蓮の数式

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種別
長編
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あらすじ

2018年01月23日 蓮の数式 (中公文庫)

35歳の千穂は不妊治療を始めて10年。一方的に原因を押し付けられ、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた。ある日、夫の運転する車が男と接触してしまう。「金で解決しろ」と処理を押し付けられた千穂は、男に謝罪しようと姿を探し続ける。その過程で、被害者の男がディスカリキュリア(算数障害)であることに気付き手をさしのべようとする千穂と、その行動を訝しむ夫。一方的に疑われたことで、これまで抑えてきた感情を一気に爆発させた千穂は、ある事件を引き起こしてしまうのだった――。(「BOOK」データベースより)

評判

蓮の数式の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

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蓮の数式の総合評価:

7.43/10点 レビュー 14件。

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.14
(5pt)

発達障害に興味あり!

まだ読み始めたばかりだが、想像してた以上に面白い。グイグイ引き込まれる。
蓮の数式 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蓮の数式 (中公文庫)より
4122065151
No.13
(5pt)

当たりだった

帯を見て、あまり期待もしないで読み始めましたが、どんどん引き込まれました。久しぶりにページが進むのが惜しいと思う当たりの本でした。
ただ、今40代ですが、20代で読んだらこんなに引き込まれなかったかも…と思いました。
蓮の数式 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蓮の数式 (中公文庫)より
4122065151
No.12
(4pt)

誰の心も孤独な狩人

あたし、うれしいときは透に会いに行かなかった。いやなこと、腹の立つことがあったとき、泣きたいとき、八つ当たりしたいときだけ行った。透はあたしがどんなに不機嫌でも文句を言わなかった。いつも抱きしめて、ナポリタンを作ってくれた。あたしはそれが当たり前だと思ってた。でも、今から思えば、透をゴミ箱代わりにしてたのと同じ。

 父は母の仏壇に線香を上げながら、ぽそりと言った。俺も同じことをしていた。たぶん母さんも、と。

 ゴミ箱か、と思った。塩谷千穂も麗をゴミ箱にしたのだろうか。だとしたら、どんないやなものを捨てたのだろうか。父や母は麗になにを捨てたのだろうか。
 そして、あたしは?
 あたしは麗になにを捨てたのだろうか。

――最終ページのこれらの断章を読んで、はたと思い浮かべたのはカーソン・マッカラーズの『心は孤独な狩人』だ。透=麗はこの作品の聾唖の主人公に重なる。
それにしても、この『蓮の数式』というタイトル。せめてマッカラーズ風だったら、もっと作品の深みが増しただろうに。
蓮の数式 (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 蓮の数式 (中公文庫)より
4122065151
No.11
(5pt)

負の連鎖にいつか白い花が。

「雪の鉄樹」、「冬雷」、「オブリヴィオン」、「アンチェルの蝶」、「カラヴィンカ」に続き、引き込まれるように読んだ。
不協和音の旋律が響き渡ってくる。
不穏が折り重なっていく。
そんな中に、調和のとれた和音が聴こえてくる瞬間がある。
メビウスの輪のごとく、輪廻のごとく、因果は絡みあいながらつながりを持つ。
壊れていく過程の中にしがらみを感じる。
異空間を彷徨っているように、求め、求められるものが救済に求愛する。
凄惨がうごめいているのに、ドキドキする。
今にも壊れそうで、脆くもある、ひとときのしあわせを求めていく。
今まで経験したことがないしあわせ。
こころがひとつになる瞬間がある。
蓮はずっと泥の中で生きている。
いつかその時が来たら、ポンと白い花が数えられないほど咲く時がある。
蓮の数式 Amazon書評・レビュー: 蓮の数式より
412004811X
No.10
(3pt)

泥のなかで狂い咲く美しき蓮の花

「無戸籍」「DV」「ネグレクト」「虐め」「家族の束縛」「不妊」などなどこれでもか!というぐらいの不幸をほぼほぼ「激情」で処理してしまう圧倒的な「悪漢小説」には違いないのだが、ほんのちょっとだけの「希望」と救いようのない「絶望」が交錯するブレンド技術が巧み。

「ミステリー」ではないと思うが徐々に謎が明かされていく過程がこの作者ならではの「熱量」と「力量」でありじゅうぶん楽しめた。
蓮の数式 Amazon書評・レビュー: 蓮の数式より
412004811X

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