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アトロシティー
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アトロシティーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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救いがない物語。こんな陰惨な話を書いていたら読者に見放される。案の定というか、ほとんど作品を残せていない。作風を変えない限り、文壇から消えるのは時間の問題。 | ||||
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複数の殺人事件が見事に交差する。訪問販売殺人事件。大学教授の愛人殺人事件。大学教授の同期生がジャーナリストとして複数の事件の真相に迫る。アメリカの猟奇的殺人事件が参考にされている。主人公と共同戦線を張るユニークな刑事。登場人物のキャラクターが面白い。一気に読ませる。世相を反映しているのは、訪問販売殺人だ。浄水器や蒲団セットを法外に高価な値段で売り付け、客が辞退すると殺人行為に及ぶ。訪問販売が目的なのか、殺人が目的なのか、よく分からない。猟奇的殺人とはそういう事件である。キャラクターとして面白かったのは、誠実で優しい人柄でありながら、不倫をして、不義の子を儲け、邪魔になると愛人と娘を殺し、最後は自ら自死に至る大学教授の空虚な人生だ。地位も名誉もありながら、愛人を殺してしまう虚しさ。何のために殺さなければならないのか?金で解決することは出来なかったのか?何とも悲しい性だ。 今回も性的犯罪が重要なテーマになっている。本格的な推理小説。お勧めの一冊だ。 | ||||
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デビュー作品『クリーピー』が映画化されている前川裕さんの2作目です(^-^*)/ 個人的には『クリーピー』と続編の『クリーピー スクリーチ』を読んだ後の3冊目でしたが、本書がきちんと屈指の面白さを備えた怖い系サスペンスの名作でした! まず作者は怖い系サスペンスに於ける、不気味・狂気・陰惨等の雰囲気作りに物凄く優れており、 『クリーピー』&『クリーピー スクリーチ』では、雰囲気に心底痺れさせられつつも真相がもう少し……という感じでしたが、 今作品ではきちんと『不気味・狂気・陰惨等の雰囲気』のまま、怖い真相と納得の結末を迎えており、現時点に於ける作者の最高傑作でした! 『クリーピー』が面白かった方・イマイチだった方・怖い系サスペンスが読みたい方等に、是非オススメの名作です(^-^*)/ | ||||
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大学の非常勤講師でありジャーナリストの田島は、生活保護も受けずに餓死した母娘の事件を調べていた。ある日、浄水器の悪質な訪問販売に居座られている隣人の姉妹を助け、その姉妹を通して刑事の緑川と知り合う。緑川から、いくつかの強盗殺人事件に悪質訪問販売が関わっていることを聞いた田島は謎を追うが、やがて自らも奇怪な事件の渦中に巻き込まれていく! | ||||
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クリーピーに続く2作目で、今回は浄水器の悪質訪問販売と母子の餓死事件の2つをメインとしたストーリーが展開するが、社会派では全くない。 クリーピーでも前半のリアルさと後半の作り物めいた急展開がイマイチかみ合ってない感があったが、本作も悪質訪問販売の事件と餓死事件が最後どうつながるのかと期待させておきながら、最後まで結局平行線のまま終わってしまう。 後半のどんでん返しも餓死事件のパートであるのだが、こちらでは結局個人の愛憎問題に、一方の訪問販売事件はそのままストレートに終わってしまい、どうも社会問題をテーマにしているのに小説内では何の結論もなく終わるため、読んだ後、だから何?という感想になってしまう。 餓死事件の犯人を同情的に描いているのも全く意味不明。妻含めてこの犯人どう考えても同情の余地はないだろう。むしろ実はサイコパスでしたという描き方の方が効果的なはずだが、妙にセンチメンタルな余韻で終わらそうとしているのが納得いかない。 興味深い事件を取り込んではいるが、結局ネタのためだけのお膳立てという感じの処理で小説としてきっちり双方が絡み合って決着するという事はないため、読んでいる間は凄く面白いのだが、読後はイマイチ不完全燃焼な感じが際立つ。 男性的な扮装をしているシンガーの存在とかも後で絶対何かありそうな登場人物だが、結局何もないしで、何でこんな人物を登場させているのかもよく分からない。 この作者の興味を引くためのネタが複数入れ込んで結局つながらないまま双方だけで終わってしまうという構成上の致命的欠陥はこの後のクリーピースクリーチで更に顕著になってしまい、致命的欠陥としてダメな作品になっているため、もう少し小説として納得できる構成にしないとこのまま駄作のオンパレードになる危険性が高いと言えよう。 | ||||
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とんでもなく図々しい人とか、厚かましい人とか、良識の範疇から外れる人がいる昨今、とんでもなく変わった犯罪者がいてもおかしくないと思うので、できるなら、そういう人達には関わらずにいけたらなあと思ってしまいます。 | ||||
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訪問販売の押し売り事件の話で、地方で、いろいろ問題がおきてますが、 身近に感じるような話でした。 この小説のような事件が起きない世の中になるといいと思った。 | ||||
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・ある事件を捜査する ・その事件から、芋づる式に過去の凶悪事件(実際の事件ベース)が明るみに ・調べを進めると巻き込まれる ・本筋の事件解決! ・物語のきっかけの事件、実は(略) 残念。前作『クリーピー』と続けて読んでしまったため、似た展開、似たキャラクターが 鼻について、面白さ半減しました。 そして、さらに残念なのは、私が思った『クリーピー』の欠点までほぼ同じ。 訪問販売殺人の「本筋パート」と、どんでん返し用の「創作パート」が、非常に上手い具合に 絡み合っているのですが、実際の事件がベースの本筋パートが強烈かつリアリティがありすぎて、 創作パートの”つくりもの感”が際立ってしまい、物語としてはちゃんと成り立っているのに、 読後は恐怖の余韻が薄らいで、正直ちょっと白けてしまった。 | ||||
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前川裕の世界にはまってしまうきっかけとなった本です。 是非ご一読を! | ||||
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デビュー第2作。またも恐怖がジワジワと迫り来るミステリー。昨今、テレビや新聞で目にするような事件と特異な人物、人間関係が描かれ、ストーリー展開がなかなか読めない面白さはあるのだが、どうにもスッキリしない読後感だった。その理由は張り巡らされる伏線の全てが納得する形で回収仕切れていない事にあるようだ。 大学の非常勤講師を務めるジャーナリストの田島は母娘の餓死事件を調査するうちに悪質訪問販売集団の存在を知る。少しずつ闇の世界に足を踏み入れる田島は… なかなか面白い滑り出しだったのだが、作品全体としては前作の『クリーピー』の方が面白かった。 タイトルの『アトロシティー』とは、暴虐、非道、残虐、残虐行為、凶行という意味のようだ。 | ||||
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昨日読み終わりました。 クリーピーも良かったですけど、私はこちらのほうが読みやすいしおもしろかったです。 | ||||
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かつての新人賞作品から進化し、だいぶ読みやすくなった。ホームズ&ワトソンの系譜を組んだ主人公達にも安定感がある。 しかし、読者やファンとは、常にわがままである。随所に色々な結末への発火点が見えたのに、意外にラストは当たり前だった。事実は小説より奇なり、では、読み手は満足しない。周到な仕掛けと緻密な論理の構築は、未曾有のエピローグが用意されていてこそ活きると思うからだ。 | ||||
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素晴らしい。巻を措く能わざる傑作というのはこういう小説をいうのであろう。 とにかく最後まで一気読みであった。 ただ、小説全体としてみたときの方向性が予想もつかないところに行った割には、 読者が望むような形でのサプライズはなく、むしろ「ああ、やっぱりね」といった感想を もつ読者も少なくはないのではないか。 個人的には21世紀版「黒い家」といったエグさを期待していて、その辺もちょっと 裏切られたところではあるが、この作者は非常に達者な書き手であり、今後も面白い 作品を引き続き書いてくれるのでは、と大いに期待したい。 | ||||
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大学の非常勤講師でありジャーナリストである田島と、一見こわもての、しかしキャラが際立つ緑川刑事との絶妙なコンビが凶悪事件を解明していく。悪質な訪問販売業者による身の毛もよだつような連続殺人事件。その中心には15年前世間を震撼させた監禁・殺害事件の犯人がいた。 訪問販売業者の事件とは別に、餓死した母娘の事件が田島の頭から離れない。読んでいて、私もずっと喉に刺さる小骨のようにこの餓死事件がどうつながるのか気になっていた。一見何の関係もなさそうなこの二つが、微妙につながる。最後の最後に思いもかけぬ人物が大きな影を落とす。してやられた! この作品には何組かの夫婦(あるいは男女)のありようが描かれている。いずれに対する作者の目もあたたかい。田島と緑川のコンビの活躍をまた読みたいと強く思った。 | ||||
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ちょっと前の日本ミステリー大賞新人賞受賞作に衝撃を受け、期待して手に取った著者の作品。 その期待を裏切らない驚きの展開と、精緻な心理描写は圧巻でした。実際の凶悪事件を入念に織り交ぜて紡ぎだされる文章に、手に汗を握る。 「訪問販売」を巡って事件は起こるが、そこには男女間の普遍的な(?)心理という伏線が重要な役割を果たしている。 読んで欲しい。そして、読んだ方の感想が聞きたい! そんな一作。 | ||||
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