ダンデライオン



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初公開日(参考)2014年10月
分類

長編小説

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ダンデライオン (角川文庫)

2016年07月23日 ダンデライオン (角川文庫)

東京の山間部、タンポポの咲き誇る廃牧場のサイロで、空中で刺殺されたとしか思えない異様な死体が発見された。被害者は16年前に行方不明になった女子大生・日向咲。捜査第一課の警部補・鏑木鉄生は、部下・姫野広海の口から「空を飛ぶ娘」という昔話の存在を知る。翌週、今度は都心の高層ホテル屋上で殺人事件が発生。だが犯人は空を飛んで逃げたかのように姿を消していた。やがて二つの事件の接点として、咲が大学時代に所属していた「タンポポの会」というサークルが浮上する―。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

ダンデライオンの総合評価:7.00/10点レビュー 5件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

ダンデライオンの感想

サイロ内の浮遊死体。ビルの屋上での開放的な密室。冒頭の昔話「空を飛ぶ娘」。双子の姉妹。古き良きミステリの要素を感じさせつつも現代的な作品。
中盤までよくある事件の普通の警察小説として読んでいたら、終盤の怒涛のまとめで社会的テーマ性や登場人物達のドラマや事件の真相などが明かされて綺麗にまとまる。着地が巧くて読後素直に凄いと思いました。

シリーズ三作目を最初に読んだからか、登場人物の姫野広海(ひめのひろみ)刑事が男なのか女なのかわからず、何か仕掛けてくるのかと余計な事で悩んでしまいました。シリーズ最初から登場しているんですね。キャラクターがよかったです。

著者本初読書でしたが、島田荘司を思わせる奇想の基点から現実的に落とし込む謎にプラスして、爽やかな刑事達のチームワークが気持ち良い。好みの作風で他の本も気になる作家さんに出会えました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(1pt)

破って投げ捨てたいレベルの作品。

警察考証が、ほとんど出鱈目。不勉強と無知を露呈した凡作。
 警察庁キャリアが行くはずがない捜査一課に、管理官として赴任して指揮を執ったり、警視正のはずの捜査一課長を、警視にしていたり。
 独身警察官は自宅に住めず、待機寮に住まなければならないのに、豪邸に住んでいるとか、あまりに馬鹿馬鹿しくて、お臍が珈琲を沸かすレベル。
 おまけに、キャリア管理官の綽名は高田崇史の『QED』シリーズの完全盗作。恥を知れ。こんな作家は早々に文壇から消えるべき。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
4041018307
No.3:
(5pt)

野にあふれるほどに咲くかわいいタンポポ。そこに『牙』が隠されていた。

鏑木警部補チームの3弾目。
今回は 姫野の 過去に焦点が すえられていく。
そして、より洗練されていく警察小説。
主眼は 警察ではなく その事件のもつ物語性を語ろうとする。
河合莞爾の優れた手法は 時系列を 巧みに 操って、
過去の事件を浮かび上がらせ、現在の事件とともに、
解明する。
今回は 姫野の父親の殺害、牧場での空飛ぶ死体、
屋上での開放密室ヤキトリ事件の三つが重なる。

『空飛ぶ少女』の童話の導入。
宮崎駿の 空から堕ちてくる少女 とリンクするが、
その童話は、幸福には 満ちていない。
三つの作品を見ても、解決することで、
幸せになるかと言うと そうではない 苦みがある。

たんぽぽ。野に一面に咲いたら、素晴らしい光景になるだろう。
その愛らしさが ダンデライオンとなり ライオンの牙とは。
たんぽぽが あふれる国が ユートピアであるが
それは 理想郷や桃源郷ではなく 何もない絶望の国とは、
言葉の質が 変遷していく。
たんぽぽの奇形で 原発反対運動を起こそうという企みも。

空を飛ぶ から 和服、呉服の話となり
なぜ 日本の着物は 振り袖が大きいのか?という蘊蓄、
空飛ぶのに 重力が関係しているという ベルヌーイの定理
を使ってしまうのも、かなり オタク である。

元原、斎木、そして 巽。
それぞれが、独特の存在感があることで、物語の 重厚さを つくっている。
次の作品が 楽しみだ。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
4041018307
No.2:
(5pt)

シリーズを重ねる度に確実に面白くなっている。

奇妙な事件ばかりを描いた警察小説シリーズの第3弾。シリーズを重ねる度に確実に面白くなっている。それだけに次は一体どうするんだろうというお節介な不安も…

過去と現在とを交互に描きながら、全く違和感の無いテンポ良く展開するストーリー、全ての謎が綺麗に回収されていく心地良さと魅力的な登場人物。見事と言うしかない。

東京の山間部の廃牧場のサイロで見付かった16年前に失踪した女子大生の変死体。さらには汐留の高層ホテルの屋上で起きた議員秘書の焼死事件。警視庁捜査一課の鏑木班が二つの変死事件の謎に迫る。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
4041018307
No.1:
(3pt)

ミステリ・ファンの方にはお薦め出来ないが、人情劇や社会ドラマを好む方には好適かも......

シリーズの三作目の様だが、個人的には作者の作品は初読。新聞の書評にも載り、本の帯には「浮遊死体×開放密室」とのハデハデしいキャッチ・コピーがあるので期待して手に採ったのだが、その期待を裏切る凡庸な出来。本作のモチーフは創作童話に基づいた「空を飛ぶ少女」であり、これ自身は悪くないと思うのだが、実装が発想に追い付いていない。「開放密室」と称した二番目の事件は完全な付け足しで、取るに足りない。最初の「浮遊死体」の方もある種の密室殺人なのだが、ご丁寧に前半で密室構成手法のヒントを説明してくれているので、「How Done It?」に関しては全く意外性がない。それに、この方法では雑過ぎて現実的には無理でしょう。

むしろ本作の眼目は、捜査陣のレギュラーの一人の広海と、広海が少年の頃に憧れていた女性との16年間に渡る記憶・思慕の総決算にあると思う。このため、「浮遊死体」の方は「Why Done It?」に焦点が当てられているし、物語の全体構成もこれを徐々に明かす体裁になっているのだろう。ただし、親切心のためか、女性に対する作者の書込みが多過ぎるため、この女性に関する謎も謎になっていないという恨みがある。

また、上述の創作童話はある種のユートピアを扱っているのだが、「ユートピア=存在しない国」との語源に基づいて、作者が環境活動や反原発運動をシニカルに見ている点が印象に残った。全体的に言葉のギャグを交えた軽い筆致なのだが、意外と重いテーマを扱う意匠があったのかもしれない。ミステリ・ファンの方にはお薦め出来ないが、人情劇や社会ドラマを好む方には好適かもしれない。
ダンデライオンAmazon書評・レビュー:ダンデライオンより
4041018307



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