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アトロシティー



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【この小説が収録されている参考書籍】
アトロシティー
アトロシティー (光文社文庫)

アトロシティーの評価: 3.93/5点 レビュー 15件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

交差する複数の殺人事件!

複数の殺人事件が見事に交差する。訪問販売殺人事件。大学教授の愛人殺人事件。大学教授の同期生がジャーナリストとして複数の事件の真相に迫る。アメリカの猟奇的殺人事件が参考にされている。主人公と共同戦線を張るユニークな刑事。登場人物のキャラクターが面白い。一気に読ませる。世相を反映しているのは、訪問販売殺人だ。浄水器や蒲団セットを法外に高価な値段で売り付け、客が辞退すると殺人行為に及ぶ。訪問販売が目的なのか、殺人が目的なのか、よく分からない。猟奇的殺人とはそういう事件である。キャラクターとして面白かったのは、誠実で優しい人柄でありながら、不倫をして、不義の子を儲け、邪魔になると愛人と娘を殺し、最後は自ら自死に至る大学教授の空虚な人生だ。地位も名誉もありながら、愛人を殺してしまう虚しさ。何のために殺さなければならないのか?金で解決することは出来なかったのか?何とも悲しい性だ。
今回も性的犯罪が重要なテーマになっている。本格的な推理小説。お勧めの一冊だ。
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.8:
(5pt)

『クリーピー』が面白かった方・イマイチだった方・怖い系サスペンスが読みたい方等に、是非オススメの名作です(^-^*)/

デビュー作品『クリーピー』が映画化されている前川裕さんの2作目です(^-^*)/

個人的には『クリーピー』と続編の『クリーピー スクリーチ』を読んだ後の3冊目でしたが、本書がきちんと屈指の面白さを備えた怖い系サスペンスの名作でした!
まず作者は怖い系サスペンスに於ける、不気味・狂気・陰惨等の雰囲気作りに物凄く優れており、
『クリーピー』&『クリーピー スクリーチ』では、雰囲気に心底痺れさせられつつも真相がもう少し……という感じでしたが、
今作品ではきちんと『不気味・狂気・陰惨等の雰囲気』のまま、怖い真相と納得の結末を迎えており、現時点に於ける作者の最高傑作でした!

『クリーピー』が面白かった方・イマイチだった方・怖い系サスペンスが読みたい方等に、是非オススメの名作です(^-^*)/
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.7:
(4pt)

「クリーピー」よりおすすめ

とんでもなく図々しい人とか、厚かましい人とか、良識の範疇から外れる人がいる昨今、とんでもなく変わった犯罪者がいてもおかしくないと思うので、できるなら、そういう人達には関わらずにいけたらなあと思ってしまいます。
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.6:
(5pt)

はまってしまいました

前川裕の世界にはまってしまうきっかけとなった本です。 是非ご一読を!
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.5:
(4pt)

デビュー第2作…前作の方が面白かった

デビュー第2作。またも恐怖がジワジワと迫り来るミステリー。昨今、テレビや新聞で目にするような事件と特異な人物、人間関係が描かれ、ストーリー展開がなかなか読めない面白さはあるのだが、どうにもスッキリしない読後感だった。その理由は張り巡らされる伏線の全てが納得する形で回収仕切れていない事にあるようだ。

大学の非常勤講師を務めるジャーナリストの田島は母娘の餓死事件を調査するうちに悪質訪問販売集団の存在を知る。少しずつ闇の世界に足を踏み入れる田島は…

なかなか面白い滑り出しだったのだが、作品全体としては前作の『クリーピー』の方が面白かった。

タイトルの『アトロシティー』とは、暴虐、非道、残虐、残虐行為、凶行という意味のようだ。
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.4:
(5pt)

おもしろい

昨日読み終わりました。
クリーピーも良かったですけど、私はこちらのほうが読みやすいしおもしろかったです。
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4334769381
No.3:
(5pt)

巻を措く能わざる傑作

素晴らしい。巻を措く能わざる傑作というのはこういう小説をいうのであろう。
とにかく最後まで一気読みであった。

ただ、小説全体としてみたときの方向性が予想もつかないところに行った割には、
読者が望むような形でのサプライズはなく、むしろ「ああ、やっぱりね」といった感想を
もつ読者も少なくはないのではないか。

個人的には21世紀版「黒い家」といったエグさを期待していて、その辺もちょっと
裏切られたところではあるが、この作者は非常に達者な書き手であり、今後も面白い
作品を引き続き書いてくれるのでは、と大いに期待したい。
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4334769381
No.2:
(5pt)

ジャーナリストと刑事の絶妙なコンビ

大学の非常勤講師でありジャーナリストである田島と、一見こわもての、しかしキャラが際立つ緑川刑事との絶妙なコンビが凶悪事件を解明していく。悪質な訪問販売業者による身の毛もよだつような連続殺人事件。その中心には15年前世間を震撼させた監禁・殺害事件の犯人がいた。
訪問販売業者の事件とは別に、餓死した母娘の事件が田島の頭から離れない。読んでいて、私もずっと喉に刺さる小骨のようにこの餓死事件がどうつながるのか気になっていた。一見何の関係もなさそうなこの二つが、微妙につながる。最後の最後に思いもかけぬ人物が大きな影を落とす。してやられた!
この作品には何組かの夫婦(あるいは男女)のありようが描かれている。いずれに対する作者の目もあたたかい。田島と緑川のコンビの活躍をまた読みたいと強く思った。
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381
No.1:
(5pt)

面白い!

ちょっと前の日本ミステリー大賞新人賞受賞作に衝撃を受け、期待して手に取った著者の作品。

その期待を裏切らない驚きの展開と、精緻な心理描写は圧巻でした。実際の凶悪事件を入念に織り交ぜて紡ぎだされる文章に、手に汗を握る。

「訪問販売」を巡って事件は起こるが、そこには男女間の普遍的な(?)心理という伏線が重要な役割を果たしている。

読んで欲しい。そして、読んだ方の感想が聞きたい! そんな一作。
アトロシティー (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:アトロシティー (光文社文庫)より
4334769381

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