アンタッチャブル: 不可触領域
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点9.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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前川裕先生の最高傑作は個人的には「死屍累々の夜」ではないかと思っています。これにはいろんな意見があるだろうと思いますので、あくまでも私自身の意見です。あの作品で描かれていたのは、ほとんどサイコパスと言って良いような、稀代の悪党の犯罪の物語でした。あの作品の特徴はルポ形式で書かれたものであったということです。今回のこの「アンタッチャブル」これは厳密に言えばルポではありませんがルポ的な視点から書かれた犯罪小説と言っていいかもしれません。様々なストーリーが最後に一点に終結するこれが前川ミステリーの特徴なのですが今回も複数の登場人物の遭遇する犯罪を中心に描かれています。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この本を購入したのは「週刊新潮」の書評で知ったからである。著者の本も初めて手にしたことになる。 読み終えて、何か、こう、妙な感じになった。それは面白くないというのではない。 主人公の言動なり行動で終わらずに、警察官である重隆つかさの感情と、足羽友の供述調書だったからかもしれない。 そもそも主人公は誰だ。元ボクサーの瀬尾健一なのか。それとも元芸能プロマネージャーの保住忠文なのか。もしかして、中学生の足羽友なのか。 あと、七つめの屍体は誰なんだ。などなど、途中、何度も読み返しながら最後まで楽しめた。 ただし、ところどころ首を傾げる文章があった。例えば93頁。「わたしは無言のまま左ボディーフックを寺島の脇腹に叩き込んだ。」とあるが、 ここは、「わたしは無言のまま左フックを寺島の脇腹に叩き込んだ。」あるいは「わたしは無言のまま左ボディーフックを寺島に叩き込んだ。」 が断然スッキリすると思う。なんせ、ボディーフックは顔面には打ちませんから。 例えば213頁。「記録係がパソコンを打つ無機質な音」は「記録係がキーボードを打つ無機質な音」あるいは「記録係がキーボードを叩く無機質な音」等々。 | ||||
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元プロボクサーと、往年の人気俳優のマネージャ。苦しいながらもなんとか生活を送っていた二人が、いつのまにか犯罪に巻き込まれていくミステリ。 序盤から中盤にかけては、不動産業を営む長崎という男に巻き込まれながら、主役の二人がどんな風に転落していくのか楽しめた。だが、後半に入ると友という少女を巡る記述に冗長が多くて読みにくくなったし、主役の二人の絡みがほとんどないまま終わってしまった。 友の警察への証言ではなく、友の日記のようなもので友の本心が知りたかった。友とその母親の雪江の確執も結局分からないままだったのも残念だった。 | ||||
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