グレイ
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 | 2018年05月18日 グレイ (集英社文庫 と 23-12) 情報こそが金を生む時代が、すぐそこに迫る1983年東京。貧乏に苦しむ大学生の波田は、経済評論家北川のシンクタンクで働き始めるが……。悪に染まっていく青年が見た世界とは!(「BOOK」データベースより) |
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| 調査と称して個人情報を得て、それを第３者に売りつける、そんな商売は胡散臭くてしょうがないが、調査の目的が企業の商品開発のためとなると真面目にやったり、売れるために提案だったりすれば、裏の情報のことは気が付きにくい。個人情報はこうして集められるのだと改めて注意しなければならない。 | ||||
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| 堂場氏の作品の中では異色ではないでしょうか？ 警察ものではなく、スポーツが題材ではないです。 面白い青春ストーリーだと思いました。 大学生の成長を描いていると思います。 違和感もありました。 大学生をトップビジネスマンや大物政治家がこんなに買うの？ 社会ってそんなに甘い？ 警察官も？ それもこれも青春ストーリーだと思えば、許せる感じでした。 ガンバレ若造、です。 | ||||
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| 2013年に書かれたこの小説の時代背景は、なぜか30年前の1983年に設定されている。読んでいくうちにその理由がわかる。この作品の構成上重要な要素となるのが路上でのアンケート調査である。繁華街に行くと、消費者の嗜好の調査などの目的で、アルバイトが道行く人に協力を呼び掛けている、あれである。この小説では、アンケートに応じた人が氏名、住所、年齢なども答えることになっているが、個人情報を知られることの危険性が広く認識されているきょうび、住所や氏名を見知らぬ相手に教える不用意な人間はまずいないだろう。 筋書きに整合性を持たせるという以上の意味合いが時代設定にあるわけではないため、1983年という時代がおざなりに扱われている。もしこの作品が1983年当時に書かれていたなら、今読んで読者が感じることのできるであろう昭和の空気感が欠如している。これがこの小説の最大の味消しとなっている。 | ||||
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| この登場人物の後に大学生になったので、なんかそのあとの時代というものに納得します。 PC時代の到来と、キャンパスや町にあふれる勧誘。 あまり書くと、最後まで楽しめなくなるので、書けないのですが、この時代を知っているとより楽しめること間違いなし。 | ||||
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| 確かにこの作者としては出来は左程ではないが、話は面白い。少々安易な設定でご都合主義の面もあるが、それ程目くじらを立てずさらっと読めば良いのでは？ | ||||
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