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【前川裕】
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アトロシティーの評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点8.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
アトロシティーの感想
まず、訪問販売についてのいろいろな問題部分が書かれている。これは主人公が事件に入り込んでいくきっかけになるところなので、相手の手口とかずる賢さがしっかり丁寧に描かれている。要するにオレオレ詐欺的な犯罪を構成する訳で、一般的な市民はキチンとした対処をしないと相手の思う壺にはまることになる。そうならないためにどうすべきか、そんな教えになる良い書き方だと思う。そして隣室のトラブルに係わった主人公は仕事としてアパートで餓死した親子の様子をリポートしているうちに、悪質な訪問販売を繰り返すグループが凶悪な殺人事件を起こしている事実に行き当たる。現実社会でもオレオレ詐欺や振り込め詐欺の犯罪をシンジケートを組んでやっている犯罪集団が居る。小説の中では騙され何もかも失った人が、復讐のため知恵を絞り用意周到に計画して相手を騙し失った物を取り返す、そんな内容が共感を呼び爽快感に繋がる訳だ。しかし、彼らは何の罪もない人たちをターゲットに大切なお金を騙し取っていく。ある意味とても許しがたい犯罪である。こういった犯罪に加わっているのが同じ人間であるという事実にやりきれなさ以外に何もない。ただ楽して人より金を手に入れたい。金を手に入れるためなら何も考えない。そんな人間の心の内は何がどうなっているのか非常に興味深い。脱線したがこの訪問販売のグループも主犯格は居るがメンバーがその度入れ替わり痕跡を残さないようにして捜査の手が及ばないようにしている。この連中も無機質な自分勝手な行動原理を見せ現実の詐欺集団と同じ描き方をしているので、読んでいると非常に腹立たしく、我知らず物語り世界に入り込んでいて苦笑する。けっこう展開の上手さ人物の動かし方の上手さがあり読みふける。ラストはともかく目の付け所が上手いなと感じる著者の姿勢で、ミステリとしてもこれはこれで面白い一冊と評価できる内容だ。
まず、訪問販売についてのいろいろな問題部分が書かれている。これは主人公が事件に入り込んでいくきっかけになるところなので、相手の手口とかずる賢さがしっかり丁寧に描かれている。要するにオレオレ詐欺的な犯罪を構成する
訳で、一般的な市民はキチンとした対処をしないと相手の思う壺にはまることになる。そうならないためにどうすべきか、そんな教えになる良い書き方だと思う。そして隣室のトラブルに係わった主人公は仕事としてアパートで餓死した親子の様子をリポートしているうちに、悪質な訪問販売を繰り返すグループが凶悪な殺人事件を起こしている事実に行き当たる。現実社会でもオレオレ詐欺や振り込め詐欺の犯罪をシンジケートを組んでやっている犯罪集団が居る。小説の中では騙され何もかも失った人が、復讐のため知恵を絞り用意周到に計画して相手を騙し失った物を取り返す、そんな内容が共感を呼び爽快感に繋がる訳だ。しかし、彼らは何の罪もない人たちをターゲットに大切なお金を騙し取っていく。ある意味とても許しがたい犯罪である。こういった犯罪に加わっているのが同じ人間であるという事実にやりきれなさ以外に何もない。ただ楽して人より金を手に入れたい。金を手に入れるためなら何も考えない。そんな人間の心の内は何がどうなっているのか非常に興味深い。脱線したがこの訪問販売のグループも主犯格は居るがメンバーがその度入れ替わり痕跡を残さないようにして捜査の手が及ばないようにしている。この連中も無機質な自分勝手な行動原理を見せ現実の詐欺集団と同じ描き方をしているので、読んでいると非常に腹立たしく、我知らず物語り世界に入り込んでいて苦笑する。けっこう展開の上手さ人物の動かし方の上手さがあり読みふける。ラストはともかく目の付け所が上手いなと感じる著者の姿勢で、ミステリとしてもこれはこれで面白い一冊と評価できる内容だ。