アトロシティー
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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まず、訪問販売についてのいろいろな問題部分が書かれている。これは主人公が事件に入り込んでいくきっかけになるところなので、相手の手口とかずる賢さがしっかり丁寧に描かれている。要するにオレオレ詐欺的な犯罪を構成する | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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救いがない物語。こんな陰惨な話を書いていたら読者に見放される。案の定というか、ほとんど作品を残せていない。作風を変えない限り、文壇から消えるのは時間の問題。 | ||||
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複数の殺人事件が見事に交差する。訪問販売殺人事件。大学教授の愛人殺人事件。大学教授の同期生がジャーナリストとして複数の事件の真相に迫る。アメリカの猟奇的殺人事件が参考にされている。主人公と共同戦線を張るユニークな刑事。登場人物のキャラクターが面白い。一気に読ませる。世相を反映しているのは、訪問販売殺人だ。浄水器や蒲団セットを法外に高価な値段で売り付け、客が辞退すると殺人行為に及ぶ。訪問販売が目的なのか、殺人が目的なのか、よく分からない。猟奇的殺人とはそういう事件である。キャラクターとして面白かったのは、誠実で優しい人柄でありながら、不倫をして、不義の子を儲け、邪魔になると愛人と娘を殺し、最後は自ら自死に至る大学教授の空虚な人生だ。地位も名誉もありながら、愛人を殺してしまう虚しさ。何のために殺さなければならないのか?金で解決することは出来なかったのか?何とも悲しい性だ。 今回も性的犯罪が重要なテーマになっている。本格的な推理小説。お勧めの一冊だ。 | ||||
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デビュー作品『クリーピー』が映画化されている前川裕さんの2作目です(^-^*)/ 個人的には『クリーピー』と続編の『クリーピー スクリーチ』を読んだ後の3冊目でしたが、本書がきちんと屈指の面白さを備えた怖い系サスペンスの名作でした! まず作者は怖い系サスペンスに於ける、不気味・狂気・陰惨等の雰囲気作りに物凄く優れており、 『クリーピー』&『クリーピー スクリーチ』では、雰囲気に心底痺れさせられつつも真相がもう少し……という感じでしたが、 今作品ではきちんと『不気味・狂気・陰惨等の雰囲気』のまま、怖い真相と納得の結末を迎えており、現時点に於ける作者の最高傑作でした! 『クリーピー』が面白かった方・イマイチだった方・怖い系サスペンスが読みたい方等に、是非オススメの名作です(^-^*)/ | ||||
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大学の非常勤講師でありジャーナリストの田島は、生活保護も受けずに餓死した母娘の事件を調べていた。ある日、浄水器の悪質な訪問販売に居座られている隣人の姉妹を助け、その姉妹を通して刑事の緑川と知り合う。緑川から、いくつかの強盗殺人事件に悪質訪問販売が関わっていることを聞いた田島は謎を追うが、やがて自らも奇怪な事件の渦中に巻き込まれていく! | ||||
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クリーピーに続く2作目で、今回は浄水器の悪質訪問販売と母子の餓死事件の2つをメインとしたストーリーが展開するが、社会派では全くない。 クリーピーでも前半のリアルさと後半の作り物めいた急展開がイマイチかみ合ってない感があったが、本作も悪質訪問販売の事件と餓死事件が最後どうつながるのかと期待させておきながら、最後まで結局平行線のまま終わってしまう。 後半のどんでん返しも餓死事件のパートであるのだが、こちらでは結局個人の愛憎問題に、一方の訪問販売事件はそのままストレートに終わってしまい、どうも社会問題をテーマにしているのに小説内では何の結論もなく終わるため、読んだ後、だから何?という感想になってしまう。 餓死事件の犯人を同情的に描いているのも全く意味不明。妻含めてこの犯人どう考えても同情の余地はないだろう。むしろ実はサイコパスでしたという描き方の方が効果的なはずだが、妙にセンチメンタルな余韻で終わらそうとしているのが納得いかない。 興味深い事件を取り込んではいるが、結局ネタのためだけのお膳立てという感じの処理で小説としてきっちり双方が絡み合って決着するという事はないため、読んでいる間は凄く面白いのだが、読後はイマイチ不完全燃焼な感じが際立つ。 男性的な扮装をしているシンガーの存在とかも後で絶対何かありそうな登場人物だが、結局何もないしで、何でこんな人物を登場させているのかもよく分からない。 この作者の興味を引くためのネタが複数入れ込んで結局つながらないまま双方だけで終わってしまうという構成上の致命的欠陥はこの後のクリーピースクリーチで更に顕著になってしまい、致命的欠陥としてダメな作品になっているため、もう少し小説として納得できる構成にしないとこのまま駄作のオンパレードになる危険性が高いと言えよう。 | ||||
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