心に雹の降りしきる



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    初公開日(参考)2011年09月
    分類

    長編小説

    閲覧回数6,168回
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    心に雹の降りしきる

    2011年09月21日 心に雹の降りしきる

    7年前に行方不明になった少女の遺留品が発見され、県警捜査一課の都筑は捜査を再開。数日後、情報をもたらした探偵・梅崎が死体で発見され…。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    心に雹の降りしきるの総合評価:8.11/10点レビュー 19件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (8pt)

    心に雹の降りしきるの感想

    これの前に『血の冠』を読んで、ちょっとこれはないだろう・・・と言う思いだったので、ちょっと警戒しながら読みましたが、この物語は非常に良かったです。
    色々警察小説を読んできましたが、こんな最低な警察官が主人公なんて・・・と言うあたりがけっこう新鮮でした。トラウマとかの心理描写を書くのがすごく上手い方だなと感じます。
    この主人公がどんな風に変っていき、真相が少しずつわかっていく緊迫感はすごく良かったです。スーパーヒーローでないところが共感できます。
    でも山下県って・・・。架空の県にする意味があったんでしょうか?
    村の名前とかならともかく、背景のイメージがつかみにくかったです。

    たこやき
    VQDQXTP1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.18:
    (4pt)

    特になし

    特になし
    心に雹の降りしきるAmazon書評・レビュー:心に雹の降りしきるより
    4575237388
    No.17:
    (2pt)

    私にはつまらない作品でした。

    主人公は職務に不熱心であるばかりか不正を働くろくでもない刑事という設定です。それがここまで真剣に事件解決に打ち込むというのは矛盾を感じて楽しむことができませんでした。
    事件そのものもダラダラと続く割には盛り上がりも驚きもなく、解決した後も読んで疲れたという徒労感しか残りませんでした。
    レビューの評価は総じて高いのできっと小説として完成度は高いのでしょう。ただ私にはあいませんでした。
    心に雹の降りしきるAmazon書評・レビュー:心に雹の降りしきるより
    4575237388
    No.16:
    (1pt)

    登場人物は多いが、話は単純です。

    話の結末は単純です。登場人物を多くして混乱させますが、途中で気付いてしまいました。
    心に雹の降りしきるAmazon書評・レビュー:心に雹の降りしきるより
    4575237388
    No.15:
    (5pt)

    堕ちた刑事の再生なるか? 入り組んだ事件を捨身で追う感動の力作

    どんな小説でも、ひとりの人間からすべては始まる。その人間は語られるにせよ、隠されるにせよ、一つの人生を持ち、今この瞬間を生きている。本作では都築寅太郎という刑事が、その役を割り当てられる。続いて彼に関わる者たちの人生、そしてさらにもっと多くの人々の人生が小説と言う世界の中に存在を展開してゆく。ヒーローがヒーローらしく映画のように格好良く、人々の思い描くピーク値ばかりで構成された理想の人間であればあるほど、書く方も、読む側も、さぞかし楽しく、心地よい物語を楽しんでゆけるに違いない。

     しかし、腐って捨てられた人生の、その後始末も自分でつけ切らずに、くすぶった日々を過ごす、とても褒められた存在ではない主人公であることを最初のページから示してくるこの作品に立ち会うとき、読者はどう思うだろう。誰もが戸惑いを覚えるほど、感情移入できにくい主人公を提示されて、あなたどう感じるだろう? 思うに、作者は、どれだけ書きにくいことを書いているのだろう、ということだ。そんなマイナスな感情で何枚ものページをめくらねばならぬ立場の読者から見ても、この作品を書く側の立場は相当のストレスだろうと想像せざるを得ない。

     なのに、なぜこのような小説があるのだろうか? このままではきっと終わらないだろう。彼は、この小説の中で立ち直らねばならないだろう。どうやって這い上がってゆくことができるのだろうか。それとも、ある種のノワールのように悲劇のドラマの中で救いなき結末を迎える宿命にあるのだろうか? ぼくらはいろいろなことを考えるほど、面食らうのだ。こんなマイナスからスタートする主人公は、実にやり切れない。自分を嘲笑し、悪意を自ら悪意をしか向けないデカダンな刑事なんて、ただひたすら生きにくいだけなのだから。

     香納諒一作品には、既に人生から大敗を宣言されたような同種の主人公が登用されることが、実は決して珍しくない。なぜこのような負からのスタートを主人公に負わせているのかは、香納作品に親しんだ方ならわかっている。新しい読者にも読み進むうちにきっとわかって頂ける。香納ハードボイルドとは、実は事件や悪党たちをいぶし出しつつ、自分を救い出すための極度に狭い路を発見してゆく、苦しくも熱い旅程表なのである。謎解きミステリだけで終わらせてはなるまい、と意図された作者の意地によって固くこねられた、一筋縄では行かない一つ一つの謎と闘いのそれぞれの里程標。それが香納ミステリの醍醐味なのである。

     幾重にも用意された人間関係。そのいずれにも、容赦ない愛憎・損得・強弱を生み出し、複雑に絡まり合った美と醜のドラマを紡ぎ出してゆく精緻な創作へのこだわり。本書は、香納作品中でも秀逸のミステリとして評価も高く、心を熱くさせるページに満ちている。

     本書でも、醜いエゴに満ちた刑事の一人称による捨て鉢な描写が読者の心に罅割れを起こそうとするが、彼の捨ててきた過去の重みや、現在の自己嫌悪によって覆われていること、しかし真実は彼の弱さのうちに覆い隠されていることがどこか見て取れる。重要な点である。ある母子との出会いによって、また彼の捜査上に生じた犠牲者の死と悲しみによって、都築寅太郎というはみ出しデカの芯の部分は、犯罪への闘志、そして正義や情愛への復権の気迫を表面に浮上させてゆく。自分をばかり見つめて来た、それまでの投げやりな日々が、人の不幸と出会い、それを憎むことで化学変化を起こし、いつしか誰かのために自己犠牲をも非としない苦闘の道を選択せざるを得なくなってゆく。

     事件と捜査とが、このダーティ・ヒーローの本来の仕事であるならば、いくつもの救いの選択肢はその渦中に見つけ出せるはずである。同時に、絶望への近道も、どこにも陥穽のように暗い口を開けて待っており、そこに失墜してゆく愚かな生き様は、多くの事件の裏側にいつも皮肉な切り口を見せつけてくる。人間は基本的に強くも弱くもなり得る。人間は、その生き方の選択で、堕ちもすれば、救い出されもする。そんな岐路に満ちた物語の迷宮のなか、主人公の救いの可能性に、読者もともに立ち会ってみては如何だろうか? 本書は迷路のようないくつもの謎を解きつつ、主人公の捨て身の闘いとその先に見えるものを味わって、捨て難いカタルシスを生み出してゆくという、いかにもこの作者らしいヒューマンな傑作なのである。

     主人公のみならず、感情移入したくなる魅力的な男女が実は何人も登場する。この一冊を通じて、こうしたキャラクターにも、是非出会って頂きたい。主人公の一人語りの救いのなさに、そして彼の人生の逆転劇にも、期待して頂きたい。本書は主人公への応援劇であるとともに、全読者へのエールともなる一冊であることを請け合いたい。そういう本はそうはないと思うので。
    心に雹の降りしきるAmazon書評・レビュー:心に雹の降りしきるより
    4575237388
    No.14:
    (4pt)

    読みました。

    時間つぶしに読むのでつまらなくなければokです、星4ッです。
    心に雹の降りしきるAmazon書評・レビュー:心に雹の降りしきるより
    4575237388



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