アンタッチャブル: 不可触領域



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初公開日(参考)2017年05月
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長編小説

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アンタッチャブル: 不可触領域

2017年05月22日 アンタッチャブル: 不可触領域

真に「手を触れてはならない」者は誰か? 映画化『クリーピー』著者の新たな代表作! 「凡戦の帝王」と呼ばれた元プロボクサー。落魄した往年の人気俳優のマネージャー。二人が邂逅した時、その足元で暗黒の底が抜けた。ラーメン屋主人夫婦の不自然な失踪、八王子で福生で床下から次々に見つかる死体、美少女を取り巻く得体の知れない男たち。世界は二転三転、酷薄な様相を顕にする。衝撃のノワール・ミステリー。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

アンタッチャブル: 不可触領域の総合評価:7.67/10点レビュー 3件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

面白い! 「アンタッチャブル」(前川裕)の感想

前川裕先生の最高傑作は個人的には「死屍累々の夜」ではないかと思っています。これにはいろんな意見があるだろうと思いますので、あくまでも私自身の意見です。あの作品で描かれていたのは、ほとんどサイコパスと言って良いような、稀代の悪党の犯罪の物語でした。あの作品の特徴はルポ形式で書かれたものであったということです。今回のこの「アンタッチャブル」これは厳密に言えばルポではありませんがルポ的な視点から書かれた犯罪小説と言っていいかもしれません。様々なストーリーが最後に一点に終結するこれが前川ミステリーの特徴なのですが今回も複数の登場人物の遭遇する犯罪を中心に描かれています。

ストーリーの流れは2つあります。まずは芸能マネージャーの保住、この男は北森という老俳優のマネージャーをやっております。北森は昭和30年代にヒーローものの主役として活躍したものの、その後仕事もなく落ちぶれており今では認知症を患っているのではないかと思われます。ある意味大変な厄介ものです。 保住はこの老俳優をなんとかしたいと考えます。そしてそこからストーリーは展開していくわけです。これ以上は語れませんが、非常に面白い展開を見せていきます。

もう一つの流れは元プロボクサーの瀬尾です。彼は世界チャンピオンにはなれなかったもの日本国内ではそこそこの成績を残したボクサーでした。しかしボクシングでは食えず、今はラーメン屋のバイトとジムでのトレーナーの二つをやりながら生計を立てています。彼には美人の妻もいます。彼が勤務しているラーメン屋にある日長崎と言うヤクザものが現れます。そこからストーリーは恐怖の展開を迎えていくわけです。

この二つの流れがどこで合流するのか、そして事件はどこまで展開していくのか。極めてスリル満点サスペンス満点の犯罪小説となっております。 前川作品ではとにかくよく人が殺されるなという印象です。サイコパス的に平気で人を殺せるような人間がいるというのは、非常に怖いことだと思います。またそのような性格がどんな生い立ちによって形成されたのか、それはよく分かりません。

前川先生は本業は比較文学、アメリカ文学を研究する大学教授と言うことですが、彼の書く小説は非常にいい意味で通俗的というかエンターテイメントに徹しているところが凄いと思います。 結構エロい表現も出てきますね。ちょっと気になるのはこの人の作品の中に出てくる登場人物のセリフの中に「でしょ」という言葉がたくさん出てくるところです。これは先生の口癖なのかもしれませんが、いろんな登場人物が必ず何度もこの「でしょ」を会話の中で使うのです。とにかくよく出てきます。どうでもいいことですが、そこに注目して読んでいただくと言うのも面白いかもしれません。

いずれにせよこの作品「アンタッチャブル」は非常に面白い作品なので読んで損はないと思います。ちなみにアンタッチャブルというタイトルは元プロボクサー瀬尾の現役時代のニックネームです。

いわし雲
78XRDN1A
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(4pt)

読み終えて、何か、こう、妙な感じになった

この本を購入したのは「週刊新潮」の書評で知ったからである。著者の本も初めて手にしたことになる。
読み終えて、何か、こう、妙な感じになった。それは面白くないというのではない。
主人公の言動なり行動で終わらずに、警察官である重隆つかさの感情と、足羽友の供述調書だったからかもしれない。
そもそも主人公は誰だ。元ボクサーの瀬尾健一なのか。それとも元芸能プロマネージャーの保住忠文なのか。もしかして、中学生の足羽友なのか。
あと、七つめの屍体は誰なんだ。などなど、途中、何度も読み返しながら最後まで楽しめた。
ただし、ところどころ首を傾げる文章があった。例えば93頁。「わたしは無言のまま左ボディーフックを寺島の脇腹に叩き込んだ。」とあるが、
ここは、「わたしは無言のまま左フックを寺島の脇腹に叩き込んだ。」あるいは「わたしは無言のまま左ボディーフックを寺島に叩き込んだ。」
が断然スッキリすると思う。なんせ、ボディーフックは顔面には打ちませんから。
例えば213頁。「記録係がパソコンを打つ無機質な音」は「記録係がキーボードを打つ無機質な音」あるいは「記録係がキーボードを叩く無機質な音」等々。
アンタッチャブル: 不可触領域Amazon書評・レビュー:アンタッチャブル: 不可触領域より
4103351934
No.1:
(3pt)

元プロボクサーと、往年の人気俳優のマネージャが犯罪に巻き込まれていくミステリ

元プロボクサーと、往年の人気俳優のマネージャ。苦しいながらもなんとか生活を送っていた二人が、いつのまにか犯罪に巻き込まれていくミステリ。

序盤から中盤にかけては、不動産業を営む長崎という男に巻き込まれながら、主役の二人がどんな風に転落していくのか楽しめた。だが、後半に入ると友という少女を巡る記述に冗長が多くて読みにくくなったし、主役の二人の絡みがほとんどないまま終わってしまった。

友の警察への証言ではなく、友の日記のようなもので友の本心が知りたかった。友とその母親の雪江の確執も結局分からないままだったのも残念だった。
アンタッチャブル: 不可触領域Amazon書評・レビュー:アンタッチャブル: 不可触領域より
4103351934



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