調べていた。ある日、浄水器の悪質な訪問販売に居座られている隣人の姉妹を助け、その姉妹を通して刑事の緑川と知り合う。緑川から、いくつかの強盗殺人事件に悪質訪問販売が関わっていることを聞いた田島は謎を追うが、やがて自らも奇怪な事件の渦中に巻き込まれていく!
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.11:
(3pt)

どうも構成上の欠陥が目立つ

クリーピーに続く2作目で、今回は浄水器の悪質訪問販売と母子の餓死事件の2つをメインとしたストーリーが展開するが、社会派では全くない。
クリーピーでも前半のリアルさと後半の作り物めいた急展開がイマイチかみ合ってない感があったが、本作も悪質訪問販売の事件と餓死事件が最後どうつながるのかと期待させておきながら、最後まで結局平行線のまま終わってしまう。
後半のどんでん返しも餓死事件のパートであるのだが、こちらでは結局個人の愛憎問題に、一方の訪問販売事件はそのままストレートに終わってしまい、どうも社会問題をテーマにしているのに小説内では何の結論もなく終わるため、読んだ後、だから何?という感想になってしまう。
餓死事件の犯人を同情的に描いているのも全く意味不明。妻含めてこの犯人どう考えても同情の余地はないだろう。むしろ実はサイコパスでしたという描き方の方が効果的なはずだが、妙にセンチメンタルな余韻で終わらそうとしているのが納得いかない。
興味深い事件を取り込んではいるが、結局ネタのためだけのお膳立てという感じの処理で小説としてきっちり双方が絡み合って決着するという事はないため、読んでいる間は凄く面白いのだが、読後はイマイチ不完全燃焼な感じが際立つ。
男性的な扮装をしているシンガーの存在とかも後で絶対何かありそうな登場人物だが、結局何もないしで、何でこんな人物を登場させているのかもよく分からない。
この作者の興味を引くためのネタが複数入れ込んで結局つながらないまま双方だけで終わってしまうという構成上の致命的欠陥はこの後のクリーピースクリーチで更に顕著になってしまい、致命的欠陥としてダメな作品になっているため、もう少し小説として納得できる構成にしないとこのまま駄作のオンパレードになる危険性が高いと言えよう。
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381



その他、Amazon書評・レビューが 15件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク