無縁旅人
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 | 2016年11月10日 無縁旅人 (文春文庫) 腐乱死体となって発見された16歳の少女・舞子は妊娠していた。援助交際、ネットカフェ難民―地方の養護施設から逃げ出し都会をさまよう舞子は、腹違いの弟を死に追いやり保険金を奪った叔父の行方を追っていたという。無縁社会を生きる若者たちの孤独を噛みしめ奔走する警視庁捜査一課大河内班の刑事たち。(「BOOK」データベースより) |
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| 腐乱死体となって発見された16歳の少女・舞子は妊娠していた。援助交際、ネットカフェ難民――地方の養護施設から逃げ出し都会をさまよう舞子は、腹違いの弟を死に追いやり保険金を奪った叔父の行方を追っていたという。無縁社会を生きる若者たちの孤独を噛みしめ奔走する警視庁捜査一課大河内班の刑事たち。 | ||||
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| まずこの作家さんの作品は「贄の夜会」みたいに分厚くたって読みやすいものが多い。 知る人ぞ知るでは勿体無い作家さんだと毎作品読むたびに思うんです... さて今作品ですが身寄りのない16歳の少女がなぜ殺されねばならなかったのか？ 我々読書が見届けなければ彼女が報われない。 | ||||
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| なぜ発売からずいぶんと経つのに未だにこの作品のレビューがひとつもないのか疑問に思いつつ、仕方がないので自分で書いています。 この作品は「贄の夜会」の続編です。 「贄の夜会」と同様、大河内刑事がメインで事件を解決します。 このことがあまり宣伝されていないようなので、あえて強調しておきます。 「贄の夜会」は酒鬼薔薇事件を思わせるような登場人物や、凄腕のスナイパーやらが登場してきて、大河内刑事自身の家族問題も絡み、かなりボリュームのある作品でした。 作品のスケールでは著者の作品の中でも最大じゃないでしょうか。 未読の方はぜひ！オススメです。 それに比べると、16歳の少女が殺された事件を追う今作はちょっと地味ですね。 前作であれこれと大河内刑事の身辺も変化があったはずなのに、その辺にもほとんど触れられず。 「贄の夜会」の後、、それでも刑事を続けている大河内の心の葛藤みたいなものとか環境の変化みたいなものを書いてくれても良いのでは？それを書かないのなら、別に大河内刑事を登場させなくても良いのでは？と思ったので、☆を4つにしました。 後、この事件が複雑になってしまった原因を作った男性。そんな知的な犯罪ができそうに書かれてないんだけどなあ… それでも丹念に事件の詳細を追っていくうちに、最初に見えていた事件の様相が最後にはガラリと変わって見えるという小説の作り方は凄いです。 いや、本当にもっともっと評価されて良いと思うんですよ。 香納涼一は。 | ||||
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